毎朝更新の携帯ブログ

全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
福地脩悦の毎日更新の携帯ブログです。

事象とクレーム…北斗市~函館~丘珠空港~札幌大通り

2008年07月15日 19時59分33秒 | Weblog
家づくりは何万個もの部材、部品の組み合わせから成り立っています。
この一個に問題が生じますと、その箇所から様々な弊害を誘発する場合があります。
例えば雨漏りの事象などは、思いの寄らないような些細な要因で発生する事があります。
北海道では長尺トタン板を抑える、吊子の厚さ(0.5ミリ)に出来た三角の小さな隙間から雨水が毛細管現象で吸い込み、漏水現象を起こす事があります。

雨漏りの事象は、住む人に大きな不安とストレスを与えますが、天井部材や壁部材などを汚すだけでなく、腐朽菌やカビなどの要因になる可能性があるからです。
施工する際は誰もが、このような雨漏り事象などが発生しないようにしたつもりです。
それでも人の行なう事に絶対や完璧などと言い切れない危うさがあります。
まったく想定していない部分からの漏水などが実際に発する事が無い訳でありません。

そもそもクレームとは苦情と言う意味です。
雨漏りの事象があり、その報告を受けた工務店が、速やかに状況を把握し、その事象を完全に改善した場合は、クレームになりません。雨漏り事象そのものは、クレームでなく事象に過ぎないのです。この雨漏りと言う事象を建主さんに与える不安とストレスを最小限に止める対応が必要です。

事象が発生し、その後の対応が遅く、しかも適切でなく、業者どおし責任の擦り合いを行なうなど、建主さんの不安とストレスを増幅し、クレームへと発展します。
事象があり、適切な対応を速やかに実施して改善すると、それはクレームにはなりません。
人が年齢を重ねて老化して行くのと同じに、物も確実に性能劣化して参ります。

特に家を構成する部材では、外壁材や屋根材などは風雨や太陽の紫外線に曝されて、経年劣化が進んで参ります。仕上がって僅か数年で剥がれ落ちるのでは論外ですが、十年以上も経てば、場合によっては取替えなどの手入れが必要になる事があります。
そのような事象は、そもそもクレームと言わず自然劣化の取替え工事と言うべきでしょう。

今日は札幌の大手資材メーカーさんのショールーム(写真)を見学しました。このような大手資材メーカーさんは、人の行う行為にヒューマンエラーが起きる事を前提に業務を組み上げていると言います。誠実、敏速、丁寧な対応でクレームにしないのだそうです。
竣工後に発生した事象に対しても、クレームに発展しない仕組みを構築しましょう。
曇って蒸し暑く感じた北海道でしたが、明日はもっと蒸し暑い夏本番の東京に移動します。
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偶然と奇跡とご縁…網走~女満別~札幌~函館~北斗市

2008年07月13日 15時22分19秒 | Weblog
東京都内で行き先を告げずに別れれば生涯の再会は無いと言われます。
東京首都圏に暮らしている人々の数は2千万人近くになると言われ、確率的に再会出来る事を期待する事は無理なのかも知れません。ところが先日、栃木のファース加盟工務店、ハッピーハウジングさんの徳澄社長と八重洲駅で偶然に、しかもホームへの集中通路で最も人の多い雑踏の中でお逢いする機会がございました。

今日は女満別空港から乗り換えのために降り立った札幌市内、丘珠空港のロビーで岩見沢市のファース工務店、南原工務店の専務(写真)と偶然にお逢いしました。
徳澄さんも、南原さんも、いずれも割りと頻繁にお逢いする機会のある方です。
同じ建物、列車、飛行機に居合わせても、対面する事も出来ない場合があります。
それが、正面から出会い頭に対面する機会などは奇跡に近いのではないでしょうか。

人との出会いも、幾つかの偶然が重なり、その偶然を突き詰めますと奇跡と言えるような、成り立ちのように思える場合が多く在ります。男女が出会い、結婚に至るまでも多くの偶然と奇跡が折り為っているように思えます。私達のファース・グーループとなった工務店、販売代理店、資材メーカーも偶然と奇跡の重なりで現在の形態を保持しているのでしょう。

断熱材やサッシを、特化した専用部材へと進化させるためには、資材メーカーさんが、私のような者の話に共感、共鳴してくれる人が居たからです。最初は、誰もが私などを、海のもとも山のものともつかない変な奴だ、としか思わなかった事でしょう。
最初の全電化住宅は、湿気管理の意味を理解した電力会社の社員一人との出会いでした。
彼との出会いが無ければ現在のようなオール電化が全国普及する事も無かったでしょう。

