先般の八潮大規模道路陥没事故は発生から早くも2週間が経過。
本日正午をもって一連の下水道使用自粛勧告は解除され、埼玉県民もひとまずは安堵か。
しかしながら、穴凹にトラックもろとも転落した74歳男性運転手は未だに行方不明。
そうした中、下水管の中でドローン撮影により発見された運転台は明確に所有事業者のものと判明。どうも男性はその中にいるようだが、実際の搬出までは、まだ3カ月ほど掛かるとか。
大変に気の毒だが、その男性の生存は絶望と思われる。
その間にも名古屋市緑区桃山四丁目や大阪府等などでも人命こそ別条はないものの、類似事案が頻発。いずれも、高度経済成長時代に敷設された水道管の老朽化や劣化が大きな社会問題に。インフラ全体にも、それが言えよう。
鉄道ファンの現地から見れば、水道管と同じく隧道の老朽化が著しい、戦時中に竣工の東京メトロ銀座線やJR山陽本線・関門トンネルもホンマに大丈夫かどうか? 壁面が傷んで酷い漏水はしていないのかしら? ちょいとばつかり気掛かりだ。うん。
…………さて、今回の事故は、恐らく公式な災害指定になろう。どうやら沿線住民等におかれては災害救助法が適用されるらしい。
被災者におかれては、ここに慎んでお見舞い申し上げます。
…………そういう中、思わぬ特需も出始めている?
とあるベンチャー企業では、宇宙水道局とかいう新たなビジネスがあるとか。
これは人工衛星からの観測を基にAIでデータを割り出し、地中の水道管等の傷み具合を推定するシステムらしい。詳しい構造は今一つ、よく分からないが。
もしも著しく危険な個所があると想定されれば、その地方自治体に即、緊急点検の勧告をする仕組みだそうです。
あの事故以来、国内外から、かなりの問い合わせが来ているようだ。特に地方自治体は先を争う如く、その利用を検討しているらしい。名古屋市や愛知県も然りだろうね。
今後の動向には注目しておこう。
…………因みに、名古屋市や豊橋市は1965年時点で下水道普及率は既に50%はあったと記憶しています。東京都はその時は僅か27%。千葉県は10%ぐらいだったかな。佐賀県は0%だったと思います。
(1966年頃の朝日新聞発刊の少年年鑑の記述より)
特に千葉市中央区内(旧東金街道の矢作宿跡付近)に住んでいた1970年頃は、周りの民家も依然として汲み取り式トイレばつかり。またU字溝や排水路も開けっ広げで大変に臭くて、私自身も思わず閉口したものでしたね。
逆に、愛知県の辺りは随分と進んでいたものだったね。
因みに東京都23区では1994年頃までには普及率は、ようやく、ほぼ100%になったようだが。
名古屋市や豊橋市等はその点では、かなり先見の明があったものだわ。うん。
……………宇宙水道局。私自身は宇宙水道管理局とでも呼ぼうかな。今後はまず道路管理会社とか、大規模な工事会社やゼネコン、果ては鉄道会社グループなどが好んで参入しそうな気がしますね。うん。