数年前に、
「アクセサリーやジュエリーを整理するの!」
と、ご相談を受けて、
いまは使われないというジュエリー達の、”選別” のお手伝いをさせて頂きました。
付いていた石は全て取り外し、ルースとしておまとめしました。
今回リフォームされたのは、その中にありました、
亡くなられたお父さまの台湾旅行のお土産という、ブローチから外した珊瑚。
オレンジがかった赤色に、
柔らかスクエアカボッションで、性格良さそう。笑
ルースの状態でも十分愛でていられる佇まいです。
ご来店時に、
ちょうど、今澤さんがしていたリングの雰囲気をとても気に入って頂き、
そのイメージでお作りすることに!
余談ですが…
こういうのってとても大切にしたいと思います。
このアイデアや欲望がストーンと、落っこちてくる感じ。笑
「なんか足りないなぁ」「ちょっと違うなぁ」
と、感じていたことが、ふとしたきっかけで、
ぐんぐん霧が晴れていくすっきり爽快感。笑
一目惚れは、
対象のものがイニシアチブを取ってる感じがするので、
それとはちょっと違うのですが…
自分の不足していた部分に、スポンと入り込む感じ。
それには、日頃から、ちっちゃな疑問や不便さや不満を携えて、
思考してなきゃならないのですが、大事だと思います。
話が逸れましたが…
ご使用にならないジュエリーや、ルースも、
今はピンとこなくても、いつかピンと、ストーンと自然にハマる時があると思うので、
無理に手放したり、ましてや無理やりリフォームしなくても良いと思うのです。
ピンとこないまま、リフォームしても、
またピンとこないものがひとつ増えるだけで、ストレスです。
なんだか ”お片づけアドバイザー” 先生のようになってしまいました。笑
そして、お仕上がりです♪
ルースとして外していたダイヤモンドと組み合わせ。
滑らかな流線が美しく心地良いリングになりました。
珊瑚の赤って、不思議ですね。
マットなはずなのに、透明感を湛え、そのくせ奥行きもある。
珊瑚や真珠、象牙や鼈甲の有機質宝石ならではの美しさ。
この有機質宝石と呼ばれるものたちは、
お洋服との相性も良いので、特に好きです。
とってもお似合いです♪