2022.12.14撮影
今日は、わたしの庭の冬支度、番外編です。冬支度では、植物を保護するために、マルチや落ち葉を使いますが、今日は、マルチや落ち葉では解決できない問題について書きます。
うちには、サザンカ(Camellia sasanqua)があります。園芸種名は控えなかったので分かりません。学名の種小名 sasanqua は、日本語の「サザンカ」からきています。
学名 Camellia sasanqua
英名 Sasanqua camellia
和名 サザンカ(山茶花)
ツバキ科(Theaceae)ツバキ属(Camellia)
原産 中国、日本
バンクーバーの気温は、サザンカが生育する最低耐寒気温ギリギリです。でも、きれいに咲かせているお家もたくさんあります。大木になっているのもあります。バンクーバーは坂が多く、気温や風向きが場所場所で異なるので、それが植物の生育に影響を与えます。
わたしは、子どものとき実家の庭で咲いていた真っ白のサザンカが、バンクーバーのわたしの庭でも咲いて欲しかったんですが、長い間、躊躇していました。耐寒気温のことがあったからです。
でも、この(次の画像)、花びらの外側がほのかに赤いサザンカに出会ったときに、恋に落ちてしまい、なんとか育てられる、という楽観的な気持ちの方が勝って、うちに連れ帰ってしまいました。画像中、花びらが光っているのは、それは、雨です。
2021.01.17撮影
案の定、このサザンカは、何年も小さいままでした。もうダメか、と思いながら、強剪定してみたところ、2年後にぐんぐん成長し始めました。そして、過去5年ほど、どんどんツボミをつけるようになりました。
ツボミは、9月に早々とつき始めます。そして、10月、11月と、だんだん、でも、ゆっくりゆっくり、成長してきます。12月になると咲き始めますが、同時に気温がさらに下がっていきます。雨が降ることには変わりはありません。
このバンクーバーの冬の冷たい雨で、咲いた花びらがやられてしまうのです。次の画像2枚をご覧ください。透けて見えるところが、その雨で傷んだところです。左の画像の、右と右上の花びらで顕著です。
2020.12.24撮影 2021.02.08撮影
年が明けると、さらに寒い日がやってきます。氷雨がつづくか、あるいは、雪が降りつもって、気温が下がったままになると、光沢のある葉はなんともないのですが、ツボミが腐ります。これは、凍って、解けるために起こっているようです。
ツボミが腐ると、茶色く、柔らかく、なってしまう。そうなると、腐ったのを手でポロポロと落としてやるしかない。去年が特に被害を受けた。(画像はあるのですが、別に美しいものでもないので掲載しません。)
この寒さの打撃がなければ、12月、1月、2月、と少しずつ咲き続けるのです・・・
ツボミの凍結・解氷を防ぐための対策は、まだ練れていない。何年も悩んでいます。
植物屋さんで聞いても、「耐寒性はある」の一点張り、
「いや、実際、ツボミが腐るんだよ」
「そんなことは、聞いたことがない」とまで突っ張る。
「だから、今、わたしから聞いているよね」と言いたいのを我慢する。
「気温が低い間だけ、ムシロみたいなのを被せておけばいい?」
「そんなことをすると、窒息するよ」
「あんなあ、ビニール袋を被せて縛るんじゃないんだけど」とも返さない。
「サザンカの横に、風よけを立てればいい?」
「それでは、サザンカに雪が積もることには変わりがない、それに、太陽をさえぎる。」
「1月に、バンクーバーのどこで太陽が照っているんだ?」なんて、言わなかったよ〜〜
こういう感じで、結局、もう、ええわ、さいなら、ということになるのです。
2021.01.17撮影
わたしの住んでいる地区(バンクーバー全体が、という意味ではなく)は、比較的、風がよく吹く(花の写真を撮るのに風の収まる一瞬を捉えなくてはならない)んですが、その上に、わたしが、たまたま、わたしのサザンカを植えた場所が、方角的に風が直撃するところだったんです。冬に庭を巡回すると、よくわかります。植えたときには、そんな風向きのことまで考慮しなかった。バカもの!
