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来年から裁判員制度が始まります…北斗市

2008年04月25日 18時22分23秒 | Weblog
一般の方々が重大な犯罪事件の裁判に、裁判官と同じ立場で参加する裁判員制度が来年の5月からスタートします。
私達のような家裁調停委員は、裁判所に出入りする機会が多く、その啓蒙活動を見て参りました。
以前にもこのコラムで紹介を致しましたが、改めてその心構えを記載します。

「裁判員制度」は主に殺人を犯した重罪事件にのみ適用される制度となっています。
裁判員は、各地域の裁判所ごとに選挙人名簿から抽出して毎年、抽選で翌年の裁判員候補名簿を作成し、その対象者に通知すると言います。その管内で事件があると、裁判員候補名簿から抽選で人選し、裁判所に登庁を促し、裁判官との面談によって裁判員が決定するのだそうです。

裁判所から指名された裁判員は、基本的に辞退する事が出来ない事になっております。
但し年齢が70歳以上の方、議会議員の方で会期中の方、裁判所に行く事の出来ないほどの疾病を持つ人は、辞退が出来る場合もあると言います。
ひとつの事件で3名の裁判官に、6名の裁判員が加わり9名で重要な裁判を裁く立場になります。裁判員は、裁判官と同等の立場で事件に対する議論を尽くしますが、意見が集約できない時は、この9名の多数決で評決する事になるのだそうです。

多数決での評決では、多数意見に必ず裁判員か、裁判官の1名以上が賛成している事が前提となります。自分の一票で被告人を一審のみですが有罪か、無罪か、そしてその量刑が決まると言います。
このように裁判員制度は、一審の判決が重視される傾向にある裁判で、法律の素人である私達が重大な任務を果たす事になります。
この裁判員制度の狙いは、法律の専門家である裁判官の四角四面になりがちな視点と、法律の素人である裁判員の異なる視点とのコラボレーションで判決が評議されるところに大きな意義があるのでしょう。裁判員は、その事件が終わった時点で任務終了となります。

私達、調停委員も法律の素人ですが、調停室では素人だからこそ見出せる解決策が多くあるものです。裁判員制度も、素人である我々が、裁判と言う特殊な事項に向き合う事で自分自身の人生観を見つめ直す善い機会にもなりそうです。
人から裁かれても裁く事などは在り得なかった一般国民が、裁判と言う裁く方の立場に為り得る可能性を有する事で、今までと異なる社会展望ができる機会にしたいものです。

写真は巷の騒ぎを悠々と見守る五稜郭タワーに靡く鯉幟を撮りました。明日は東京へ…
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