ファースの家の誕生までには、様々な人々との奇跡的な出会いが重なり、その骨格が出来てからは、ファースを採用してくれた工務店との出会いが在りました。今日、空港まで送ってくれた網走市の山内建設、社長夫妻は、弊社の扇常務(当時新入社員)の人懐こさに免じ、ファースの善し悪しより、扇寿志の顔を立てるのが動機だったようです。

栃木のハッピーハウジングさんは住宅新聞の記事が、今日、お逢いした岩見沢の南原さんは、北海道電力さんの紹介記事がきっかけでした。その記事が目に止まる確率も偶然と奇跡のようなものです。ファースの家を建築したユーザーさんも、偶然と奇跡に近い出会いが最初です。
この偶然も奇跡もその全てが、ご縁があってこその事なのでしょう。
このご縁を大切にして行かなければなりません。とても嬉しい出会いの多い週末でした。
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建主さんが施工工務店の営業マンに…斜里町~網走

2008年07月12日 21時22分59秒 | Weblog
ハウスメーカーやスーパービルダーが、建主さんと契約するまでに費やす費用を営業費と言います。営業費とは、コマーシャルなどの宣伝広告費、住宅展示場、営業マンの人件費などの事です。この営業費が掛かれば掛かるほど、施工原価が薄くなってしまいます。
大手ハウスメーカーなどの営業費用は、チラシやCM回数、展示場の有無、営業マンの人数と、受注棟数を調べれば大凡の見当がつくものです。驚くほど多額の費用を要しています。

多額の費用を掛けてモデルハウスを造りチラシやCMなどで集客します。そこに社員がいて来場したお客様に、この家は良い家です、と言ってどれほどの説得力があるのでしょう。
本当はお金を支払って戴いた建主さんが、その家に、建築を計画している方を招いて、その建主さんが直に話をしてくれるのが一番、説得力があります。

家を建築するなら他人に自慢したくなるような素晴らしい家を建てたいと思うのは人情と言うものです。自慢しようにも、住んでから様々な不具合が生じた場合、自慢のしようもありません。特に外観や意匠に凝った家の場合、壁の中や天井裏、床下などの見えない部分が疎かになっている場合があります。住んでみて人様に心から薦められる家とは、快適性、経済性に優れていなければなりません。

現在、全国にファースの家に住んでいる建主さんでつくる「ファース・ユーザー友の会」が約40組織ほど存在します。その最初に設立した「ユーザー友の会」は、北海道網走市の山内建設さんです。今日はその山内建設・ファース・ユーザー友の会の年次行事である、パークゴルフ大会に参加してきました。(写真)ゴルフ大会の後の懇親会では、全員に「私の家自慢」を語って戴きました。山内建設のファースは15年以上になる建主さんもおりますが「住めば住むほどに快適さを実感する」と言うコメントを多く聞く事が出来ました。

このイベントには、現在、家づくりを計画されている方も参加されています。
売り手側でなく、買い手側の本音を多数の方から聞ける事が出来る貴重なイベントです。
それには、ファースのハードもさる事ながら、山内建設さんの社長や奥さん、また、ご子息夫妻が行なう、建主さんへの極め細かい気配りや優しさが背景になっています。

工務店経営は、携わる大工さん、建主さん、協力業者さんなどが皆、永劫の家族であると言う思想を根底に根付かしている事が前提なのでしょう。
山内建設さんのユーザー友の会から学ぶ事が多くあった一日でした。

今日は知床半島の傍にある斜里町で、独自の手法で成功を納め、既に工務店名がブランド化しているファース工務店、㈱丹羽設計企画さんをも訪問してきました。
明日は札幌乗り換えの飛行機で北斗市の本社へ帰社を…
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混乱する住宅業界だが…北斗市~函館~丘珠~女満別~網走

2008年07月11日 23時31分40秒 | Weblog
去年の住宅業界は、構造計算偽装事件から端を発し、構造計算のためのチェック機能を見直したための確認申請手続き停滞で大混乱がありました。
来年から施行される法律で「資力の確保」を求める供託金制度があります。
工務店やハウスメーカーが新築物件を受注する際、法務局に1棟1800万円の供託金を積む制度です。工務店経営者には信じられないような制度が施行される事になっています。

