別名 Mophead hydrangea「(モップのような)丸頭アジサイ」
2024.07.23撮影
青いアジサイが咲きました。白いガクに映えるかわいい青い花をご覧ください。
この白いアジサイは、園芸種名を 'Madame Emile Mouillere'「マダム・エミール・ムリエール」といいます。園芸家のエミール・ムリエールが100年以上前(1909年)に作出しました。「マダム(Madame)」と命名したところを見ると、妻に献呈したようです。
学名 Hydrangea macrophylla f. macrophylla
英名 Bigleaf hydrangea「大葉アジサイ」
別名 Mophead hydrangea「(モップのような)丸頭アジサイ」
別名 Mophead hydrangea「(モップのような)丸頭アジサイ」
和名 アジサイ、または、ホンアジサイ
アジサイ科(Hydrangeaceae)アジサイ属(Hydrangea)
2024.07.23撮影
アジサイで花びらに見える部分は、ガク(萼)で、装飾花と呼ばれます。ガクアジサイ(額紫陽花)の外側の花が、この装飾花です。内側の花には、ガクがなく、通常花(あるいは、真花)、と呼ばれます。
装飾花の中央には、花びらのある花(上掲画像中では、青い部分)が咲くのですが、それに対する名称は見つけることができませんでした。「ほんとうの花」などと言っているばかり・・・
今日の「マダム」のような大きいまり状に咲くホンアジサイ(本紫陽花)は、装飾花ばかり、、、ではありません。装飾花に隠れた、まりの中央に寄った方に、通常花が咲きます。たまたま装飾花が途切れていると、まりの塊の上から見えるのですが、装飾花が密に咲いている場合には、指で装飾花をかき分けないと見ることができません。
「マダム」の方で適切な画像がなかったので、別のホンアジサイ「ニッコウ・ブルー(Nikko Blue)」の画像(ちょっとマシな画像)で、その通常花をご覧ください。この画像中では、装飾花の方の「ほんとうの花」はまだツボミです。でも、花の塊の奥の方の通常花は、開いています。ぷつぷつと見えるのが、オシベのヤクです。
2023.07.03撮影
ガクの枚数、通常花の花弁の枚数、「ほんとうの花」の花弁の枚数、オシベの本数、メシベの柱頭の割れ数、など、一定ではありませんが、わたしがわたしの庭に咲くアジサイを観察したところでは、大体で、次のようです。
・ガク(3〜5枚)
・通常花の花弁(3〜5枚)
・オシベ(8〜10本)
・メシベの柱頭(2〜4裂)
うちの「マダム」と「ニッコウ・ブルー」の「ほんとうの花」の場合は、
・ガク4枚
・花弁4枚
・オシベ8本
・メシベの柱頭3裂
というのが多いです。
さらに詳しくは、以下のサイトをご参照ください。植物学の大学教授により執筆・運営されているサイトで、詳しい情報が公開されています。アジサイについても、画像豊富に、詳しい説明がなされています。
2024.07.15撮影
アジサイ(Hydrangea macrophylla)
・まり状にびっしりと装飾花の咲くホンアジサイ(H. macrophylla f. macrophylla)
・花の塊の周りだけが装飾花のガクアジサイ(H. macrophylla f. normalis)
では、ガクアジサイの方が原種です。よって、ガクアジサイは、f. normalis「普通型」と呼ばれます。
種小名の macrophylla というのは、「大きい葉の」。ガクアジサイもホンアジサイも、他のアジサイ属(Hydrangea)の植物よりも、葉が大きいです。
ホンアジサイが「本アジサイ」と呼ばれるのは、それが民間で「普通の」アジサイとみなされているからだ、と思います。実際、わたしは、子ども心に、ガクアジサイはホンアジサイから作られたものだ、と思っていました。実際は、反対なのですが。
ホンアジサイは、学名では、f. macrophylla「大きい葉型」と呼ばれます。葉の大きさは、ガクアジサイより大きいわけではないのですが。わたしの憶測では、ガクアジサイよりも葉が大きい、と強調したのではなく、ホンアジサイの方が「普通の」アジサイであるとみなされたために、種小名をそのまま繰り返して、macrophylla f. macrophylla としたのだと思います。