で、どうすんの? わからん。考え中。おまけに、サザンカの世話に肝心な時期である年末年始には、日本にいる予定・・・
そう、こう、9月、10月、と思案しているうちに、、、
2022.10.16撮影
セイヨウオトギリ(Hypericum perforatum)のタネのサヤ
わたしの庭の冬支度、のつづきです。
庭の冬支度4(マルチ)
1.自家製マルチ(チップ)を、剪定した枝などから作る
2.マルチ(チップ)を庭に敷き詰める(南側の庭)
足のケガが全快していないため、今年は、これは本格的にはやりきれません。「材料」はすでに市の回収に出してしまいました。でも、取っておいたのを11月に少しだけしました。ほんのちょっと。12月に、晴れてあまり寒くない日があれば、試してみよう、と思っています。
マルチ(チップ)が敷いてあると、草がほとんど生えません。また、夏場は、蒸散を防ぎますから、水やりの頻度を少なくできます。冬の間は、低温からの保温をして、植物の根を守ります。そして、最終的には、土に還ります。取り除く必要がなく、上から足していけばいいだけです。
今年、マルチをどの程度まけるか、で来年の庭の状態が変わってきます。
😉 マルチ(チップ)、未完了・・・でも、12月に少しできるかも
2022.08.04撮影
セイヨウオトギリ(Hypericum perforatum)の花
庭の冬支度5(落ち葉かき)
1.落ち葉かきをする
2.庭全体に敷き詰める(北側の庭)
落ち葉かきは、10月に始まりますが、多くは、11月を通して、そして、12月にも入っての仕事です。
木の嫌いなお隣のうちの庭の落ち葉かきもします。葉っぱが、うちの庭の木々と、うちの通りに並んでいる街路樹から落ちるので、うちの木の葉っぱと街路樹の葉っぱを区別するわけにいかず、全部することになるのです。
バンクーバーでは、一般に、芝生保全のため落ち葉は大変嫌われる存在なんですが、わたしのうちのように芝生を全部取り除いた家には、落ち葉は宝物です。載せておくだけで自然の肥料(腐葉土)になるので。
落ち葉は、11月に市が数回回収に来ますが、ここ数年ほでどやり方が変わったみたいで、住民(向こう2軒お隣さんたちもわたしも)は事情がよくわからず、出しておいた落ち葉が回収されなかった、ということもあります。
それとは別に、落ち葉を拾っていくトラックも回ってきます。先週、次の画像のように、車道ぎわの落ち葉が掃除されていきました。前の車輪の後ろに、その吸い上げ装置があるようです。
以前は、車道の歩道側に、歩道の落ち葉をかき寄せてボコっと落としておいてもよかったのですが、最近は袋詰めしないといけないみたい。なお、歩道の美観を保つのは、住民の責任です。
2023.11.16撮影
😅 落ち葉かきは、まだ続く・・・
2022.11.24撮影
ほとんどがカエデ(Acer truncatum x A. platanoides ‘Pacifiic Sunset’)の葉、
少しモミジバフウ(Liquidambar styraciflua)の葉
上の画像は、11月も終わりに近いとき(ちょうど1年前)です。これほどまでに、落ち葉が積もります。
マルチと落ち葉(落ち葉は12月にもつづく)の世話ができたら、そろそろ、冬支度は終わりにさしかかります。まず、ホースを使って、パワーウォッシングをするみたいに水を流し、石畳などの掃除をします。それから、ホースを片づける作業に取りかかります。これは、暖かい日を選んでします。それでないと、危ない。
庭の冬支度6(ホースと外の水道栓)
1.全てのホースから水を抜き取り、車庫に入れられるのは車庫へ入れる
2.ホースリールのホースは、水道栓から取り外し、建物の外壁に近づけておく
3.水道の栓をわずかに開けて、水がわずかに流れるようにしておく
以上は、全て、凍結予防のためにするものです。日本の寒い地域にお住まいの方には手慣れた作業だと思いますが、わたしは、バンクーバーで屋内の水道が凍るという事件があるまで、そのようなことを予防しなくてはならないなんて、夢にも思ったことがありませんでした。
😅 ホースと水道栓の冬支度は、落ち葉かきが大体終わってから!