1棟ごとに200万円ずつ加算され、年間10棟受注すると3600万円の供託金ですが、現金や証券などが原則です。また、それに見合う瑕疵保険制度も検討されています。
この保険制度も、問題が起きた場合、誰がどのようにその保険範囲を査定し、何処まで保証するのかと言う具体的な事になると、運用面で大きな混乱が生ずる様相です。

そもそも住宅会社の数が多すぎると言う現実もあり、昨年の大凡の着工数が50万棟程度と言われ、業者数が50万社もあると言われます。つまり1社1棟の勘定ですが、ハウスメーカーやスーパービルダーが1社で何百、何千棟も受注するのですから、地域密着型の工務店が受注できる確率は20年に1棟くらいになってしまいます。地域密着の零細工務店がそれでも生き残っているのは、小さなリフォームや下請け、孫請けなどで凌いでおります。

供託金制度の運用を間違えば、ハウスメーカーを陰で支えている地域の小さな工務店を破綻へと追い込む事にもなり兼ねません。数を多く売る工務店より、小さくとも質の良い住宅だけを、創って育てる業態の工務店の方が、供託金を積むにも、保険に入るのも、はるかに有利になる事でしょう。量より質を問う時代にフィットした制度運用が求められます。

今日は、ファース本部がファースの家を展開した当初に加盟された、網走市内の山内建設㈱さんを、副社長を伴って訪問しました。写真は後列が社長の山内政光さんと2代目予定でご子息の山内早善さん、前列、私の右がお嬢さんの山内範子さん、弊社副社長の左が奥様で専務の山内順子さんです。山内建設さんは、この家族チームに新婚ホヤホヤ早善君の奥さんで奈華子さんが加わり、とても明るく賑やかなファミリー工務店となっています。【山内早善君ブログ

小振りでピシッと纏まった山内建設方式の工務店経営は、地域工務店の経営手本となりそうです。
山内建設さんのようにファミリーチームで建築OBユーザーさんや、地域の方々に育まれるような業態の工務店には業界混迷など関係しないように思えます。
明日は、山内建設ユーザー会主催の「家自慢・パークゴルフ大会」に参加予定を…
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温暖地ほど通年光熱費が高くつきます…函館~北斗市

2008年07月10日 18時35分53秒 | Weblog
洞爺湖サミットが昨日終了し、その成果には賛否があるところです。
事前には、環境サミット言われ環境問題が主題となりそうな雰囲気でした。しかし、主要国の首脳達が参集しますと各国が抱える直近の問題の方が主題になったような気がします。
私達、省エネの高性能住宅を研究して企業にとっては、少し肩透かし気味に感じました。

今日はファース本部の本社では、ファース検査員講習を行っておりました。
ファース検査員とは、ファース本部が取得した評定、認定、承認などの各公的な資格を加盟工務店が行使するための要件となっております。特に家の温熱環境のスペシャリストになった戴くための講習で明日は講習試験を実施します。

今日の講習では、全国各地の冷房費用と暖房費用の算出方法を講義しました。
家における温熱性能は、断熱材の厚さ、窓の断熱性能、隙間など換気回数などを加味して計算する事が出来ます。しかし、冷房費や暖房費となると、何処の地域に建築するのかが大きな要素となります。その地域の日照時間、最低気温、最高気温、平均気温などとの兼ね合いが必要となってきます。家の温熱性能は同時に地球環境の問題なのですが…

今日の計算では、北海道の釧路管内にファースの家(Q値1.3)を建築すると、132㎡(40坪)の住宅をシーズン暖房、シーズン冷房をした場合の冷房と暖房の合計が約7万円となります。同じ住宅を四国香川県に建築した場合、全く性能は同じなのですが合計9万円となり、北海道釧路市より高くなります。当然、冷房費用と暖房費用が逆転しています。

このように家の温熱性能と、各地の気象環境を詳細に精査して冷暖房費に落とし込むと、温暖地の方が合計で高くなります。温暖地各地に行って耳にする事ですが本州は、暖かいので家の高気密高断熱の必要性など要らないと言う間違った認識があります。
現在でも北海道の高性能住宅と比べ温暖地の冷暖房費用の方がかなり割高になっています。

