南野島男のGood Times

日常感じたことを面白おかしくエッセイ風に書きつづります。
これぞ笑いと勇気の玉手箱!

国立新美術館

2007-03-16 00:37:47 | Weblog
東京までお上りに行って来たついでに新しく出来た国立新美術館に足を運んできた。 
六本木ヒルズに登り位置を確認し、歩いて行くことにしたが、結構坂なのである。僕たちみたいな長崎人からすると東京ってのはすべてが平らな感じがするのに、意外と東京は坂の街だったのだ。 
そういうわけでてくてくと歩いていたら、うねる様な曲線のガラス張りの大きな建物が見えてきた。 
これが噂の国立新美術館かとその斬新なスタイルには圧倒されてしまった。 
あの有名なというか今度の都知事選にも立候補する黒川紀章が設計したそうだが、やはりこの人はただ者じゃないと感じた。 
ビルの外壁を波のようにうねらせる発想なんかどこから来るんだろうね。 
この人が都知事にでも当選でもしようものなら現在の都庁舎が黒川流にリフォームされるのではと心配しているが、流石の黒川紀章でも師匠の丹下健三が設計したものは壊せはしないであろう。 
ガラス張りの国立新美術館は周りの緑と心地よく共存しているところは、どことなくニューヨークのセントラルパークが見渡せるメトロポリタン美術館にも似ている。 
我が長崎の美術館も建物としては悪くないんだが、隣りにアリコジャパンの巨大な建物が目に入るからガッチリ、いやガッカリする。
芸術を堪能してから休憩にカフェでお茶でも飲んでいると、デーンと目に飛び込む「AIG」の看板。 
やはり一瞬冷めてしまうのである。
 
黒川紀章の設計は確かに凄い。 
しかし実際の建築現場で黒川紀章が作っているわけじゃないわけで、そういう意味じゃ現場で設計書通りに作ってる人も凄い。 
よく意地悪クイズであるよね。 
「大阪城は誰が作ったでしょうか?」「豊臣秀吉!」「残念、答えは大工さん」
こんな乗りと一緒にするのは悪いけど、黒川紀章の数々の作品も作ってくれる人あってのものなんだよね。