もっと想像をたくましくすれば、ガクアジサイの方が原種だと判明したときに、ガクアジサイの方に、あわてて、f. normalis「普通型」とつけたのかな? と。これは、素人の妄想です、悪しからず。
2024.07.23撮影
気象庁の「あじさいの開花日」という記事によると、アジサイの開花日は、通常花(真花)の開花に基づくそうで、装飾花の開花ではないのだそうです。そんなこと、一般人には、わかりませんわ。アジサイの花が咲いた、と言えば、装飾花が咲いたこと、と思いますよね。
>> あじさいは(中略)真の花(両性花)が径7㎜ほどで、
>> 装飾花の柄が集まった中心で開きます。あじさいの開花日とは、
>> 標本木でこの真の花が2~3輪咲いた状態となった最初の日をいいます。
上の画像をご覧ください。「マダム」はガクの根本がピンクっぽいことがあります。また、ガクの周りが、ギザギザであることもあります。
下の画像では、ガクの中央に咲く花が、ピンクっぽいこともあるのがわかります。うちでは、青が多いですが。
2024.07.10撮影
わたしは、アジサイは好きな花なんですが、このガクの中央に「ほんとうの花」が咲くのを毎年楽しみにしています。何本かあるアジサイのうち、この「マダム」が一番多くの「ほんとうの花」を咲かせてくれます。
以下は、花びらが元から欠けているか、あるいは、咲いてから落ちた花です。オシベがタコか何かの脚のように開いています。こういうのって、造形美だと思うのですが、いかが?
2024.07.15撮影
2021.06.21撮影
しばらく、キキョウ科(Campanulaceae)ホタルブクロ属(Campanula)の花について、わたしの庭からお送りしました。前回でそのシリーズは終わりのはずだったんですが、いろいろホタルブクロ属(Campanula)の植物について調べていて、都合の悪いものに出会ってしまったので、もう1回、延長します。
2022.07.05撮影
その都合の悪いものとは、、、Campanula persicifolia(冒頭画像)のこと。わたしは、以前、この植物の和名が見つけられなかったので、学名と他のホタルブクロ属の和名とを参照して、「モモバギキョウ」という仮称をつけました。
そして、しばらく前、Wikipediaのホタルブクロ属の項を読んでいて、「モモノハギキョウ Campanula persicifolia」というのに、図らずも、出会ってしまったのです。
それで、次の記事で、C. persicifolia の本名は、「モモノハギキョウ」であ〜る! と高らかに歌い上げました。
2023.06.13撮影
そう歌った後も、さらにホタルブクロ属の勉強を続けていたんですが、C. persicifolia の和名が検索で、「モモノハギキョウ」と「モモバギキョウ」の両方出てくるのに気づいたんです。ああ、なんと不都合な。
どちらの名称で検索しても、両方の名称の記事が出てきます。ということは、両方の名前が民間で使われているとともに、正式の和名かどうかに関しては、なんとも言い切れない。
0。正式の和名はない
1。正式の和名は「モモノハギキョウ」である
2。正式の和名は「モモバギキョウ」である
3。どちらも正式の和名ではない
という可能性があります。
4。両方正式の和名である
というのは、多分、定義上ないのだと思います。
2021.06.03撮影
検証も十分にせずに、うれしそうに、「モモバギキョウ」の本名がわかった、などと口走ったことは、これは、明らかに、わたしの落ち度であります。これだ! とひとつの情報に飛びついたのは、わたしの責任。ここに平に謝罪いたします。
学名 Campanula persicifolia
英名 Peach-leaved bellflower「桃の葉の形の葉をした鐘型の花」
和名 モモノハギキョウ、あるいは、モモバギキョウ
英名 Peach-leaved bellflower「桃の葉の形の葉をした鐘型の花」
和名 モモノハギキョウ、あるいは、モモバギキョウ
キキョウ科(Campanulaceae)ホタルブクロ属(Campanula)