さあて、床暖房の効いた部屋の中で、ごぼう茶を入れて、日系のお店で買ってきたアーモンドクロワッサンをおやつにして、休憩。いつまで休憩? 晩ご飯の前まで、うふふ。
2022.10.01撮影
ヒメフウロ(Geranium robertianum)の紅葉
バンクーバーでは、11月に入ると、日本でもそうかと思いますが、グッと気温が下がります。そして、後半ともなると、庭は、落ち葉だらけになります。ですから、庭の冬支度は、雨の合間を縫って、できるだけ10月中に済ませることになります。
そういうつもりでも、ナマケモノのわたしが必ずしもそうするわけはなく、11月に凍えながら庭の作業をすることもあります。気温自体は、上半身なら防寒具でなんとでもなるのですが、雨がよく降るので、晴れた日でも水分が残っていて、濡れた植物や土を扱うと、手が冷たくなってしまいます。また、衣服も泥だらけ。
ところがあ〜、今年は楽だった。11月がずっと「暖か」かったし、雨もあまり降らなかった。
2021.05.28撮影
ヒメフウロ(Geranium robertianum)の花
今日は、わたしの庭の冬支度について、書きます。
画像は、記事の内容に特別関係はありません。うちの庭の秋の色(と言っても、10月)は、だいたいこんなもんだ、という例です(それぞれに、花の様子もつけ加えておきます)。11月は、基本、紅葉・黄葉と落ち葉だけなんです。
庭の冬支度1(実、タネ)
1.キウイの収穫をする
2.ローズヒップを収穫する
3.イチジクの青い実を落とす
4.タネのついた植物を整える
キウイは、晴れた日が数日続いたら、実が乾燥しているとみなして、取り入れます。収穫後は、乾いているのを確認してから、冷蔵庫に入れます。開け閉めしない冷蔵庫だと、半年持ちます。今年は、大小とり混ぜて422個。
ローズヒップは、気が向いたら、きれいなのを選りすぐって収穫します。ジャムを作るのですが、これがメンドーくさい。ナマケモノのわたしがこのジャムを毎年作るはずがない。それに、人間のわたしが、冬場の小鳥の食べ物を横取りすることもない。
イチジクは、今まで、青い実を木に残したままにしておきましたが、その青い実が木についたまま長雨と雪で腐るので、今年から木から落とす予定にしていたんです。でも、危ない足場でグラグラするのは怖いので、やめました。それに、10月を通じて、収穫ができたんです。そして、11月を通じて、赤みががかったのが柔らかくならずに、かなりが落ちてしまいました。
タネのついた草本の植物は、頭の重みで姿が乱れて、人間の目には見苦しいことが多いのですが、真冬に、小鳥たちの食べ物になりますので、人間の目のためには、束ねたり、棒で支えたり、して、見かけを整えます。
😊 キウイ、採り入れ、完了!
😊 タネのついた植物、作業、完了!
😕 イチジク、未完了!(でも、もう実は木にあまり残っていない)
😝 ローズヒップ、パス!
😍 今年は、おまけで、ジャガイモが収穫できた
😝 ローズヒップ、パス!
😍 今年は、おまけで、ジャガイモが収穫できた
(冷蔵庫で古くなっていたジャガイモを野菜畑に放ったらかしにしておいたら、採れた)
2022.10.09撮影
ヒメヒオウギズイセン(Crocosmia 'Prince of Orange')のタネ
庭の冬支度2(枝、葉、の除去)
1.草本の枯れたものを取り除く
2.必要に応じ、木の剪定
3.1と2を自家製のコンポスト、あるいは、マルチ(チップ)とする
これは、今年は最小限にとどめました。なぜなら、足のケガが治りきっていないので。この上滑ったりしたら、大変です。
新たに枯れたものを取り除いたり、見かけを重視して剪定したりするより、怪我する前に切り取ってうち置いてあったものの除去を、優先させました。雨に2ヶ月打たれてヌルヌルで、扱うのに苦労しました。あとは、1、2、はできる範囲で。
本来は、自家製のコンポストを作るのですが、そこまで元気ない、よって、市のリサイクルに出しました。市は、集めたものからコンポストを作って、公園に使います。
😊 枝、葉、の最低限の除去、完了!
2022.08.04撮影
ヒメヒオウギズイセン(Crocosmia 'Prince of Orange')の花
庭の冬支度3(株分け、球根)
1.株の大きくなった植物の株分け
2.新しい球根の植えつけ
株分けは、いくらなんでもわたしの足の状態ではできないので、計画していたことはほぼ断念しました。お友だちに差し上げるつもりだったものは、なんとかひとつ掘り起こしました。
球根は何ヶ月も前に通信販売で予約してあったものなので、貯蔵では品質が落ちると思い、届いたものを植えざるを得ませんでした。
わたしの庭には、マルチ(チップ)を敷いているため、普段は雑草はほとんどないのですが、今年は全く手入れされていなかったので雑草が多く、球根を植えるには、まず草抜きから始めなくてはなりませんでした。マルチで土がふかふかなので、草を抜くこと自体は容易です。
でも、姿勢的に、これはつらかった。足が痛いので、休み休みしました。途中で温かいものを飲みながら、でも、寒いところで飲み物を飲むと、行くべきところへも行かなくてはならず、庭と家を行ったり来たり。
😊 球根の植えつけ、完了!
