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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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家の温熱環境は住んでから実感する…松本市~名古屋~米原~小松市

2008年02月06日 21時16分47秒 | Weblog
「冬暖かく、夏涼しい家」このキャッチコピーは、何処の住宅メーカーも一様に称えていますが、実際には住んで見なければ解らないのが実状です。
売り易い家とは、外観や設備の機能性、デザインなどがどうしても優先されてしまいます。
住んでからでなければ実感出来ない、見に見えない「温熱性能」はとかくキャッチコピーだけが先行して、後になってから後悔する建主さんがとても多いのです。

また、冬暖かくする方法は、断熱材の厚さもさることながら、気密性能を更に吟味した方が効果的です。
気密性能を高めると室内空気が汚れ易くなり、換気が必要ですが、換気量を多くすると、乾燥して冷たい外気を取り込む事になります。
気密性能を高めるには、そのために伴う様々な機能や装置を必要とします。
その詳細については弊社のホームページに詳しく記載しております。

今日は石川県を訪れ、ファース工務店の㈲きたむら住宅工房さん(写真右端は北村司郎社長)と福田温熱環境さん(真ん中、福田重顕代表)と夏場の冷房対策についての意見交換を行ないました。
と言うのも北村さんと福田さん両人は、協力し合いながら、遮熱パネルの研究開発に取り組んでおられるからです。

冬場の外気の寒さを遮断する断熱層と、夏場の暑さを遮断する考え方は、共通する部分も多いのですが、遮熱効果に関してだけの研究を行なうと、屋根を熱する太陽熱は遮熱シートや遮熱パネルがとても効果的です。しかし、この遮熱パネルは外部低温を遮熱する効力が極めて弱くなる事が解ってきました。
したがって遮熱パネルなどを用いる場合、太陽熱に熱せられる屋根や南の壁面に限って使用する方が有効なのです。
価格の高い遮熱シートで家中をすっぽり包んでも、無駄になる部分も出てくるのです。

このような温熱環境の性能は、建主さんが居住してから、快適性能や冷暖房費用によって具現化される事になります。
私の無料住宅相談には、寒くて暖房費用が嵩むとか、暑過ぎて眠れず、冷房費用で破産しそうだ、などの相談が多くあります。
温熱環境については、本当に地味な分野ですが、今日、訪問した北村さんや福田さんが懸命に取り組んでおられました。
目に見えないからこそ家づくりの前(工務店選び)の吟味が必要なのでしょう。

二人のよう地味な活動が地球環境保全や住む人の健康に大きく寄与するのでしょう。
明日は東京経由で三重県に移動を…
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