モモノハギキョウ/モモバギキョウには、白花もあります。
2013.06.12撮影
少しずつ異なる、あるいは、撮影条件で異なって見える、色の花を、どうぞ。
2021.07.10撮影↑ 2021.07.28撮影↑
2021.09.06撮影↑ 2021.07.18撮影↑
2024.07.13撮影↑ 2024.06.09撮影↑
2024.06.07撮影↑ 2024.07.23撮影↑
2023.06.13撮影
今日も、愛らしいホタルブクロ属(Campanula)の花です。今日のは、オトメギキョウ(Campanula portenschlagiana)。ん・・・「乙女」か。
前回のホシキキョウ(Campanula poscharskyana)は、花弁が深く切り込み、ほぼ平たく、星形に開きます。
今回のオトメギキョウも、花弁が切り込むのですが、ホシキキョウほどは深く切り込みません。釣鐘状の筒の部分があって、その筒の先の部分が切れ込んでいる、という形です。次の画像で、その様子をご覧ください。柱頭が3裂しているのも、はっきり見えます。
2023.06.27撮影
学名 Campanula portenschlagiana
英名 Dalmatian bellflower「ダルマチアの釣鐘草」
英名 Dalmatian bellflower「ダルマチアの釣鐘草」
別名 Campanula muralis(旧学名から)
和名 オトメギキョウ
キキョウ科(Campanulaceae)ホタルブクロ属(Campanula)
原産 クロアチア内にあるダルマチア山脈
原産 クロアチア内にあるダルマチア山脈
英名に現れるダルマチアと言えば、白地に黒のぶちぶち模様のイヌ、ダルメシアンを思い浮かべる方もいらっしゃるでしょうか。ディスニーのアニメーションのクラシック「101匹わんちゃん」に出てきた、あの犬種です。
2022.06.12撮影
オトメギキョウは、旧学名が Campanula muralis といいます。種小名の muralis の意味は、「壁(や、塀)を這う」。でも、これは、実態とは程遠いです。上の画像をご覧ください。オトメギキョウは、このように、こんもりと咲きます。(この画像中では、葉が赤っぽいのですが、なぜかわかりません。水の加減?)
ということは、他の壁を這うホタルブクロ属の植物と混同されていた可能性があります。ホタルブクロ属(Campanula)は、世界で500種以上あるとされ、お互い花がよく似ているので、分類が混乱するのかもしれません。
2022.06.24撮影
そして(以下、慣例に従い、属名を略します、この場合は、Campanula を C. に)、
・ホシキキョウ(C. poscharskyana)「ポシャルスキアナ」
・オトメギキョウ(C. portenschlagiana)「ポルテンシュラキアナ」
は、学名の種小名が似たような音ですよね。
いろいろ検索してみると、このふたつを混同しているサイトがあります。オトメギキョウの種小名 portenschlagiana「ポルテンシュラキアナ」は、ホシキキョウの種小名 poscharskyana「ポシャルスキアナ」から「作られた」とまで言っているの(敢えて、リンクしません)があり、驚きとしか言えないのですが、、、だって、少し調べればわかることですから。
オトメギキョウの種小名 portenschlagiana は、オーストリアの自然科学者フランツ・フォン・ポルテンシュラク=レイダマイヤ(Franz von Portenschlag-Leydermayer)への献呈です。Portenschlag の語末の「g」は /k/ の音で読みます、ドイツ語なので。
上の画像をご覧ください。開きかけのツボミふたつがこちら向きに見えます。これ、ぐるっと蛇腹みたいになって、かわいい形だ、と思って、この画像を選びました。
2021.09.10撮影
古い写真を見てみると、6〜9月までこの花は咲いているようです。でも、今年は、もう7月を半ばも過ぎたのに、まだツボミもついていません。毎年、毎年、植物の状況が変わり、これは、気候変動? わたしの世話の仕方? 植物の寿命?