次回の記事では、さらに、マルチ(チップ)や、また、落ち葉などについて。
2023.11.11撮影
はい、例年通り、キウイ(Actinidia deliciosa)を収穫しました。もう1ヶ月ほど前です。
10月の半ばから終わりまでの間に、数日晴れたら、取り入れます。数時間でも太陽を吸収させたいのと、なるべく乾燥させたいので、ギリギリまで待ちます。今年は、その上、車庫でさらに数日乾燥させました。車庫内の温度は低いので、キウイが傷むことはありません。
その後、ジップロックに分けて入れて、地下室に置いてある「キウイ専用」の小さい冷蔵庫に保管しました。これから時々見に行って、ジップロック内の余分な水分を拭き取り、少しずつ消費しながら半年ほど持たせます。まだ固い状態で保存します。
食べる時は、食べたい数日〜1週間ほど前に、欲しいだけ取り出し、それらを再びジップロック類に入れ、そこへリンゴ(Malus domestica)などを加えて、室温で追熟させます。
裏作の年には200個前後採れます。普通は、400個前後。今年は420個以上、でも、大小取り混ぜて、です。
今年は、今までで一番大きいのができました。それが冒頭画像。サシを横に置いて真上から撮影しましたが、なんか、サシの置く位置がよくなかったようです、すみません。
サシは置いておいて(「置いておいて」って、置いてあるがな)、えへん、これぐらいできると立派でしょう。やっぱり、陽の一番よく当たるところにできていた。
2023.10.07撮影
今年は、イチジク(Ficus)が10月になって結構熟れて、ボツボツ取り入れて食べることができました。夏のようには甘くないけれど、画像でもわかるように、結構なところ行っているでしょ? これ、一度に取り入れたものです。
10月を通じ、イチジクは少しずつですが、取れ続けました。最後の方では、もうあまり甘さがなくなりましたが、それでも、新鮮なものが口に入るのには、喜びがあります。
取り入れは、競争よ。何者が食べているのか、わからない。鳥がつついたりほじくったりしているのか、アライグマ(Procyon lotor)やリス(Sciurus carolinensis)がかじっているのか。以下の左の画像には、そのかじって残った外皮が、イチジクの下方の葉の上に落ちているところ。右の画像は、そのうちの1片とちょっとを拡大したもの。ちゃああんと甘いところだけ食べてある。
2023.10.20撮影 2023.10.20撮影
夏に足を怪我をしたのがよくなってきて(もう3ヶ月だが、完全によくなったわけではない)、庭で草抜きができました。その時、出てきたものが・・・ジャ・ガ・イ・モ。
うちは、野菜の古いのや切れ端は、野菜畑に放り投げておいてコンポストにするのですが、もう3年も前でしょうか、ジャガイモ(Solanum tuberosum)の芽の出たのを冷蔵庫から取り出して、ほい、とその辺へ投げておいたんです。そうすると、古いものはイヤなのか、アライグマさんさえ、食べてくれなかったんです。なぜ? まあ、その辺はおいおい研究するとして・・・毎年、ジャガイモの花が咲いていました。
草抜きをしていたら、何やら薄茶色のコロコロしたものが見えた。ひとつかと思ったら、ふたつ、みっつ、、、いっぱい(というふうに感じた)出てきた。え? 何? あっ、ジャガイモじゃないですか。毎年収穫せずに花が咲くのに任せていた。こんなに(というふうに感じた)あるの?
それで、最初は埋め直していたのを、今度は、掘り出しにかかりました。そう大きくないんですよ。どうしよう、と考えて、一応手探りで見つかるだけは掘り上げることにしました。
ほんと、どうしよう。料理すると、1回の付け合わせで終わりぐらいよ。それで、決めたのは、この中で小さいのは埋め直そう、ということ。そして、またしても、冷蔵庫に芽の出たジャガイモがあるので、それも埋めちゃお。
これで、来年は、今までよりももっとジャガイモの花が咲きそろうことでしょう。めでたし、めでたし。
2023.11.08撮影
2023.10.25撮影
今日は、この秋最後の花をまとめてみます。
最初は、シュウメイギク(Eriocapitella hupehensis)。シュウメイギクは、新しい分類ではEriocapitella属(和名はないもよう)で、シュウメイギクをイチリンソウ属(Anemone)とするのは、古い分類です。
うちではこの秋、なぜか、この1輪だけが咲き残ってしまいました。他にほとんど何も咲いていない庭の中で、ポツンとピンクの花がまだ半ばツボミのような形をしているのは、微笑みを誘いました。
2023.10.21撮影
ナデシコ属(Dianthus)の、この濃いめのピンクの花は、今年はなにも作らなかった野菜畑の横で、これも1輪だけ、咲き残っていたんです。草抜きするまで気づきませんでした。すごく元気で、また、色もはっきりとしていて、見たわたしの方まで元気が出ました。
これは、ナデシコ? カーネーション?
2023.10.25撮影
足を怪我してから、ずっと植物の茂った中には入っていけなかったのですが、2ヶ月してなんとか足を踏みしめられるようになり、やっと庭の植物を、文字通り、間近に見ることができました。すると、失ったか、と思っていたナツシロギク(Tanacetum parthenium)が、小株ながら残っていたんです。うれしいわあ〜、これからまた大事にして育てましょう。
でも、やっぱり、八重のはなくなっちゃったかな?
