カラスといちごとクロッカスと

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フジの身の上話

2024年06月26日 10時00分00秒 | マメ科
2024.06.25撮影(フジの葉)

わたしの南側の庭には、大木のフサフジウツギ(Buddleja davidii)がありました。枯れたんです。まだ枯れたのが立っていますけど。前回の記事をご覧ください。

でも、あまりにも大きくなりすぎて、そのちょうど北側に植っているフジが、日陰気味になり、四苦八苦することに・・・

ほぼ2年前に書いた記事(本日再掲の記事)では、
> わたしのうちのフジは、自然発生して急速に3メートルにもなったフサフジウツギ(Buddleja davidii)の陰になりがちで、ここ数年、かわいそうなことをしています。フサフジウツギの方を刈り込むしかないようです。
とわたしは書きました。

そのフサフジウツギの大木が枯れた! 枯れて「くれた」ことにより(もとより、わたしが植えたわけではない)、今年は、フジが、春からずっとその恩恵を受けています。陽のあたった様子は、冒頭画像に。

でも、これで、フジに関しては、メデタシ、メデタシ、ではないのです・・・


2024.06.25撮影(フジの植わっているプランター)

このフジは、大きい「手製の」プランター(上の画像)に植わっています。画像では、フウロソウ属のゲラニウム・マクロリズム「ビーバンズ・バラエティ」Geranium macrorrhizum 'Bevan's Variety')の葉が全体をおおっているので、プランター自身は見えません。フジの幹は、画像右上にわずかに見えます。

このプランターは、地下室の入り口の前に広がるセメントで固めた上に置かれています。そのセメントには、「マンホール」状のものがあって、そこに雨水が流れ込む仕組みになっています。と言っても、降った雨が「流れる」ほどにはなりませんが。

このプランター、古いので、使った木材がついにダメになって、ダメになったところが崩れて、そこから土がこぼれ落ちて、「マンホール」のフタの切れ込みがちょっとふさがって(ここまでは事実、ここから先は憶測)、すでに土がかなり流れ込んでいるのでは・・・と。

すると、大雨が降って、地下室の上り口より上まで・・・いやいや、そんな大雨が降るはずがないか・・・ふう

以下は、2022.08.05のフジについての記事の再掲載です。フジのツルがどちら周りか、とかについても書いてあります。
学名 Wisteria floribunda 'Violacea Plena'
英名 Japanese wisteria「日本のフジ」
和名 ニホンフジ(日本藤)
マメ科(Fabaceae)フジ属(Wisteria


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ムラサキツメクサにかわいいお客さん(虫ですけど)

2022年08月18日 04時01分14秒 | マメ科
2022.07.05撮影

ムラサキツメクサ(紫詰草 Trifolium pratense、またの名、アカツメクサ(赤詰草)なんですが、兄弟分のシロツメクサ(白詰草 Trifolium repens、ウマゴヤシ(馬肥 Medicago polymorpha、とも合わせ、どんな分類になっているか、マメ科(豆科 Fabaceae)の関連部分だけ局所的に見てみます。

▶︎ シャジクソウ属(車軸草属 Trifolium
・シャジクソウ(車軸草 Trifolium lupinaster
・ムラサキツメクサ(紫詰草 Trifolium pratense)Red clover
・シロバナアカツメクサ(白花赤詰草 Trifolium pratense f. albiflorum)園芸種
・シロツメクサ(白詰草 Trifolium repens)White clover


▶︎ ウマゴヤシ属(馬肥属 Medicago
・ウマゴヤシ(馬肥、または、苜蓿 Medicago polymorpha
・ムラサキウマゴヤシ(紫苜蓿 Medicago sativa)Alfalfa「アルファルファ」


「シャジクソウ」の「シャジク」は「車軸」で、車輪状に並んだ葉のことを例えて「車軸」と呼んだもの。学名の Trifolium「三つ葉」に通じる、葉に注目しての命名です。実は、ウマゴヤシも葉は3枚であるかのように見えます。ウマゴヤシ(馬肥)という名前は、牛馬の飼料にも、また、土地の肥料にもなる、というところからでしょう。

