銀河夢急行

公共交通の話題を中心に、幅広く取り上げます。
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JR根室本線・滝川~赤平~富良野間も実は存続が徐々に危なくなる??

2022年09月08日 19時06分38秒 | 鉄軌道

北海道庁やJR北海道では今のところ特にコメントはしていませんが、函館本線閑散区間や留萌本線に続き、根室本線の滝川~富良野間についても、昨今の運行ダイヤ構成から、いずれは存廃論議が出されるのでは?と私自身は危惧しています。

私自身も約15年ぐらい前の夏に乗った覚えがあり、現地オリジナルのソフトクリーム🍦を食べながら、富良野市内を観光したことも。その時は往路を札幌駅から臨時観光特急に乗りました。確か“ラベンダー・エキスプレス”とか言っていたが。

滝川駅を過ぎて、いざ交流電化区間を離れれば、車窓は牧場やサイロばつかりで、民家も疎らだったような。既に石勝線が開業してから久しく、定期の優等列車もないし、交換した普通列車もワンマンの単行列車が殆ど。やはり、昔ながらの根室本線の役目はもはや終わったような印象を受けましたね。

しかしながら昭和41年までの落合~狩勝(信号場)~新得間は、篠ノ井線の姨捨~稲荷山間、肥薩線の人吉~吉松間と並び、最高級の車窓風景として、今なお語り草に。

長編成の寝台急行“まりも”とか、からまつ夜行のルーツとみられた客車列車などが連日、本務機のC57と後補機のD51に挟まれて、狩勝峠での旧線の急勾配に挑んでいたものでした。

最近のダイヤを見ると、いつの間にやら近隣の富良野線の方が運行本数も遥かに多くなり、美しいラベンダー畑に囲まれた美瑛駅や、旭川空港に程近い所を経由。もともと単なるローカル線だった筈だが、何だか羽振りも良さそうな。この分ならば、H100形の進出も意外に近そうだ。そりゃあ、根室本線は不利な筈。

根室本線の方は滝川~富良野間に貨物列車が上下4本。途中の赤平駅では今なお貨物も取り扱っているらしい。しかしながら、この駅がもし貨物扱いをやめたら、この区間もいよいよ立場が怪しくなりそうだ。富良野線をDF200型が走れるような幹線並みに補強し、むしろ貨物列車をこちらに経由を変えて、滝川~新得間は全面的にバス転換という案も出かねない。


次に気になる並行在来線は新函館北斗~長万部間………通過貨物列車の在り方は?

2022年09月08日 10時56分58秒 | 鉄軌道

さて、JR北海道では、函館本線・長万部~小樽間と留萌本線全区間、根室本線・富良野~新得間の近い将来の廃止が確実に。留萌本線では、来年3月31日限りで平成11年に放映されたNHK朝ドラ“すずらん”の舞台ともなった恵比島駅(ドラマ上では戦前の明日萌駅)も姿を消すことに。大変に残念ですが。

しかしながら、沿線の有志などからは、路線廃止後の駅舎やプラットホーム、跨線橋などを再整備して鉄道博物館並みに残そうという動きが、早くも一部では出ているようですね。(微笑) あの大社駅などを思い起こせば、不思議でもなかろう。

また、中には代替バスの待合室やターミナルに模様替えする案も。

その一方で特に気になるのは、長万部町や倶知安町などでは新幹線🚄の駅前再開発事業の邪魔になるとして函館本線の繰り上げ廃止も論議されています。特に長万部町は“長万部市”への昇格を目指しているようだ。これまでの並行在来線は既に全く要らない段階だとも。今後なるべく早めに廃止して、高速バス輸送に転換したいようだ。まさしく“新幹線🚄病”??(苦笑)

さて、函館本線の場合、次には函館~長万部間の存廃問題が。このうち、函館~新函館北斗間は第三セクター(道南いさりび鉄道?)に移管させて今の733系1000番台を引き取り、そのまま快速“はこだてライナー”の運行を続けることで既に一致。しかしながら、新函館北斗~長万部間については、かなり複雑な問題も。仮にも廃止したら貨物列車が完全に分断され、本州からの直通運行もままならなくなりますね。733、737両系やH100形、DF200型後継機など今後の新車の甲種輸送も出来ません。

そのため、本投稿時点では結論は先送りになったままのようだ。

また、この区間は実に複雑怪奇な経路。私自身が勝手に名付けた駒ケ岳ルート(新函館北斗経由)、七重~大沼間を短距離で結ぶ藤城ルート(昭和41年開通。名称の由来は不詳)、大沼から内浦湾沿いを経由する砂原ルートが存在し、ごく一部を除けば非電化です。

仮に新函館北斗(旧・渡島大野)~長万部間を第三セクターに移管した場合は、五稜郭機関区は引き継がないとも。あるいは、この区間を基本的には貨物列車専用にする案も。車両メンテ等は苗穂工場に任せたいとか。

しかしながら、この区間はいずれも沿線人口は稀薄。どうやら駒ケ岳ルートが本線なようで、大沼公園駅には特急“北斗”も停車。観光地であり、それなりに存続価値はありそうだが。藤城、砂原両ルートは、あくまでも支線。

しかしながら、仮に三セク移管の場合、とてもじゃあない、3ルートも抱えられる筈はなかろう。やはり2支線は廃止もやむを得ないかな?? 砂原ルートの沿線人口は、あの長崎本線の長与ルートや大村線ほどあるとも思えないし。

仮に、一部を貨物列車専用線にする場合は、せめて新函館北斗~大沼公園間だけは交流電化し、快速“はこだてライナー”を延長させて欲しいね。新幹線🚄から乗り換えて大沼公園に観光で出掛けたい方々は結構、多い筈だ。

ただ、長万部町を除けば、どの沿線自治体も旅客部門も含めて三セク移管での存続を望んでいるようだが。うん。貨物列車が上下40本もあるだけに、ホンマに厄介だな。