咲き残った花のハイライトは、なんと言っても、次の植物です。何かお分かりでしょうか。
2023.10.06撮影
これは、ヒエンソウ属(Delphinium)の園芸種です。一般には夏に咲くものですが、早々と咲いてタネになり、タネも落としてしまった軸を、わたしが切り取ってしまったら、脇芽が何本も出てきました。それでどうなるのか「ハラハラ」していたら、秋にツボミをつけてしまいました。それが10月始め。
そのツボミが、秋の雨の中、咲いたんです。
2023.10.19撮影
いやいや、そのうち、雨に打たれて花が崩れるよ、と思っていたら、なんと、雨がそれほど降らなかった。気温もあまり下がらない。
それで、次々とツボミが開くようになりました。
一方のわたしは、足の回復と天気の協力で、キンポウゲ(Ranunculus)だらけだった庭の草抜きができました。草抜きができたので、春の球根も植えることができました。
2023.11.01撮影
上の画像の、画像右下に棒を並べてあるのが、球根を植えたところです。この辺り、一帯、草だらけだったんです。草を抜けば土が柔らかくなりますから、そこに球根を植えるのは、容易です。でも、そのまま土をむき出しにしておくと、ノラネコさんたちがご使用になりますし、アライグマさんたちが球根をほじくってくれるので、せめてもの対策として、このような棒(木を剪定したもの)を並べます。実際、役に立っているようです。
本来ならば、自家製のマルチ(チップス)を敷き詰めるところなんですが、そこまで足は回復していません。
2023.11.05撮影(上から見下ろして撮影)
気温が低いからでしょう、花びらの色は薄いです。でも、結構な数の花が開いています。今後いつまで咲いたままでいるか、観察をつづけます。
ヒエンソウの花の下と右上に見えている茶色いものは、ヒエンソウの花の終わったものではなく、アガパンサス(Agapanthus)のタネのサヤです。
夏には、次のように咲いていたはず。「はず」というのは、この時期帰国していたので、自分で写した写真がないんです。それで、以下の画像は、2年前のものです。
2021.05.28撮影 2021.06.22撮影
咲き始め やや盛りすぎ
2023.11.04撮影
真ん中に写っているのは、クルミ(Juglans regia)、右奥がモミジバフウ(Liquidambar styraciflua)です。これは、前回にお見せしました。
今日は、今日の冒頭画像で言えば、左手奥の木、オーク(Quercus)から始めたいと思います。出発点となった画像(前の記事の冒頭画像、以下に再録)では、右寄り中央奥に見えるのが、その、オークです。和名は、ヨーロッパナラ。
2023.11.04撮影
オークは広葉樹なんですが、バンクーバーあたりに植わっているのは、紅葉することも落葉することもあまりなく、葉が茶色に変色して冬の間中木に残っている、という性質があります。この冬中葉が落ちないことにちなんで、「オークの木のように強い」という表現があるぐらいです。カナダへ来て最初の冬に、茶色い葉が大量に付いている木をあちこちで見て、わたしは、なんと異様な、と感じました。
このオーク、普通なら(少なくともバンクーバーでは)、葉は茶色になるのに、今年は、10月初めに、赤〜朱色になりだして、びっくりしました。次は、地上から上を見上げて撮影したオークの梢です。初めて発見した時は、目を疑いました、何でオークが? と。
2023.10.06撮影
次は、上の画像の1ヶ月後に、2階から撮影したものです。裸眼で見るともっと赤いのですが、撮影するとこのような色になってしまいました。葉を光の当たった表から見るか、裏から光源に向けて見るか、との違いかもしれません。
2023.11.04撮影
では、オークの落ち葉をご覧ください。左の方が例年の色に近いですが、これもやや赤みがかっています。右の方は、雨に濡れていますが、濡れているかどうかは別にして、かなり赤いです。赤レンガのような色、と言っていいでしょうか。なお、オークの葉の形は、種類(種、園芸種)によりずいぶん異なります。
左の画像で見えている緑の葉は、ヒメツルニチニチソウ(Vinca minor)のものです。右側の画像の黄色い落ち葉は、クルミ(Juglans regia)のです。
2023.11.07撮影 2023.11.10撮影
次は、わたしのうちの木ではなく、街路樹です。と言っても、剪定以外の管理は、市からわたしたち住人に任されていますが。これはカエデ(Acer)です。目で見た色は真っ黄色なんですよ。でも、撮影すると、こんなに赤くなってしまった。これも、光源の向きの関係?
2023.11.11撮影
このカエデは、園芸種で、'Pacific Sunset Maple'「太平洋の日没のカエデ」といいます。「日没」だから、黄色、と言いたいのか、赤、と言いたいのか??
