既に各報道にてご存じかと思いますが、JR北海道はこのほど留萌本線の残存区間のうち、石狩沼田~留萌間を来年3月31日限りで廃止し、バス輸送に転換すると発表しました。
また、残る深川~石狩沼田間は通学利用客が比較的多いとして、ここ暫くは残しますが、こちらも令和8年3月31日限りで廃止される見込みです。
JR北海道としては、これで、函館本線・長万部~小樽間、根室本線・富良野~新得間と併せて取り敢えずの不採算路線整理は達成できる………とし、残るローカル線や亜幹線は全力をもって存続させたいとも。さらに、令和12年度内予定の北海道新幹線🚄・新函館北斗~小樽~札幌間の開業に伴い、函館本線・函館~長万部間が並行在来線に。これについて函館市は函館~新函館北斗間については既に交流電化されて快速“はこだてライナー”が運行されていることから、第三セクター化して残すと表明。恐らくは、今の道南いさりび鉄道が電車(733系1000番台)や線路、電化設備、駅施設などを引き継ぐことになろう。
但し、新函館北斗~長万部間については沿線人口が極めて稀薄であり、日常的な一般旅客輸送はむしろ、バスに転換した方が良いとの意見が大勢か。そのため、第三セクター化しても専ら貨物列車や臨時の豪華列車だけの運行になるとの見方が出ているような。あるいは、JR貨物の所有直営か、あるいは北海道側が所有し、主に貨物列車を走らせるという上下経営分離方式になることも予想されます。今のディーゼル特急“北斗”は長万部~苫小牧間(あるいは室蘭も?)だけの運行になるのではなかろうか?
もともと、JR江差線・木古内~五稜郭間も北海道新幹線の部分開業に当たっては、当初は貨物列車専用線化する案がむしろ優勢だったらしい。
さらに、函館本線南部に2ヵ所ある複数経路区間については、それぞれ1経路ずつを今後なるべく早めに廃線にしたいと言っています。
取り急ぎ、報告まで。
…………留萌本線は比較的近年までは増毛駅まで延びており、国鉄時代では羽幌線とも連絡して石炭輸送を担っていたものでしたね。また石狩沼田駅は、かつて札沼線との連絡駅でもあり、恐らくは比較的短い貨物列車が蒸気機関車に牽引されて頻繁に運行されていたのでしょうね。昭和47年には、新十津川~石狩沼田間はひっそりと廃止されています。