次は、メシベの柱頭がまだ3裂する前の花です。
2022.08.21撮影
2023.06.13撮影
今回も、ホタルブクロ属(Campanula)の花です。花弁の切り込みが深く、花が星形に開きます。和名は、その花の形にちなみ、ホシキキョウ(あるいは、ホシギキョウ)。
ホシキキョウについては、専門家の書いた記事が見つからなかったので、「みんなの趣味の園芸」なら信用できるかな、と思い、次の記事をリンクします。
学名 Campanula poscharskyana
英名 Serbian bellflower「セルビアの釣鐘草」
英名 Serbian bellflower「セルビアの釣鐘草」
別名 Trailing bellflower「枝垂れ釣鐘草」
和名 ホシキキョウ(あるいは、ホシギキョウ)
キキョウ科(Campanulaceae)ホタルブクロ属(Campanula)
原産 北バルカン半島のディナル・アルプス山脈(セルビアを含む)
原産 北バルカン半島のディナル・アルプス山脈(セルビアを含む)
英名 Serbian bellflower「セルビアの釣鐘草」は、原産地のひとつを示しています。英語の別名は Trailing bellflower「枝垂れ釣鐘草」で、これは、細い茎が伸びて、花がそこから花軸を出し、枝垂れたように咲くことを形容したものです。でも、正確には、茎が伸びて、茎の先の方は、立ち上がります。それでも、垂れてきますけど。
学名の種小名 poscharskyana は、ドイツの植物学者 Gustav Adolf Poscharsky(グスタフ・アドルフ・ポシャルスキ)に献呈されたものです。Poscharsky という名字はスラブ系のようですが、ドイツ人なので、ドイツ語読みをして「ポシャルスキ」となります。
2023.06.13撮影
上の画像左手に見える(冒頭画像では画面全体に見える)黒いものは、錬鉄製のイスです。冬は冷た過ぎて座れませんが、夏はひんやりしていい気持ちです。座るには、ホシキキョウが垂れかかっているを、ちょっとどけてからです。
画像にいっしょに写っているのは、カラミンサの1種(Clinopodium grandiflorum)。カラミンサとしては、大きな花を咲かせます。きれいなピンク色です。
このイスのあるところは、家の北側で、陽のあまり当たらないところなんですが、このホシキキョウもカラミンサも、何年も、何年も、何年も、ここで生きています。そして、生きているだけでなく、子孫をその辺に増やしています。どのようにタネが運ばれているのでしょうか。
とは言え、やはり北側ですので、勢いはありません。ちゃんときれいには咲くんです、このホシキキョウ。でも、花数が少なめで、何よりも、花の色が薄い。それとも、この今の花の色は、この園芸種のもともとの色か? 控えがないのでわかりません。
次の画像は、今年求めた株です。色が濃いめです。
2024.06.30撮影
ホシキキョウは、陽当たりの程度を選びません。日向でも日陰でも育ちます。それで、ホタルブクロ属の花は好きなので、ホシキキョウを南側にも導入してもいいか、と新しい株を買ってきました(上の画像)。
その名(園芸種名)も、'Blue Waterfall'「青い滝」、これは言い得て妙。大きな滝が盛り上がるようになってから落ち出して、そのまま勢いよく降っていく、という感じ。次の画像でその感じが表されているかどうか・・・
2024.07.01撮影
ホシキキョウ(Campanula poscharskyana)の基本の花の作りは、前回の記事のモモノハギキョウ(Campanula persicifolia)の花の作りと同じです。
・5裂した花弁(切れ込みの深さに違いがある)
・5本のオシベ(色に違いがある?)