「日没カエデ」さんの葉は、去年までは、木についているうちは黄色、落ち葉になっても黄色、でも、中には赤くなるのもある、程度だったんですが、今年は、赤い落ち葉が増えています。
以下は、今年のカエデの落ち葉、各種。
2023.11.07撮影 2023.11.07撮影
2023.11.04撮影 2023.11.04撮影
右上のカエデの葉は、カナダの国旗みたいですね。
最後にお見せするのは、出発点の画像のほぼ左半分を占める木です。これは、ミズキ属(Cornus)の1種、Cornus nuttallii で、英名を訳せば、「太平洋ヤマボウシ」。
この木もうちの敷地にあるものではなく、でも、カエデのように市の土地に植わっているのではなく、お隣の園芸好きのおばさんの地所に植わっています。彼女は、このヤマボウシをうちの敷地とのぎりぎりの所に植えたかったために、わたしの同意を得てから植え、かつ、わたしに意見を聞きながら管理しています。
枝が下から上まで、大きくうちの方に伸びてきていますが、これは承知の上です。花が咲き、実がなるときには、見事なものです。今年はそうではなかったが・・・なんでもが例年と異なる・・・
今年のこのヤマボウシの紅葉は格別。枝の上段の方が先に紅葉しています。次の画像は、真っ赤になる手前の葉。
2023.11.09撮影
では、落ち葉をご覧ください。
2023.11.11撮影 2023.11.11撮影
土の入った鉢の上に落ちて、発芽した実生まで、紅葉を始めた。美しいなあ。左から数日経ったのが、右。
2023.11.07撮影 2023.11.11撮影
季節で秋って特別好きなわけではなかったけれど、今年は、秋の木々の美しさに魅了されました。
2023.11.04撮影
前回は、南側の紅葉、黄葉(9月、10月、11月)をお見せしました。
今日は、北側の木々の紅葉、黄葉(11月)をご覧ください。
今年の秋は、バンクーバーでは、気温が例年より高い日がつづき、雨が比較的少なく、晴れた日がかなりあり、雨が降っても晴れ間が出てくる、という天候でした。雨はどこへ行った〜〜〜? 水不足にならない限り、雨はこれぐらいでいいよ。
そして、紅葉、黄葉が、すごい。うわっと「赤や黄色」になってしまいました。バンクーバーでは、例年は、紅葉より黄葉の方が勝つんです。日本の秋の山の「錦」を見て育ったわたしは、赤い葉の少ないことを、いつも寂しく思っていました。でも、今年は、黄色の色合いがはっきりしている上に、赤色もきれいに発色した。気候変動のなせる技でしょうか。
冒頭画像は、わたしが、うちの2階の北側のベランダからやや下を向いて写したものです。この画像の右側から説明したいと思います。
右側手前の、黄色と黄緑色の葉の見える木は、これは、クルミ(Juglans regia)です。でも、その右後ろにも別の木があり、そちらを先にご紹介します。と言っても、この木については、次の記事を初め、何度も書いてきたのですが。
冒頭画像では、右上に、カエデの葉のような形の葉が少し見えます。それが、この、モミジバフウ(Liquidambar styraciflua)の葉です。うちでは、このモミジバフウの木を「フウちゃん」と呼んでいます。
2023.11.04撮影
上の画像は、その「フウちゃん」です。これ、1本の木のほんの一部です。異なる段階の紅葉、黄葉が見られます。この木は、過去にも赤い葉を見せてくれましたが、ここまで濃い色で大量に紅葉したのは初めてです。いろいろな色の落ち葉が落ちてきます。次の画像4枚は、その例です。
なお、上の画像中右下は、木の嫌いなお隣さんの敷地。このお宅へ行って、わたしは落ち葉かきをするのです・・・何度もするエネルギーはないから、1回目はもっと葉っぱが落ちてからにしようっと、すみません。
2023.11.11撮影 2023.11.11撮影
2023.11.04撮影 2023.11.07撮影
落ち葉はいつも大量に降らしてくれる「フウちゃん」、今年は、実もどさどさと半端なく落としてくれます。こんなにたくさん落ちてくるのは、初めて。落ちてくるというのは、それだけ成っているということで、これは、やはり、天候のせいでしょうか。
モミジバフウの実は、すぐには落ちずに翌年まで木についたままのこともあります。それで、今、黒くなった去年のも落ちてきています。今年の青いのを踏みつけると、硬くて結構大きいので、足をくじくぐらい、去年の黒いのでも足元がガシッとなります。
2023.11.11撮影 2023.11.11撮影
では、クルミ(Juglans regia)の木をご覧ください。冒頭画像の右手手前の木です。今年初めて実がひとつなりました。でも、ずっと観察していたのに、知らない間になくなっていて、自然に落ちたか(地上を探したが、見つからなかった)、あるいは、リス(Sciurus carolinensis))さんが取っていったか?
