2022.08.04撮影
今日も、今年咲かなかった花、をつづけます。
これは、去年の春に植えて、その夏に咲いたヴェロニカ・スピカータです。ずっと欲しかった花です。
今年は、わたしが留守がちで、庭はジャングル状態、このヴェロニカが出てきたのかどうかさえ、確認できずにいます。花は、見かけなかった。
学名 Veronica spicata ‘Red Fox’
英名 Spiked speedwell(釘型のクワガタソウ)
和名 ルリトラノオ(の1種)「レッド・フォックス(赤茶のきつね)」
オオバコ科(Plantaginaceae)クワガタソウ属(Veronica)
原産地(以下の地図の緑の部分)
ヴェロニカ・スピカータは、名前(spicata)のごとく「スパイク状」に花茎が上に向かって伸びるものなのですが、わたしの庭のこの個体は、花軸を横に出しました、そばに植わっているジョウ・パイ草(Eutrochium fistulosum)の陰から太陽を求めて。
この辺りは、植物が密集して植わっている(もっと正確には、「植えてある」)ところで、それは、庭を作るわたしとして、欲張りなだけです。植物には良くないのだろうけれど・・・ごめんね。
冒頭画像の中、左手上に見えている黄色い花は、先週の記事の中でちょっと触れたキダチマツヨイグサ(Oenothera fruticosa)です。
ヴェロニカ・スピカータは、花のひとつひとつを見れば、特に、かわいいですね。星型の5枚の花びら、そして、花びらから飛び出したオシベ、、、
2022.08.07撮影
こ画像でも、オシベがツンツンと飛び出しているのが見えます。
そして、地上にこんもりと広がっているのは、グランドカバーのブルースター・クリーパー(Lobelia pedunculata)です。植物と植物の間の裸の土地を覆ってくれて、庭にはありがたい存在です。これも、星型のかわいい花。それに、グランドカバーとして、ちょっとくらい踏んでも大丈夫。
そのブルースター・クリーパーの右側にナデシコ(Dianthus)の葉が見えているんですが、その間にほそ〜〜〜い土の帯がありますね。これが、実は、庭の中の通り道です。毎年、このような通り道を維持しているんですが、そのためには、それなりに努力が必要。
今年はその努力を怠ったので、この超小道は草花の下に消えてしまった。わ〜〜〜ん、それで、庭を歩くには、草花、特に、この辺りは、ナデシコの上を踏むしかありません、花がいくら咲いていても。
ヴェロニカ・スピカータの、上に向いてちゃんと咲いた姿は、次のようなものです。どうか、クリックなさって、大きな画像でご覧ください。
2022.07.17撮影
この画像の花も咲きませんでした。ルピナス属の1種です。
ルピナス属の花は、本来の和名は、ノボリフジ(昇藤)です。フジのような花(=マメ科独特の形の花:これを「蝶形花」という)が下から上へ登っていくように咲くので。でも、昨今は、日本では、学名 Lupinus「ルピヌス」の英語読みをカタカナにした「ルピナス」と呼ばれることが多いようです。
学名 Lupinus polyphyllus
英名 Bigleaf lupine(大葉ルピナス)
和名 ラッセルルピナス
別名 宿根ルピナス
マメ科(Fabales)ルピナス属(Lupinus)
原産地(以下の地図の緑の部分)
2022.07.05撮影
この「大葉ルピナス」は、バンクーバー近郊の山へ行けば、よっぽど標高が高くない限り、どこにでも生えています。夏に「野遊び」すれば見かける、風物詩です、植物が好きな人にとっては、ですけど。
1枚目の画像では、まだツボミでしたけど、この2枚目の画像では、花がそろそろ終わりかけています。ひとつの花が、花びらにより2色に咲き分けます。「旗弁」と呼ばれる上の花びらが赤紫色、他の花びらがちょっと薄いすみれ色です。この2色の具合は、次のリンク先でお確かめください。
このサイトは、ブリティッシュ・コロンビア州の「外来植物対策」審議会の物で、繁殖力の大きすぎる植物の代わりにこれらの植物を植えよう、といろいろ紹介しています。このルピナスは、庭へ導入することを奨励されている植物のひとつです。
わたしは、このルピナスが、ほっそりしていて野生味があるところが好きです。まだ根が生きていて、来年咲いてくれるといいんですが、日本との行き来がこれからも続くので、どこまで植物の世話ができるか・・・
上の画像中、左手奥に見えているのは、シューベルト・アリアム(Allium schubertii)のタネ(のサヤ)です。まだ青いタネは、次の記事に掲載いたしました。