温暖地の皆さんは是非、お近くのファース加盟工務店で冷暖房費用の計算をして戴いてください。写真は、今日の講習会に参加している皆さんで、向って左から栃木県、ハッピーハウジングの高橋昭男さん、香川県、藤沢建設専務の藤沢裕一さん、同じく山本光男さん、私の隣が釧路市、高橋建設内装、清水孝人さん、伊達市、小松工務店、岸田 完さん、そして右端が苫小牧市、若松工務店専務の若松隆徳さんです。
明日は試験ですが全員の合格を念じます。私は明日、丘珠空港の乗換えで道東に移動を…
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住宅リフォームは施主の息遣いを…函館~北斗市

2008年07月09日 19時15分58秒 | Weblog
住宅の小さなリフォーム工事の仕事は、地域密着の工務店が最も得意としています。
新築物件の減少で、大手ビルダーの営業マンが挙ってリフォーム営業に参入して来ましたが、好評を得る事が出来ず昨今は、また地域工務店がこの市場を取り戻したようです。
営業マンは、受注するまでが主な仕事となりますが、その後、工事担当に引き継がれます。

大手の場合、営業マンが仕事を受注して下請けに、そっくり下請けさせるケースが多いようです。ところがリフォーム工事の多くが施主が住んだままの状態で行なうため、営業マンと打ち合わせした細かいニュアンスなどまで伝達出来ないものです。
下請け業者には、仕様(金額も含む)と工期に神経を使いますが、施主の具体的な想いとか願望までを伝達出来難いものです。そこに心情的なトラブルが発生する要因となります。

地域密着の工務店さんなら、営業段階から施主と関わり、契約も、現場施工も、殆ど経営者若しくは、準経営者が行なう形態になるでしょう。打ち合わせ段階から関わっていて、見積りして契約し、施工も殆ど陣頭指揮を行なっているのです。特に工事中は施主と同じ工事現場で居合わせるのですから、初期段階の施主の心情まで工事に生かす事が可能です。

リフォーム施工中にも予期せぬ事が多く発生するものです。
壁を剥がしてから大嵐に見舞われるとか、屋根を工事中に雨に降られたり、予定した備品が間に合わなかったりする場合もあります。人の遣る事ですから万全にしたつもりでいても間違いがあるものです。そのように避けられないヒューマンエラーを、施主と分かち合えるのは、リフォームの計画段階から携わっている事がとても重要な事のようです。

新築と異なり、壁を剥がしたら想定外の状況により、変更せざるを得ない場合など、リフォーム工事では、日常茶飯事の出来事です。請け負った下請け業者が、このような想定外の事態になれば、先ず、工事を停めて元請けと金額と工期を詰めなければなりません。
このような事態は、どうしても事務的になりざるを得ないのでしょう。
地域密着の工務店は施主と相談しながら、工事を停める事無く敢行する事が可能です。

我々業者も、施主も、計画を愉しみ、施工を愉しみ、出来上がりを愉しみ、その後の施主の豊かになった生活を見る事が、これまたとても愉しみな事なのです。つまり、リフォームに携わる人々が施主と価値観を共有できると言う事なのでしょう。写真は施主の前で行なった土台取り替えリフォームを撮ったものです。明日は本社に全国から参集する方々と一緒にFAS検査員講習の勉強を致します。
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呼吸を合わせる…福島~知内~木古内~北斗市

2008年07月08日 23時54分52秒 | Weblog
洞爺湖サミットが開催されていますが各国首脳が、自国の国益ばかりを主張をしていたら、纏まるものも纏まらなくなります。古今東西、どんな戦争でも、終わらない戦争などはありませんでした。どうせ最後は終わるのですから、それなら最初から戦争などをしなければ善かったものを…自分独りで生きられないのと同じで、国際社会では、自国だけで存続させる事など絶対に無理な事なのです。

自分や自国の都合だけの主張であれば何事も合意出来る事などは皆無と思うべきです。
参会者どうしが呼吸を合わせる工夫が必要です。呼吸を合わせるとは、雰囲気を読む、ぞくに言う「空気を読む」事にも似ています。相手の話を良く聴ける事が呼吸を合わせるための基本と言えそうです。目線が合い呼吸が合ってきますと、しだいに相手の言い分が解ってくると言います。自分の主張は、相手の立場を理解した上においてこそ、引いたり押したりしながらの動機付けが可能となるのでしょう。