次は、クルミの木を2回のベランダから見下ろしたところ。枝が張り出しているのがよくわかります。黒い木肌で、大変優雅な樹形をしています。
画像右奥に緑と黄色の葉が見えているのは、先に書いたモミジバフウです。赤い葉は、もっと高いところにあります。
2023.11.04撮影
クルミの葉は、黄葉し、赤くなったのは、見たことがありません。
2023.11.10撮影 2023.11.10撮影
次回につづく。
2023.10.11撮影
今日は、わたし(とお隣)の南側の庭から、紅葉、黄葉、をお届けします。主に10月の画像ですが、9月と11月のもあります。
冒頭画像の紅葉は、実生の木が1m以上になったもので、何だか分かりません。でも、サクラ系(スモモ属 Prunus、もしくは、サクラ属 Cerasus)の植物だと思います。見かけもそうだし、第一、そこあたりにサクランボのサネをコンポストとしていっぱい捨てましたから。この種類の木が何本も出ていたのを、数本にまで間引きました。
次の花と同じである可能性があります。(この花も実生から、何年もかけて咲かせたのに、わたしのうかつにした強剪定のために、枯らせてしまいました。)
2021.04.17撮影
次の植物は、うちにもお隣にもありますが、この画像は、お隣のです。なんの紅葉かお分かりになりますか。
2023.10.07撮影
カシワバアジサイ(柏葉紫陽花 Hydrangea quercifolia)です。この個体は八重の園芸種で、花(ガクですけど)の色は、クリームっぽい白から、ピンク、錆色っぽい茶色、と変わっていきます。紅葉が始まっても、まだ、花がついています。
2022.10.16撮影
次は、ブルーベリー(スノキ属 Vaccinium)の紅葉です。本当に美しい紅葉ですよ。うわ〜〜、とため息、出ちゃうぐらいです。
2023.10.11撮影
同一の個体から、異なる部位の、異なる段階のを並べてみます。早い部分は、9月の下旬にすでに、黒っぽいほど真っ赤になっています。茎は、若い枝がくすんだ黄緑色である以外は、葉が色づく前でも赤いです。
2023.10.21撮影 2023.10.21撮影
2023.10.21撮影 2023.10.21撮影
2023.10.11撮影 2023.09.20撮影
イチジク(Ficus)の葉は、青い実がたくさんついたまま、黄色くなりました。黄葉した葉っぱは、この後、どんどん落ちていきます。落ち葉かき、というか、落ち葉拾い、が必要です。
2023.10.11撮影
イチジクの葉は、大きくて、そして、表面が滑らかでないので、落ち葉が途中で木に引っかかったままになることがあります。これは取りのぞかないと、冬の雨で木の上で腐ることになります。
2023.10.11撮影
上の黄葉は、キキョウ(桔梗 Platycodon)の黄葉です。実は、キキョウが黄葉するなんて、わたしは考えたことがありませんでした。そう言えば、そうであったような、程度の認識でした。秋口に花が少なかったことが、わたしの関心を葉に向けているのでしょうか。
もうひとつ黄変した草本の葉っぱを。ドクダミ(Houttuynia cordata)です。ドクダミも黄葉する、と、しっかりとは知らなかった。地上部は枯れる、という認識ばかりだった。
2023.11.07撮影
紅葉、黄葉は、場所を北側に変えて、次回につづきます。
2023.10.26撮影(9時42分14秒)
あっらあ、いらっしゃい。裏口のドアの外で引っかくような音が聞こえるのでポーチの外灯をつけてみると、いました、いました。ア・ラ・イ・グ・マ! 特徴のあるお顔は見えませんが、もこもこ体形、太いしましまシッポ、アライグマさん以外の何者でもありません。
庭に落とし物は見かけていたんです。それに、裏口のポーチで、ちょっとした物が移動していることもあったんです。アライグマさんたちが来ていることは来ているのだろう、とは思っていましたが、去年のようなドアに体当たりする、どおおん、がなかったので、お母ちゃん、今年は子どもに恵まれなかったかな、それか、縄張りを少しずらしたかな、ぐらいに思っていました。
ポーチの外灯をつける直前、心の準備はしましたが、実際に目の前の光の中に急に野生の動物が現れると、やっぱりタジッとしますよ。ドアは隔てていても、ほんの50cmぐらい先に、殺傷能力のある牙と爪を備えた動物がいるんですから。
今回、最初に目撃した時には3匹いたんですが、カメラを取りに走っている間に、2匹になってしまっていました。1匹は、階段を降りて行ったものだと思われます。
冒頭の画像をご覧ください。1匹がもう1匹に覆い被さっています。投げ技をかけるのではなく、寝技をかけているのね。それで、どおおん、ってのが今年はちっとも聞こえないんだ。去年のお子ちゃんたちより、おとなしい感じがした。匹数の違い?