わたしの庭には、なぜか、ムラサキツメクサの方が多く生え(60センチにもなります)、シロツメクサはあまりありません。でも、いずれにしても、あまり増えない限りは残してあります。それは、ツメクサ類が役に立つ植物だからです。

ひとつに、ツメクサ類が土の表面を裸にしないことにより他の雑草が生えるのを防ぐこと、またひとつに、根に共生する「根粒菌」が「窒素肥料」を生成することにより「緑の肥料」として使えること。春先には、さらに、全草を土にすき込んで堆肥とすることもできます。

でも、次の東北大学の記事によると、
> どの土にも役に立つ根粒菌が住んでいる訳ではない
のだそうですから、ツメクサ類に働いてもらおうと思ったら、土に根粒菌を足してやる必要もあるみたいです。シロツメクサやムラサキツメクサが生えていたら、窒素が十分である、というわけではないのですね。ちょっとがっかり。


冒頭の画像の手前の葉の裏をご覧ください。これは、ジュウサンホシテントウ(Hippodamia tredecimpunctata)であろうと思われるテントウムシの幼虫です。焦点深度から外れているのでわかりにくいですが、ちゃんと片側の足が3本見えます。

以下のWikipediaからの画像で、姿、形、色、をお確かめください。これは、日本に多いナミテントウ(Harmonia axyridis)ですが。


Harmonia axyridis larva(ナミテントウの幼虫)
撮影者:doug wilson
撮影日:2005.11.13
オリジナルからの改変、なし

テントウムシは、アブラムシを食べてくれるので大事にしています。

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八重のフジなんて、あり? ツルの向きは?

2022年08月05日 07時41分54秒 | マメ科
2021.04.27撮影

どうしてもフジが欲しくて、その時、植物屋さんにはたまたまこれしかなかった、というのが、この八重のフジ。フジと言えば「マメの花」の形、という固定観念があったので、この花が咲き出した時には、こんなはずじゃ・・・と思いました。そう、確かにラベルには写真が載っていたが、そして、その写真を見てちょっとは気にはなったが、フジを手に入れるうれしさの方が不安を上回って、買い求めたのでした。でも、よく見ると、ほんとうに可愛らしい花です。

八重を大写しにしたのが、これ。

2021.04.27撮影

もうちょっとツボミの部分が、これ。

2021.05.03撮影

日本フジ(Wisteria floribunda)の園芸種 Wisteria floribunda 'Violacea Plena' なんですが、つけられていたラベルには中国フジ(Wisteria sinensis)と書かれていたんです。

中国フジだと、日本フジほど花の房が長くなく、花期も短めか、というのも不安の材料だったのですが、いや、とにかく、フジが欲しかった。ラベル自体の間違いはよくあることなので、たとえ、生産者がつけたラベルであっても、頭から信用しているわけではなく、ま、うちに来てくれたらなんとかなるだろ、と思い、うちの庭の一員となりました。あれは昔のこと、今はもう古い株です。

このうちの園芸種ちゃんは、八重になる方に力を入れているのか、房はそう長いわけではありません。わたしの育て方が良くない、という可能性もあります。

2021.05.04撮影

日本フジ(和名はフジ)と中国フジ(和名はシナフジ)の特徴の違いは、花の房の長さ、花期の長さ、以外にもいくつかありますが、一番おもしろくわかりやすいのは、花のついていない時でもわかる、ツルがどちら向きにからんでいるか、ということ。日本フジでは、ツルが時計回りで伸びます。ところが、中国フジは、反時計回り。

日本では、中国フジはあまり見られないからでしょうか、日本フジの特徴と中国フジの特徴を比較したものは、日本語で見つけられませんでした。


わたしのうちのフジは、自然発生して急速に3メートルにもなったフサフジウツギ(Buddleja davidii)の陰になりがちで、ここ数年、かわいそうなことをしています。フサフジウツギの方を刈り込むしかないようです。以下の記事もよろしければ、どうぞ。


それよりもっとひどいことをしたのは、ある年、諸般の事情で夏に水やりが足りず、葉もしなれ、次の年には、ほとんど咲かなかったことです。'Violacea Plena' さん、すみませんでした。これからは、そんな悪いことは決してしません。

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