相互の価値観を見詰め合うと議論が噛み合ってきて、合意点に達する可能性が強まります。
企業の代表とか、国家の代表などと、肩に力が入ると相手の価値観を否定してしまう事になり、それが合意どころか怨念、遺恨の要因をつくる場合があります。
サミットに費やす時間や費用は膨大なのですが、その費用対効果を得るには相互の価値観を共有する事であり、そこに集う方々の呼吸が合ってこそ可能となりそうです。

今日は、元横綱千代の富士の故郷である福島町で、ファースの家の新築地鎮祭を行なって来ました。ファース本部のある北斗市の西隣町が木古内町、その隣が演歌歌手、北島三郎の故郷の知内町、その隣が福島町です。地鎮祭と言えば神事を連想しますが、今日は仏式の儀式を行ないました。仏式の地鎮祭は初めてでありませんが、今日の祭事で唱えたお経と打楽器の呼吸が、こうしてぴったり合った儀式は本当に始めてでした。

30分余りの儀式の全てが完全に呼吸が合っておりました。
お経と打楽器がハーモニーのように流れ、参列した人々の気持ちを揺り起こし、工事の安全、家内安全と五穀豊穣の願いがしっかりと通じたように思われます。
今日の祭事で、関わる人々の全ての呼吸がぴったりと合い、ともに幸せを分かち合える事でしょう。
写真はコラムと関係しませんが、今春訪れて自分で撮った伊勢神宮の正門裏側の風景です。

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分かち合えれば争いは発生しない…函館~北斗市

2008年07月07日 19時43分31秒 | Weblog
普段はおとなしいインド象が突然、暴れだして物を壊し、人に怪我をさせる事件がありました。先般の「秋葉原無差別殺傷事件」の犯人に状況が似ています。暴れたインド象にしても自分を自制出来なくなるまでのストレスを人間が与えたのでしょう。
殺傷事件の犯人は「現実社会でもインターネットの世界でも孤独だった」「自分の存在を気づかせようと思ってやった」と供述しているそうです。

彼は「高校時代に成績が下がるなどして両親に捨てられたと感じた」「彼女がいなくて寂しかった」「誰でもいいから構ってほしかった」その一方「現実の世界では嫌なことがあっても人に言えなかった」「孤独感からネット社会にのめり込むようになった」「挫折や孤独感を埋めるために携帯サイトの掲示板に頻繁に書き込むようになった」との事です。

更に「ネットでも無視されたと感じるようになった」「注目を集めるため事件を起こそうと考えるようになった」「どうせやるなら大きな事件をやろうと考えた」「ネットに犯行予告を書き込んだので引き下がれないと思った」と、サイトに書き込む事によって自らを犯行に駆り立てたとの見方があります。また「不細工な自分は存在自体が迷惑」「自分の顔は醜い顔だ」など、これは、メールに残した彼の文言や、警察での取調べで供述した言葉です。自分以外の人々は全てが、自分に敵対心を燃やす悪魔だと思うようになったのでしょう。

我々は、いつも多くの人々の庇護の下での生活が確保されています。ところがこの「秋葉原無差別殺傷事件」のように、自分を支えている社会そのものに敵愾心を持ってしまったようです。この事件は、地下鉄サリン事件、米国同時多発テロ事件などとも共通していると言います。社会の中にいて、その社会を敵に回しては、日々の生活などは成立しません。

私達の構成する社会には、建設的な事、穏やかで和やかな事、心豊かで面白い事がいっぱい溢れているのです。その豊かさをチョイスする事で幸せな人生を歩めるのでしょう。
今日は家裁での家事調停業務を行って参りました。家族間の些細な誤解が不信感となり、家庭崩壊へと繋がる場合があります。自分は決して一人ではなく、多くの人々に支えられており、特に身近な家族の有難さに気付いた時、問題は一気に解決します。

道南は、昨日今日と濃霧に包まれておりますが、その濃霧の中で洞爺湖サミットが開催されています。国家が国家どうしの立場や状況を理解し合い、相互が痛みや喜びを一緒に分かち合える事で多くの問題が解決出来そうです。写真は国賓が訪れる外苑の明治会館です。
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人生のほろ苦さ…北斗市

2008年07月05日 17時26分49秒 | Weblog
ほっほっほーたる来い!そっちの水は苦いぞ!こっちの水は甘いぞ!…
昔はこの辺りにも蛍の仄かな灯点があちこちで見られたものです。この辺りとはファース本部の本社の辺りですが、田圃を埋め立ててマンモス中学校が出来ました。
直ぐ傍には高速道路のインター、隣にはガソリンスタンドがあり、たくさんの自動車が行き交うようになりました。車の量と蛍の灯点の数が反比例してゆくように感じます。
蛍にとって、こっちの水は苦くて飲めなくなってしまったのでしょうか。

