朝から快晴の青空の下、道行の満開の桜を眺めながら4年振りに春の女神に会うため
石砂山を目指す。
道志川を眼下に亀見橋を渡ると、間もなく石砂山の伏馬田登山口だ。
登りはじめは石畳のような傾斜のある道が続く。
ほどなくして庚申塔に出会う、今日の登山の無事を祈願する。
登山道脇にテンナンショウが沢山出ていた。形が似ているマムシ草の仲間で、
蛇がかま首を持ち上げたような姿が特徴だ。
ゼンマイもそこかしこに顔を見せていた。
ヒトリシズカもひっそりと・・・・・
登山道の崩れている箇所や危険な所には丸太橋が整備されているので安心だ。
小さなピークを登り切ると、突然視界が開ける。
まだまだ春の萌黄色のような景色は無い。
ほぼ半分登ってきた辺りで、ヤブレガサが群生していた。
きれいなタチツボスミレにほっとする。
急な斜面でミツバツツジも咲き出していた。
さあ、この急な階段を一気に登れば頂上だがこれが結構きついのだ。
先に出す足を左右代えたり、ちょっと横向きになったり色々な形で登る。
辿り着いた頂上は明るく見晴らしも良く、いつも気持ちがいいのです。
大山、焼山始め近隣の山々がぐるっと望めます。
今日は天気がよく暖かかったので、山頂にはカメラを携えた人たち十数人ほどが
絶えず入れ替わり女神を写そうとしていた。
石老山から来て石砂山を往復して再び石老山へ戻る健脚な人もいた。
これは女神でなくヒオドシチョウ、来る人来る人の頭にとまっていた可愛い娘。
この時は丁度初老のお方のザックが気に入ったようで、いつまでも、
歩きだしてもそのままでいた。
私の頭や首筋にも何回もとまり、チョットすぐったかったなあ。
お目当てのギフチョウ(春の女神)といえば、ペアリングしたり何頭もいてまさに
乱舞という言葉がぴったりだった。
良い時に来てよかったと思ってはみたものの、常に早いスピードで飛び回っていて
どこにもとまらないのです。気温が上がり活発になっていると言っていました。
やっと苦労して撮れたのがこの一枚。
真ん中の飛翔体が女神です。(残念~)
※これは5年前に訪れた時のもの。こんな風に撮りたかった。
4月中にもう一度訪れてみようかな。
そしてさらにガッカリなことが・・・・・
皆が飛び回る女神を撮るため息も潜めてじっと立ち尽くしているので、お湯を沸かす
ことは出来たのですが、持参したハムステーキをジュジュジューッと音をたてて焼く
なんてとても出来なくてさみしい山飯になってしまったのです。
お手軽リゾットの準備もしていたのに・・・・・
まあ、いつも通りビールはしっかりいただきましたけどね。
そして、たっぷり二時間過ごして山頂を後にしました。