・3裂するメシベの柱頭(柱頭と花柱の割合に違いがある)
2024.07.04撮影
2024.06.30撮影
わたしの庭には、キキョウ科(Campanulaceae)ホタルブクロ属(Campanula)の植物が何種類かあり、それらが今きれいに咲きそろっています。
そのうちの1種、モモノハギキョウ(Campanula persicifolia)については、前回の記事に書きました。
モモノハギキョウの特徴のひとつは、地上から茎が縦に伸び、その茎から花軸が出、その花軸から花が咲くことです。
今日のホタルブクロ属の植物は、地上から立つのではなく、地上近くでこんもりと咲きます。
2024.06.30撮影
和名も見つけたんですよ〜〜。ニワギキョウです。
学名 Campanula carpatica 'Pearl Deep Blue'
英名 Carpathian harebell「カルパティア山脈の釣鐘草」
英名 Carpathian harebell「カルパティア山脈の釣鐘草」
和名 ニワギキョウ(庭桔梗)
キキョウ科(Campanulaceae)ホタルブクロ属(Campanula)
原産 チェコ、ルーマニア、スロバキア、ウクライナ、西部ロシア、カルパティア山脈
原産 チェコ、ルーマニア、スロバキア、ウクライナ、西部ロシア、カルパティア山脈
種小名の carpatica は、原産地の一部、カルパティア山脈、から来ています。「カルパティア」そのものの語源については、よくわかっていないそうです。
2024.07.01撮影
この花は、今年の春、庭に来てもらいました。ラベルを見て、うわあ、かわいいわあ、と思い、連れ帰りました。前々から、ホタルブクロ属の花の種類を増やしたいと思い、何か気に入ったものはないか、と探していたんです。
この花が特にかわいい、と思った理由は、ホタルブクロ属の花に特徴的な釣鐘型、あるいは、深鉢型、ではなく、浅めの鉢〜深めの皿の形で、かつ、花びらがややそり返り、そのために、花びらの周縁部分が、ぷくっとしていることです。
色はもちろん、わたし好み! わたしの庭は、わたしの好みだけで押してしまうと、白〜紫〜青、ばかりになるので、意図的に他の色の花も導入するようにはしています・・・
2024.07.01撮影
ニワギキョウの花は、他のホタルブクロ属の花と同じように、
・花びら5裂
・オシベ5本
・メシベの柱頭3裂
ニワギキョウのツボミの形は、モモノハギキョウのツボミと同様の形です。以下は、夕陽を浴びる、うちのニワギキョウの最初にふくらんだツボミです。
2024.06.24撮影
2024.06.16撮影(雨後に撮影)
このキキョウ科(Campanulaceae)ホタルブクロ属(Campanula)の植物は、わたしが、次の記事(2022.10.17付)で「モモバギキョウ」と呼んだものです。和名が見つからなかったために、学名(Campanula persicifolia)と、他のホタルブクロ属の種の和名を参考にし、そのように呼びました。その経緯、および、他の情報については、以下の記事をご覧ください。
それがですね・・・本名がわかったんです!!
いつものように、わたしは植物の勉強をしていました。ホタルブクロ属についていろいろ読んでいると、Wikipediaのホタルブクロ属の種のリストに、Campanula persicifolia が挙がっているのに気がついたのです。
このホタルブクロ属の種のリストのうち、「栽培種」のところに、
>> モモノハギキョウ Campanula persicifolia
ってのがあったんですよ〜〜
きゃ〜〜、これ、わたしの「モモバギキョウ」じゃないですか! 「モモノハギキョウ」ですって! 「モモバ」じゃなかったけど、かなり近い!
学名 Campanula persicifolia
英名 Peach-leaved bellflower「桃の葉の形の葉をした鐘型の花」
和名 モモノハギキョウ(仮称「モモバギキョウ」改め)
キキョウ科(Campanulaceae)ホタルブクロ属(Campanula)
英名 Peach-leaved bellflower「桃の葉の形の葉をした鐘型の花」
和名 モモノハギキョウ(仮称「モモバギキョウ」改め)
キキョウ科(Campanulaceae)ホタルブクロ属(Campanula)
分布 アルプス山脈、および、他のヨーロッパの山脈
分布は、以下の記事(英文)から。
日本語のWikipediaの「ホタルブクロ属」の記事で「栽培種」とされるのは、日本に自生していない、ということを言ったのだと思います。「栽培用の園芸種」という意味ではなく。
では、色の異なるモモノハギキョウの花をご覧ください。色は、株によっても異なりますが、花の開花してからの日数、また、撮影条件にもよります。
