2024.07.23撮影
青いアジサイが咲きました。白いガクに映えるかわいい青い花をご覧ください。
この白いアジサイは、園芸種名を 'Madame Emile Mouillere'「マダム・エミール・ムリエール」といいます。園芸家のエミール・ムリエールが100年以上前(1909年)に作出しました。「マダム(Madame)」と命名したところを見ると、妻に献呈したようです。
学名 Hydrangea macrophylla f. macrophylla
英名 Bigleaf hydrangea「大葉アジサイ」
別名 Mophead hydrangea「(モップのような)丸頭アジサイ」
別名 Mophead hydrangea「(モップのような)丸頭アジサイ」
和名 アジサイ、または、ホンアジサイ
アジサイ科(Hydrangeaceae)アジサイ属(Hydrangea)
2024.07.23撮影
アジサイで花びらに見える部分は、ガク(萼)で、装飾花と呼ばれます。ガクアジサイ(額紫陽花)の外側の花が、この装飾花です。内側の花には、ガクがなく、通常花(あるいは、真花)、と呼ばれます。
装飾花の中央には、花びらのある花(上掲画像中では、青い部分)が咲くのですが、それに対する名称は見つけることができませんでした。「ほんとうの花」などと言っているばかり・・・
今日の「マダム」のような大きいまり状に咲くホンアジサイ(本紫陽花)は、装飾花ばかり、、、ではありません。装飾花に隠れた、まりの中央に寄った方に、通常花が咲きます。たまたま装飾花が途切れていると、まりの塊の上から見えるのですが、装飾花が密に咲いている場合には、指で装飾花をかき分けないと見ることができません。
「マダム」の方で適切な画像がなかったので、別のホンアジサイ「ニッコウ・ブルー(Nikko Blue)」の画像(ちょっとマシな画像)で、その通常花をご覧ください。この画像中では、装飾花の方の「ほんとうの花」はまだツボミです。でも、花の塊の奥の方の通常花は、開いています。ぷつぷつと見えるのが、オシベのヤクです。
2023.07.03撮影
ガクの枚数、通常花の花弁の枚数、「ほんとうの花」の花弁の枚数、オシベの本数、メシベの柱頭の割れ数、など、一定ではありませんが、わたしがわたしの庭に咲くアジサイを観察したところでは、大体で、次のようです。
・ガク(3〜5枚)
・通常花の花弁(3〜5枚)
・オシベ(8〜10本)
・メシベの柱頭(2〜4裂)
うちの「マダム」と「ニッコウ・ブルー」の「ほんとうの花」の場合は、
・ガク4枚
・花弁4枚
・オシベ8本
・メシベの柱頭3裂
というのが多いです。
さらに詳しくは、以下のサイトをご参照ください。植物学の大学教授により執筆・運営されているサイトで、詳しい情報が公開されています。アジサイについても、画像豊富に、詳しい説明がなされています。
2024.07.15撮影
アジサイ(Hydrangea macrophylla)
・まり状にびっしりと装飾花の咲くホンアジサイ(H. macrophylla f. macrophylla)
・花の塊の周りだけが装飾花のガクアジサイ(H. macrophylla f. normalis)
では、ガクアジサイの方が原種です。よって、ガクアジサイは、f. normalis「普通型」と呼ばれます。
種小名の macrophylla というのは、「大きい葉の」。ガクアジサイもホンアジサイも、他のアジサイ属(Hydrangea)の植物よりも、葉が大きいです。
ホンアジサイが「本アジサイ」と呼ばれるのは、それが民間で「普通の」アジサイとみなされているからだ、と思います。実際、わたしは、子ども心に、ガクアジサイはホンアジサイから作られたものだ、と思っていました。実際は、反対なのですが。
ホンアジサイは、学名では、f. macrophylla「大きい葉型」と呼ばれます。葉の大きさは、ガクアジサイより大きいわけではないのですが。わたしの憶測では、ガクアジサイよりも葉が大きい、と強調したのではなく、ホンアジサイの方が「普通の」アジサイであるとみなされたために、種小名をそのまま繰り返して、macrophylla f. macrophylla としたのだと思います。
もっと想像をたくましくすれば、ガクアジサイの方が原種だと判明したときに、ガクアジサイの方に、あわてて、f. normalis「普通型」とつけたのかな? と。これは、素人の妄想です、悪しからず。
2024.07.23撮影
気象庁の「あじさいの開花日」という記事によると、アジサイの開花日は、通常花(真花)の開花に基づくそうで、装飾花の開花ではないのだそうです。そんなこと、一般人には、わかりませんわ。アジサイの花が咲いた、と言えば、装飾花が咲いたこと、と思いますよね。
>> あじさいは(中略)真の花(両性花)が径7㎜ほどで、
>> 装飾花の柄が集まった中心で開きます。あじさいの開花日とは、
>> 標本木でこの真の花が2~3輪咲いた状態となった最初の日をいいます。
上の画像をご覧ください。「マダム」はガクの根本がピンクっぽいことがあります。また、ガクの周りが、ギザギザであることもあります。
下の画像では、ガクの中央に咲く花が、ピンクっぽいこともあるのがわかります。うちでは、青が多いですが。
2024.07.10撮影
わたしは、アジサイは好きな花なんですが、このガクの中央に「ほんとうの花」が咲くのを毎年楽しみにしています。何本かあるアジサイのうち、この「マダム」が一番多くの「ほんとうの花」を咲かせてくれます。
以下は、花びらが元から欠けているか、あるいは、咲いてから落ちた花です。オシベがタコか何かの脚のように開いています。こういうのって、造形美だと思うのですが、いかが?
2024.07.15撮影
気まぐれネコさんがこのコメントをしてくださったのに触発されて、キキョウについて投稿してみました。また見てくださいね。
リンドウは、今は、うちにないんです。好きな花なんですが。園芸店に行くたびに手が出そうになるんですが、高いので躊躇しています。
キキョウとリンドウをずーとマテ替えてました
大変、失礼しました。
なんて言ってくださると、モチベが上がります・・・が、最近、気分的に忙しくて(家の中の改装をしていて、工事の人々が出入りする)、投稿が不規則になっています。コメントへのお返事も遅れていて、申し訳ございません。
気まぐれネコさんのご訪問も、コメントも楽しみしていますので、またお越しくださいね。
美しいし、迫力もあって、驚きました。
ここに来るのが、さらに楽しみになりました。