カラスといちごとクロッカスと

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キウイの収穫、実況中継 ⑵

2022年10月21日 04時48分30秒 | キウイ
2022.10.19撮影

へへへ、これがうちのキウイで大きめのもの。お店で売っているのと比べないでね。

今年は、夏が暑かったためか、果実が大きめのが多いです。

次のように傷のついたものは、真冬に鳥さんたちが食べられるようにツルに残しておきます。この傷は、鳥がつついたものです。小さい傷だったんですが、果実が成長するにつれて大きくなりました。

2022.10.19撮影

像に写っている柵の上の針金のようなものは、鳥避けの装置です。鳥がとまるのを防ぎます。鳥はとまれないのでとまろうとせず、結果、鳥に害は与えません。それでも、飛行しながら、あるいは、柵の横側にとまって、このように実をつつくことはできます。


ネコなら、歩けるとは思いますが、多分避けて通ると思います。アライグマは大きすぎて通れない。リスは、すり抜けて通るかもしれません。

2022.10.19撮影

手の届かなかった10個ほどは、脚立を使いました。

今年の収穫は、150個、行かなかった。予想していた100個よりは多いけど。例年400個は採れるのになあ。大きなボウルにふたつ。

2022.10.19撮影

いつもは、取り入れたキウイを、室内の食卓の上に古いシーツなどを敷いて並べ、さらに、乾かすのですが、今年のは、カラカラ。そして、はた、と気づいたことが。

室内で乾かすのが悪いのかも。特に、地下室で乾かしていたのを、1階で乾かすようになってから。なぜなら、果実の温度が上がるから。地下室はひんやりしていますが、1階はもう暖房が入っています。温度の高くなった果実が、冷蔵庫内との温度差で、ジップロックの中に水分を出すのかも。長期保存に水分は大敵なんです。

それなら、室内ではなく、車庫に一日置いてみようか、今年は。と、収穫したのをそのまま車庫に置いてきました。

明日(昨日の時点で「明日」、つまり、今日)、ジップロックに入れ、少し空気抜きのために密閉しないようにして、もう十分冷えているはずの冷蔵庫に入れます。

キウイは、開け閉めをしょっちゅうしない冷蔵庫で半年ほど持ちますが、今年は収穫量が少なかったので、半年保存せずに食べてしまうでしょう。追熟には、リンゴなどをいっしょに袋に入れればいいです。時々点検して、水分がたまっていればふき取り、保存状況を改善します。

さらに詳しくは、以下でどうぞ。


2022.10.19撮影

キウイも「黄葉」が始まりました。と言っても、色づいてツルに残るのではなく、すぐ茶色くなって散ってしまいます。大きな葉っぱが大量に落ちるので、落ち葉かきをすることになります。

なお、画像の真ん中の緑の葉っぱの上の茶色いものは、雄花の花がら。大量に咲くのがくっついたまま、このように残ったりします。

キウィさん、また、来年、果実をつけてね。葉っぱは、根本にかき寄せてコンポストにするね。でも、もうお年なら、ムリすることないのよ。今までたくさん実をつけて喜ばせてくれたんだから。

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キウイの収穫、実況中継 ⑴

2022年10月20日 14時21分43秒 | キウイ
2022.10.19撮影

今日もバンクーバーはいいお天気。10月は今のところまだ合計7ミリしか雨が降っていないそうです。でも、天気予報を見ると、(バンクーバー時間で)今日、明日は、晴天で、明後日金曜日からは雨続き。ああ、やっと・・・これであちこちの山火事もおさまってくれるか。

バンクーバーでも山火事の影響で空気が悪く、あまり外にいると、わたしは喉が痛くなります。家の中では、一日空気清浄機を回しています、寝る時にも。

2022.10.19撮影

例年、キウイの収穫は、10月半ばです。もうこれからは気温は下がるばかり、と判断した時点で、数日間晴れた日が続けば、取り入れます。キウイを乾燥させるためです。

今年は、晴れ続きなので、晴れた日が続けば、ではなく、雨の降り出す前に、ということになります。

明後日(金曜日)からは雨、ということで、取り入れを明日(木曜日)まで伸ばして、もし雨となると困るので、今日(水曜日)、収穫を決行することにしました。

取り入れ作業を始める前に、まず、半年ほど使っていなかった「キウイ専用」の小型の冷蔵庫に電源を入れて、庫内を冷やし始めます。この冷蔵庫は、うちの場合、地下室に置いてあります。