2024.06.12撮影
2024.06.09撮影
2024.06.07撮影
2024.07.02撮影
「モモノハ(persicifolia)」と呼ばれるのは、葉がモモの葉の形をしているからです。
2024.07.08撮影 モモ - Wikipedia
次は、生き延びたフサフジウツギ(Buddleja davidii)の前で咲くモモノハギキョウ。(他のフサフジウツギは、みんな枯れちゃったんです。)
2024.06.12撮影
次は、花の大写しです。この花は、咲いてすぐの花ではありません。
メシベ
・白っぽい
・柱頭が3裂し、開く(オシベが縮んだ段階では)
オシベ
・ピンクがかった薄茶色
・縮んでいる(メシベの柱頭が3裂し、開いた段階では)
・5本(画像からはちょっとわかりにくい)
2024.06.10撮影
虫をどうぞ。何か知らない。
2024.06.10撮影
ツボミ! 「モモノハギキョウ」と言えど、キキョウのような形のツボミではありません。
2024.06.09撮影(モモノハギキョウ) 2023.07.29撮影(キキョウ)
花の深さもいろいろ。
2024.06.08撮影 2024.06.19撮影
2024.07.05撮影
レッドワインの色のタチアオイ(Alcea rosea)が、きれいに咲きました。もうすでに、花粉がこぼれ落ちています。
学名 Alcea rosea 'Red Wine'
英名 Hollyhock
和名 タチアオイ(立葵)「レッドワイン」
アオイ科(Malvaceae)タチアオイ属(Alcea)
英名 Hollyhock
和名 タチアオイ(立葵)「レッドワイン」
アオイ科(Malvaceae)タチアオイ属(Alcea)
この園芸種「レッドワイン」は、苗を買って植えてから、4年目でやっと美人さんになってくれました。去年成長してくれると思っていたのに、草丈も伸びず、花も上手く形成されず、わたしが日本と行き来して、世話をしていないためか? と思いました。
そのことや、タチアオイ一般について書いた前の記事(2023.10.02)を再掲載します。
以上の記事から引用すると、
> タチアオイは、一年草とも、二年草とも、また、生存期間の短い多年草とも、
> 言われます
今年きれいに咲いた、この、うちのタチアオイ「レッドワイン」は、次の経歴の持ち主。
2021年:うちに来た(少なくとも、1年は経っている株のはず)
2022年:まだ小さい株
2023年:期待していたように成長しなかった
2024年:草丈も1メートル半〜2メートルに伸び、きれいに咲いている
つまり、若くても「4歳」ということになります。
これで、少なくともこの株の場合は、
> 一年草とも、二年草とも、
ではなく、多年草であることになります。
> 生存期間の短い多年草とも、
は、今後、見届けるしかありません。
となると、期待するのはこぼれダネですが、タチアオイは交雑するので有名なので、親からどのような子ができるかは分かりません。
2024.07.05撮影
花の後ろ姿もご覧ください(上の画像)。うなじが美しいわあ。
次の画像は、立ち姿。
タチアオイの左手下方に見えるのは、アリウム・クリストフィイ(Alium cristophii)のタネ。左手奥は、ブルーベリー(Vaccinium)ですが、3本あるうちの一番奥手のブルーベリーです。それで、まだ、実が青いです。
ま、うちの庭は、こういうジャングルです。
2024.07.05撮影
2024.06.22撮影
・異なる開花段階の花3つ
・左側に、舌状花の花びらのまだ「立っている」のが見える
ムラサキバレンギク(紫馬簾菊 Echinacea purpurea)の花が咲きました。今年、春に、庭に来てもらった株です。懲りずに、お越し願いました。「パナマ・レッド」という園芸種で、ほんとうに赤い!
学名 Echinacea 'Panama Red'
英名 Purple Coneflower「パープル・コーンフラワー」
和名 ムラサキバレンギク(紫馬簾菊)
英名 Purple Coneflower「パープル・コーンフラワー」
和名 ムラサキバレンギク(紫馬簾菊)
別名 エキナケア(学名から)、または、エキナセア(学名の英語読みから)
キク科(Asteraceae)ムラサキバレンギク属(Echinacea)
わたしがムラサキバレンギクで複数回失敗しているのは、次の記事(2022.08.13付)で白状したとおりです。薬効などについても書いてありますので、ぜひ、読んでください。
今日は、この新しい園芸種「パナマ・レッド」の、花の開いていく様子を画像でお贈りします。写真ごとに、簡単な説明をつけます。