あと7年後には、ここから車で数分のところに新幹線の「新函館駅」が出来ます。便利になるのは喜ばしいのですが、一方では自然の善さが失われて行くのも現実です。
「天は二物を与えず」と言いますが、何でも都合の良い事ばかりは授かりませんと言う事でしょう。若くて美人で才能があって…でも気立てが伴っていないとか。
不細工で不器用だけど、朴訥で努力家で誰からも慕われると言う人も多く存在します。

二物は要らないけれど、一物でも努力した結果が報われるような世のにしたいものです。
左甚五郎と言う歴史に名を残した名工(彫刻家)には、全く名もない欄間細工の大工が師匠だったそうです。
屋根瓦葺の職人で歴史に名を残した人は居ません。しかし、この方が葺いた瓦は絶対的だと言う、信頼を得るような腕利き職人が多くおります。
人の社会は表に出る人の陰で、それを支える人々が存在する事を忘れてはならないようです。

タレント議員が多く排出されますが、テレビや雑誌などで名前が有名になると才能があるから名前が売れたと錯覚させるのでしょう。中には実際に才能に恵まれた人もいるのでしょうが、その有名な部分だけを一部の政党に利用されたに過ぎない人もいるようです。政治家になって社会貢献をしようと懸命に研鑽を積んだ人が、中々選挙に勝てずタレントにその座を奪われるケースもあったと聞きます。

柔道の谷亮子さんが日本選手権で敗北したのですが、北京五輪の代表となりました。
五輪代表は、やはりメダルを取れる可能性に近い実績が求められるのでしょう。
写真は昨日、東京からの飛行機で一緒になった姪っ子と彼女を迎えに来た、夫の佐々木翔君と撮りました。佐々木翔君は、現在、全日本バトミントン選手権の覇者で、日本チャンピオンの座についています。それでも世界ランクで言えば30~40位程度だそうです。

五輪代表は、彼の最大のライバルで世界ランク20位台の佐藤翔冶君が選抜されました。
佐々木翔君も五輪選抜を目指して血の滲む努力をして参りました。佐藤翔冶君も、抜きつ抜かれつの佐々木翔君の存在が大きかったと言います。五輪代表、佐藤君の奮闘を期待したいものです。

人は何処でどのように報われるかその晩年になって人様が評価してくれるのでしょう。
人生のほろ苦さを感じながらも、人生の到達点を見出したいものです。
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家は住んでから真価が問われる…東京~羽田空港~函館空港~北斗市

2008年07月04日 20時05分29秒 | Weblog
家の床下がどんな状況になっているかなど、多くの方々は無頓着な事なのでしょう。
床下には、家を一番下で支えている構造的にとても重要な部分が集中しております。
ところがその重要な床下環境などに関心を示さず、居間の建材、備品、内装などにばかりが着目されます。素人の建主さんからは、床下環境の整備などのニーズが無く、施工者側も、目に見える部分を強調した方がはるかに説得力があります。

家は出来上がって、住んでからその真価が問われます。
その要(かなめ)となるものの殆どが、床下や、壁の中、天井裏など、仕上げれば見えなくなる部分なのです。ところがその要となる部分が最初から無視された住宅が、設計、施工される現状にあります。家は、見た目を重視した方が絶対的に売り易いからです。
住んでから様々なトラブルを起こすのも、この要の部分に課題があるからなのです。
内部結露で断熱材が濡れて、ズリ落ち、腐朽菌で壁が腐ったなどの事象があります。
内部結露が絶対に起きないよう、吟味に吟味を重ねた壁の断熱仕様が必要です。
真夏の直達日射を受けた屋根材は100度にもなり天井裏が80度を超える時があります。
天井裏の断熱材が薄かったため、その熱が輻射熱で室内の構造部材に蓄熱してしまいます。省エネと、快適性を考えたら、温暖地も寒冷地も問わず、天井断熱の吟味が必要なのです。

床下は断熱も含めもっと重要です。床下仕上げ材の直ぐ下にグラスウールのような断熱材を入れると、居住空間で水を零したりしたら断熱材の効果を劣化させます。
また、床下は常に乾燥した状態で維持するか、床下の空気を動かしておく必要があります。乾燥状態をキープ出来ず、さらに空気停滞を起こせば、カビが一気に発生し易くなります。
住んでから、いつまでも快適に過すために、為すべき事を為していなければなりません。