バンクーバーの家のほとんどには地下があり、地下室は、物置、貯蔵室、あるいは、予備の部屋、リクレーション室、等、ということになります。

上の画像は、キウイのなっているところを「裏」から見たところ。あれ? 撮影した時には気づきませんでしたが、何かがとまっていますね。クモでしょうか? わ、観察する機会を失ってしまった。

2022.10.19撮影

同じところを「表」から見ると、上のようになり、キウイは隠れてしまいます。

棚に作っている場合は、上を向いて収穫することになりますが、うちの場合は、車庫などの周りに這わせてあるので、頭を上向きにせずに収穫のほぼ全てが地上からできます。楽です〜〜

ハサミは、次の画像のように、果軸の下の方へ入れます。画像よりもさらに果実に近くてもいいです。こうすると、果実に余計な軸が出っぱらなくてすむし、果軸(もと、雌花の花茎)をツルに残しておくことにより、そのツルが雌株であった、という目印になり、剪定の時、役立ちます。

ところで、キウイを素手でもぐのはムリです。試しましたが、ダメでした。ハサミが必要。

2022.09.19撮影

次の画像では、収穫した後、残した果軸がツンツンと飛び出ているのが見えます。茶色っぽい左側2本は去年の、緑っぽい右側2本は今取ったところのもの。ツル(枝)の部分の色も異なりますね。

2022.09.19撮影

切り取ったキウイは、ボウルに入れていきます。

肩にかける袋を使ってみたこともあったのですが、体を動かすたびに袋が重みで体にぶつかり、作業がしにくいので、やはり、ボウルにしました。軽いうちは体の前に抱えて、切ったキウイを受け止め、重くなってくるとその辺にボウルを置いて、切ったのを手に持って行き来して運んでいます。

2022.09.19撮影

以下のようにいっぱい実っているのを、次々と収穫していきます。

2022.09.19撮影

明日に続く。

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キウイは、マタタビじゃあ

2022年10月03日 07時19分20秒 | キウイ
2021.06.22撮影(毛深くて赤い若い枝、右背景に見える太い幹)

3日間(9月30日〜10月2日)、キウイについて書いてきました。

キウイには性別があるのか
キウイフルーツの成長
キウイの収穫と、それから後

今日は、キウイの植物としての分類について書いて、キウイについての連載を終わりにします。画像には簡単な説明をそれぞれつけておきます。

2013.06.12撮影(縦に伸びる成長した枝、横に伸びる木化した枝)

うちのキウイフルーツは、果肉が緑の最も商業ベースに乗っているActinidia deliciosa です。deliciosaなんて、すごい名前ですよね。英語で言うと delicious(美味しい)。

でも、キウイフルーツって、マタタビ(木天蓼)の1種なんですよ〜〜 マタタビって、ネコがアレする? そう。キウイフルーツって、「美味しいマタタビ」!!

マタタビ科(木天蓼属科 Actinidiaceae)マタタビ属(木天蓼属 Actinidia)に属する近縁種をWikipediaの「マタタビ属」から抜粋引用します。名称ごとに、印分けします。

◯ マタタビ(木天蓼 Actinidia polygama)
◯ ミヤママタタビ(深山木天蓼 Actinidia kolomikta)
◯ オニマタタビ(鬼木天蓼 Actinidia chinensis):中国原産
□ シナサルナシ(支那猿梨 Actinidia chinensis)【オニマタタビの別名】
□ タイワンサルナシ(台湾猿梨 Antinidia callosa):台湾原産
□ サルナシ(猿梨 Antinidia arguta)
☆ キウイフルーツ(Actinidia deliciosa):中国南部原産

2022.09.28撮影(緑のキウイフルーツには毛、葉柄は赤)

以上の和名を見てみると、命名法が統一されていない。学名ではないのだから、当たり前かもしれませんが。

・中国原産のものが「シナサルナシ(支那猿梨)」
・台湾原産のものが「タイワンサルナシ(台湾猿梨)」
と命名されているのなら、
・中国南部原産のキウイフルーツは「ミナミシナサルナシ(南支那猿梨)」
と命名されるべきだと思うのですが、、、

