今日も、ご近所さんのチューリップを続けます。画像の撮影日は、全て、2024年4月10日です。
今日は、まず、黄色いチューリップから。冒頭の黄色いのは、花の姿が丸いです。「赤、白、黄色」と歌われる「黄色」というのは、こんな素朴なチューリップでしょうか。
もうひとつ、黄色くて丸いチューリップをどうぞ。ちょっと白いっぽい黄色です。
次も、黄色いチューリップですが、これも色合いが異なります。また、花の姿が縦長です。それだけでなく、花びらの先の尖り方も異なるんですよね。この黄色のは、ぷつっと尖っている。特徴を見だすと、果てしがない・・・
次の2枚も、花びらの先が尖っていますが、上の黄色(上の画像3枚)とは異なり、細く尖っています。薄い黄色の(次の画像)と、クリーム色〜黄緑色がかった白の(次の次の画像)と、です。次の2枚では、白の方が縦長ですね。
もう1枚、先の尖ったのを。でも、あまり尖っていないかな? ツボミなので、はっきりしません。
うちに植わっているチューリップは、だいたい次の4種類の運命に分かれていきます。
1。いわゆる「原種チューリップ」で、増えて行く
2。何年も咲いている特定の園芸種、でも、特に増えるわけではない
3。比較的新しく植えた園芸種で、今後何春咲いてくれるか、まだわからない
4。消えつつある、あるいは、消えてしまった園芸種
ご近所のチューリップで毎年咲くのは、何年も地植えされているものです。園芸種であるのはわかっているのですが、このように毎年咲くのは、手の込んでいない、というか、あまり操作されていない、というか、原種の性質を残している園芸種であるのだろう、と思います。
次は、縁取りがはっきりと見えるチューリップを、どうぞ。
前に、そんな縁取りのあるチューリップを、わたしの庭からご紹介しました。次の画像。
チューリップは、チューリップ属(Tulipa)の総称ですが、園芸種は別にして、その属に一体何種のチューリップの原種が属しているのか、わたしはリストを見たことがありません。探し続けようとは思いますが、チューリップは商品化が進んでいて、分類と言えば、流通用として分類されるので、生物学的な分類なんかどうでもいい、あるいは、交雑が進みすぎて分類できない、というところなんでしょうか。
今のところ、ディビジョン15、あるいは、16まで設けられています。簡単に分ける場合には、咲く時期によって、初期咲き、中期咲き、後期咲きの3グループに分けられます。
前回と今回お見せしているチューリップは、よそ様のものなので、園芸種名は分かりません。
でも、ディビジョンだけでも推測すると、次のは、ディビジョン8のヴィリディフローラ(Viridiflora)ではないかと思います。花びらに緑の部分が現れます。Viridiflora の viridi というのは「青緑」、flora というのは「花」という意味です。また、花びらの先が尖り、咲くに従い外ヘ向かって反れるのも特徴です。
次の、えんじ色とワインレッドの間ぐらいの色のチューリップも、ご覧ください。なんか、重たそうな頭ですね。なぜなら、八重だからです。
このチューリップは、花を上から見ると、次のようになります。ディビジョンで言うと、ディビジョン11の八重遅咲き(Double Late)になると思います。
これらのご近所の、園芸種の中でも特に原種から離れている
・ディビジョン8・ヴィリディフローラ(Viridiflora)
・ディビジョン11・八重遅咲き(Double Late)
の地植えの個体が、これから年々どのように花を咲かせ続けるか、観察していきたいと思います。また、これらの園芸種が、その園芸種としての特徴を保持していくか、興味があります。と言うのは、園芸種は消えていったり、消えなくても先祖がえりしたりするからです。