誠実で信頼できる家づくりは、住んでから具現化するところの性能に拘りを持ちます。
壁の中はどうか、天井裏の断熱と遮熱効能、家を支える床下部分の状況などです。
写真は、床下換気システムのメーカー㈱アルトピアの方々と今日の午前中に、弊社、東京事務所で撮りました。右が技術開発室長の横峯良幸さんと販売係長の飯竹一城さんです。
見た目を重視した家にはその床下に重大な欠損を抱えたもの多く存在しますが、アルトピアさんは、そのような家を救済するための機器の研究開発を行なっている企業です。

今日は、函館空港周辺が濃霧のために多くの飛行機が欠航になったようです。しかし、乗った飛行機は、濃霧の中を強行着陸に及んだようで、ハラハラドキドキのフライトでした。
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浮き沈みがあるからこそ人生は面白い…金沢市~小松市~羽田~東京大崎

2008年07月03日 20時17分07秒 | Weblog
小泉改革で規制緩和の政策が実行され、そこで生ずる社会の格差が問題視されるようになりました。一律平等が善いのか、能率公平が善いのかの議論は賛否が分かれます。
敷かれたレールに乗っかったままで、生活が保障されたとするならば、そのレールの上だけで終わる人生になってしまうのでしょう。

レールの上では前後やスピードのみのコントロールしかできません。
規制緩和とは、レールを取り外して行動範囲を大きくし、ハンドル操作で何処へでも、どんな速さでも、誰もが自由に動ける社会構造なのだとも思われます。しかし、レールが無いのですから先行きがどんな道かも解らず、行き先に大きな危険も伴います。また、行き着く先は、まさに自分の描いた人生ビジョンに近い世界が在るのかも知れません。

人生レールから外れた自由の道は決して平坦な道ではなく、山があり、谷があり、崩れそうな橋があり、凸凹があり、ぬかるみもあるかもしれません。
ところがこのような、様々な障害を乗り越え、ようやく辿り着いた穏やかな生活にこそ、本当の充実感と幸せ感を満たす事が出来るのだと思います。
何の苦労も無くつかんだ幸せは、本当の幸せと言えないような気がします。

沈みっ放しの人生もありません。人生の底辺を歩んでいると、全て事が向上に作用します。
浮きっ放しの人生もありません。頂上天辺の上は無いのですから後は下るだけなのです。つまり、浮き沈みがあるからこそ人生は面白いのでしょう。

今日は石川県のファース工務店、北村住宅工房さんと、小松市の㈱あさひホームさんを訪問しました。北村さんは、本当に気持ちが癒される空間を創造しておりました。
写真は、あさひホームさんの本社で社長の米田正憲さんと撮りました。米田社長の家づくりに対するこだわりには低頭します。「頑丈な家」「塗り壁の家」「自然素材の家」と、その家づくり対する思いには学ぶところが多くありました。

米田さんも、敷かれたレールの上を歩むのでなく、独自の人生ビジョンに向って進んでおりました。
善い事も善くない事も全てを受け入れ、満足感を充実させるような日々を送っているようでした。
これだけ建主さんの立場に立って家づくりを行なったら、必ずそのビジョンは成就する事でしょう。

今日は金沢から小松に移動し小松空港から東京に戻ってきました。
明日は東京事務所で仕事をした後、北斗市の本社に帰社の予定…
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類は類を呼ぶ…福井市~金沢市

2008年07月02日 21時11分16秒 | Weblog
ファースの家が出来た二十年前に、本物を求める工務店の経営者が、私のやって来た事を熱心に聞いて戴き、ファース工法を採用して貰った時を思い起こしています。
そもそも石油やガスを一切使用しない全電化住宅など最初は、誰も興味すら示さなかったのです。私などは人々に、奇人変人だと言われ、異様な眼で見られていたようです。
その中で熱心に耳を傾ける工務店経営者も言わば私と同じ奇人変人の類だったのでしょう。

公的な仕様に基づいた現状の住宅システムに疑念を持った工務店経営者は、決して私だけでありませんでした。公的な仕様に基づけば、問題が発生しても言い訳が可能となります。
その中で、公的仕様に逆らうような独自仕様で高額な家づくりを行なうのはとてもリスクを伴うものです。「寄らば大樹の陰となり」と素直に従った工務店経営者が常人なのか…