アライグマは、一度に2〜5匹の子どもを産みます。去年は、5匹かな? と思いました。今年は、3匹か、あるいは、他に1〜2匹がここから見えないところにいるのかもしれません。
2023.10.26撮影(9時42分27秒)
わたしがいい撮影アングルを求めてブラインドをガシャガシャやっていると、上に乗っていた子が、わたしに気づきました。押さえつけられていた子は、それで解放されて、階段を降りようとしています。シッポがポーチの上にまだ残っています。ね? 太いしましまシッポでしょ?
こっちを向いている子は、お尻をペタンとして座って、かわいいですね。いかん、いかん、アライグマをかわいい、かわいい、と言っては。アライグマは、猛獣である。狂犬病を持っている場合もある。
2023.10.26撮影(9時42分35秒)
こっちを眺めているアライグマちゃんを残したまま、兄弟アライグマちゃんは、そのまま階段を降りていきます。シッポが階段の途中に見えます。
すると、わたしの方を子細に眺めていたアライグマの子どもさんが、元の方へ振り返って、ガバッとポーチに被さりました。兄弟ちゃんがずらかったのに気づかず、寝技の続きをしようとしたのかな。下の画像を、冒頭の画像とお比べください。
いないんだよ、もう、そこにはだれも。
2023.10.26撮影(9時42分42秒)
すると、突如として、体をひねり、、、
2023.10.26撮影(9時42分50秒)
アライグマもネコさんみたいに、毛づくろいするんかいな???
2023.10.26撮影(9時43分01秒)
なんか、あらぬところを見つめて、これを、「延々と」15秒ぐらい続けたのであります。そして、階段の方へクッと向き替えると(ここは撮影できなかった)、そのまま階段を降りていってしまいました。
2023.10.26撮影(9時43分19秒)
その後、みんな(3匹+)はどこへ行って何をしているかなあ、と思って、暗闇を観察していると、あいつらね〜〜、野菜畑を跳梁跋扈しているのよ。うわ〜〜、と言っても今年は野菜をまったく作らなかったので、野菜類は何もないのだけど、そこには、コンポスト用に生ゴミを捨ててあるんです。いいのよ、いいのよ、それがご飯になるなら、どうぞ、どうぞ。
花畑の方の球根は掘り返さないでね。どうせ、美味しくないんだから。
2022.10.09撮影
この子は、好奇心くん2匹のうちの右側の子です。柵に手をかけなおしました。体がしっかりと支えられていますね。
左側の子は、何か他におもしろいものを見つけたのでしょうか、画面左手へ移動してしまいました。
2022.10.09撮影
あ、左手を上の柵に上げようとしている瞬間かも。ひょっとして、お鼻をピタッと外のガラス窓にくっつけている?
アライグマちゃんとわたしの間には、二重ガラスの窓があるのみ。これがなかったら、わたしはここまで接近できない、アライグマは、猛獣ですので。かわゆい見かけにだまされてはいけない。
2022.10.09撮影
左手を上の柵にかけました。それと同時に、左足が上がってきている?
2022.10.09撮影
両手を数段上の柵にかけて、お顔を見せてくれました。ここは、柵の間が空いているところなので、アゴを手をかけている柵にもたせかけて、安定を図っているのかな?
2022.10.09撮影
右手がさらに上の段へ。頑張ってますね。お腹の毛皮がよく見えますわ。
次には、左手もこの上の段へ(画像なし)。
2022.10.09撮影
さらに、右手を最上段の柵に伸ばしたところが、上の画像。画像的には、左顎の上に、右手が見えます。左手は、そのひとつ手前の柵に残したままです。元のシリーズにも書いたんですけど、このお子さんは、男の子かな、と。
2022.10.09撮影
左手も最上段へ行きました。お顔が満足げに見えません?
2022.10.09撮影
これは降りてくるところです。頭が、画像中、右に振れています。なんか、登る方が簡単そうだった。登る時には足で支えられるけど、降りる時には手で支えられないからかな、と思います。
2022.10.09撮影
うわっと、ここで滑りかけになりました。両手を柵に対して、急いで反対向きにかけたようです。頭が、画像中、左下に傾いています。
この後、アライグマ一家は、ポーチを引き上げ、庭のどっかに消えていきました。わたしは、寂しい思いをしましたが、すぐに、一家を見つけました。車庫の外灯が自動的につき、イチジクの木が、ユッサユッサと揺れだし、塀の上を歩いているのまで見えたのです。
これは、去年の話し。それで、今年はアライグマさん一家は?