2024.06.19撮影
・舌状花(外周りの花)が花びらを開いていず、まだ棒状
・筒状花(内側の「円盤」)がまだ開かず密集している
2024.06.22撮影
・舌状花の花びらがだいぶん平たくなった
・筒状花の集まりである「円盤」が、外側の方からオシベを伸ばしてくる
2024.07.02撮影
・舌状花の花びらがもっと平たくなった
・筒状花のオシベの「筒」から出てきたメシベに、黄色い花粉がつている
2024.07.01撮影
・舌状花の花びらが垂れ始めた
・黄色い花粉のついたメシベが、「円盤」の上の方(=中央の方)に向かっていく
2024.07.02撮影
・黄色い花粉のついたメシベが、もっと中央へ寄っていく
2024.07.02撮影
・舌状花の花びらの色があせてくる
・黄色い花粉のついたメシベが、「円盤」のほぼ中心にまで至り、「円盤」が盛り上がる
2024.06.10撮影
この真っ赤な「パナマ・レッド」は、今、どんどん咲いています。この冬、極寒にならないことを祈って、今は、今の花を楽しもう、と達観しています。
2021.06.04撮影(3年前)
わたしの庭は、家の北側と南側にあります。そのうち、北側の方が表の庭です。それは、玄関が北側にある(=道路に面している)からです。南側の庭は裏庭で、車庫をはさんで、路地に面します。
日本の家の建て方だと南側が裏庭というのは変だと思いますが、北米の家の建て方は、南北に長い土地なら、その真ん中にドンと家を建てるので、南側の庭と北側の庭ができあがり、玄関側が「表」と見なされるので、うちのように北側の庭が表の庭、ということが半分の確率であるのです。
わたしの北側の庭は、樹木の成長にともない、ますます陰が広がりました。そのため、多くの植物が消えていきました。南側の庭は、南と言っても、庭と路地の間に車庫が建っているので、手放しで太陽の当たる庭だとも言えないのです。
つまりは、太陽の必要な植物は多くは育てられない、ということです。
それで、わたしは、バラ(Rosa)を育てるのを躊躇してきました。と言っても、何種類かはあるのですが、なるべく、原種か、原種に近いものにしています。
そんな数少ないバラのうち、園芸店で見て恋に落ちて、やってきてもらったのが、冒頭画像の Rosa × odorata 'Mutabilis' です。この画像は、写りが悪いですが、こんなふうに咲いていた(ほんの3年前)、という例としてお見せします。画像右奥の白い花は、コデマリ(小手毬 Spiraea cantoniensis)です。
3年前はこんなに咲いていたのに、去年は下の画像程度。日暮前に撮影したからこんな色になっているだけで、別に何かを暗示しようとしたわけではありません。
2023.06.27撮影(1年前)
そして、、、今年は、見てみると、まったくの枯れ木になっていました。昨日、届くところだけは切り取り、ウッドチップになってもらいました。
今、ミニ(の)バラ園を作ろうか、と考えていて、それ用の太陽の当たる土地はあるんです。大木に成長していたフサフジウツギ(Buddleja davidii)が枯れた、その「跡地」に。
「気まぐれ変化」するバラ(Rosa × odorata 'Mutabilis')についてもっと詳しくは、以下の再掲載の記事(2022.08.08)をご覧ください。変化する花の色が見られます。
学名 Rosa × odorata 'Mutabilis'
和名 ロサ・ムタビリス(仮名)
和名 ロサ・ムタビリス(仮名)
バラ科(Rosaceae)バラ属(Rosa)
2016.06.16撮影
待ちに待った指貫(ゆびぬき)ベリーの実がなった。でも、花があんなにたくさん咲いたのに、実がどうもよく実らない。なぜでしょ??
写真を撮りましたが、写真まで、できが良くない。仕方ないので、マシな古い画像を掲載します。この写真を見ると、指貫ベリーの甘酸っぱい味が思い出される。あの美しい夏の日・・・
今年は、まだ、ひとつ食べただけで、んんん・・・お味の方は、もうひとつだった。
指貫ベリーについては、次の再掲の記事でご覧ください。2022.08.07の記事です。
学名 Rubus parviflorus「小さい花のキイチゴ」
英名 Thimbleberry「指貫ベリー」
和名(不明)
バラ科(Rosaceae)キイチゴ属(Rubus)
今日は、一日、庭仕事。夏といっても、日本のような夏ではない。動いていい気持ちだった。庭仕事の終わりに、今年初めてのブルーベリーの収穫をしました。100個。
こちらは、午後9時すぎ。夏時間なので、実際には、8時過ぎですけど。やっと薄暗くなってきました。これから、簡単な晩ご飯を作って食べて、デザートはブルーベリーにしましょう。