全電化、樹脂断熱、調湿性能、冷房対応などを日本で始めて採用し、その工法を他の工務店に薦め、更にはその工務店の経営者が建主さんに薦めるのです。
我々のような地域密着の工務店には「寄らば大樹」の大樹などが存在しません。
全ての責任を工務店経営者が自分自身で背負う覚悟が必要なのです。同じような志を持った方々が参集したのがファースグループの工務店さんです。類は類を呼ぶのでしょうか…

今日は福井市のファース工務店、タカセ工業さんを訪問しました。写真は予定外に空いた午前中の時間を利用し、ファースの家、施工現場を訪問して撮りました。私の隣から施工管理の高瀬義治さん、お兄さんで経営管理の高瀬信和さん、浜谷石材の社長さん、そして担当棟梁の松尾俊彦さんです。タカセ工業さんは、信和さんと弟の義治さん、そして義治さんのご子息、高瀬総一郎さんで新築物件を切り盛りしております。

高瀬ファミリーがチームワークで工務店経営を行なっていますが、とにかくファミリー全員の人柄、人格が際立っています。皆が穏やかで明るく誰にも慕われるお人柄なのです。
するとスタッフも、協力業者さんも、そのような人柄の方々ばかりが参集するようです。
ポーチの石積みに取り組む浜谷さんは、石材だけの独自の施工法を駆使しておりました。松尾棟梁も施工後に問題の発生しない独特の方法で開口部枠の取り付けを行なっていました。

現場内は敷地内も含め全て禁煙なので喫煙する人がしだいに遠のき、いまや喫煙する協力業者さんは殆ど居なくなったと言います。高瀬さん兄弟も喫煙をしませんが、まさに人柄も、禁煙も、類が類を呼ぶのでしょうか。
今日は気温30℃を超えた福井でしたが金沢に宿泊です。明日の夜は東京に戻る予定を…
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豊かさの意味を煮詰めよう…北斗市~函館~東京~富山~福井

2008年07月01日 21時00分22秒 | Weblog
食品の産地偽造、賞味期限の偽装、使い回し問題や原油だけに関わる物価高騰など、身の回りで起きる状況は決して穏やかでありません。しかし、国際社会の中での日本社会の状態は、物心ともに決して貧しいとは言えないように思います。普通の生活をしていれば飢える事もなく、極端な例を除けば身の危険が伴う事もありません。

戦後の焼け野原からの経済復興は、奇跡的な豊かさを果たしたと言われております。
一方、その経済の豊かさと反比例するように、人の心が貧しくなったとも言う人がいます。
一頃の日本人の事を海外メディアなどは、経済アニマルと揶揄したものです。
昔は武力で、今は金の力で海外諸国を侵略したと言うのです。

昨今の日本の国力低下が危惧されておりますが、その潜在経済力は、現在でも相当なものであると楽観視する識者も大勢、存在いたします。
ともかく私は、金の豊かさが、心の貧しさに繋がる現実を直視すべきと思っています。
ある程度のお金は必要ですが、必要以上のお金は、世のため人のために使うべきでしょう。

お金をどんなにためても持参したまま死ねるわけでもありません。
金儲けに執着した大金持ちが、札束の上で死んで逝ったのを間近で見た事があります。
彼が残したのは親族達の醜い相続争いでした。人生価値観は人それぞれに異なるのでしょう。しかし、誰もが人々に慕われて、愛しまれて、生涯を終えたいと思わないのでしょうか。

「心豊かな工務店経営を目指そう」と言うのが、ファース本部の念願となっております。
今日、訪問した北陸の都市、富山市のファース工務店、㈲北岡工務店は、創業100年以上の老舗工務店です。この時代、地域密着で行なう工務店経営の難しさは半端でありません。
写真は右からご子息の北岡徳之さん、社長の北岡好夫さん、設計の米田早苗さん、現場管理の河原利宣さんです。北岡工務店さんは、本物の日本家屋の存続を目指しています。

建築職人工房がホームページのキーワードとなっております。決して派手ではありませんが、地道に日本家屋を伝承し続けており、日本人の持つ本当の豊かさを知っている家づくりを行なっています。
本当の豊かさを見た気がして今日のコラムとなりました。

今日は北海道から東京経由で北陸を旅して福井市に宿泊です。明日は金沢へ…
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