また、なぜ、Actinidia deliciosa だけが、「キウイフルーツ」という、「〇〇サルナシ」でも「〇〇マタタビ」でもない和名になったのでしょうか。それは、多分、和語を使った和名が出来上がる前に、「キウイフルーツ」という言い方が食べ物として日本で流布したからだと思います。いや、でも、それは、学問的に見て、軟弱だあ。

「キウイフルーツ」という名称は、「美味しいマタタビ(Actinidia deliciosa)」を栽培するニュージーランドの農家たちが、輸出用に命名したものです。ニュージーランド特産の鳥キウイの姿にちなんだ、という説と、単にニュージーランドと言えば鳥のキウイ、というので選んだ、という説と、ふたつあります。

2022.09.28撮影(車庫の周りをはっているキウイの「カーテン」、この裏に果実)

次に人間の食用になるものをまとめてみます。

・キウイフルーツ(Actinidia deliciosa):キウイフルーツ
・シナサルナシ(Actinidia chinensis):ゴールデンキウイ
・サルナシ(Antinidia arguta):キウイベリー(コクワ)

このうち deliciosa「美味しい」が果肉が緑の普通のキウイフルーツで、わたしが今までお話ししてきたものです。そして、chinensis「シナの、中国の」が果肉が黄色いゴールデンキウイ。と言っても、食用として販売されているものは、両者とも、果実がより大きく、より美味(びみ)なように品種改良されたもの。

2022.09.29撮影(伸びた枝の剪定は成長期に5回ぐらい)

そして、最後に挙げた arguta「あざけりの」というのは、植物の和名でよく使われる「イヌ」とか「コ(小)」とかに当たるのかな、と思いますが、Antinidia arguta にはちゃんと和名があって、それは、サルナシです。(「サルナシ」って、ひょっとして「サル」と貶めた「ナシ」?) あるいは、地域によっては、コクワといいます。(これも、「コ」と貶めた「クワ」?) 

英語では kiwi berry「キウイベリー」と言います。「ベリーのように小さなキウイ」という意味です。

このキウイベリー、わたしは、カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州にあるカナダ国営の農業試験場へ行った時、そこで育てられているのを試食させてくれたことがあります。その時は、まさか、日本にある植物だとは思いませんでした。味は、まあ美味しいかな、と思いました。大きさがやや大粒のブドウを扁平にしたぐらいで、ひと口に入れるのにはちょっと大きいと思い、かじって食べたのを覚えています。畑の向こうの原野には、子グマ2頭とその母グマが遊んでいました。

2021.06.04撮影(花盛りの雄花)

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キウイの収穫と、それから後

2022年10月02日 11時09分32秒 | キウイ
2022.09.28撮影

一昨日(9月30日)、昨日(10月1日)、と続いて、キウイについて書いてきました。今日は、キウイフルーツの収穫と、その後の取り扱いについて、お話しします。

キウイには性別があるのか

キウイフルーツの成長

冒頭の画像は、現在のキウイフルーツの姿です。今の時期(9月末〜10月始め)には、キウイフルーツは、もうたいへん立派です。でも、今すぐに収穫するのではありません。収穫前に、果実に気温の暖かみの恩恵をできるだけ受けさせようと思います。

わたしの住むカナダのバンクーバーは、カナダではたいへん温暖なところです。でも、夏の暑さは長く続かず、果実類の成熟がそれほど進まないのです。トマトなんかを作ってみると、それはよくわかります。

それで、キウイフルーツの収穫も、これから暖かい日があることはあるまい、と思われるまで待ってから、します。早くに取り入れた実は追熟しない、という自身の経験から、少なくとも、わたしは、できるだけギリギリまで待ちます。収穫は例年10月半ばで、今年はこれから様子見。

2022.09.30撮影

上の画像で茶色い木化したように見えるものがピンと飛び出ているのは、それは、キウイの果実の茎です。元は、雌花の花茎であったものです。

わたしは、キウイフルーツを収穫するとき、この花茎(果茎?)を果実のすぐ近くのところで切ります。そうすると、花茎のついていない果実は扱いやすくなります。また、このように花茎をツルに残しておくことにより、どのツルが雌株かわかり、剪定をする時の目安になります。

以下の画像で、細く長い髭のようなものは、雄花が散った後の花茎です。雌花の花茎とは随分異なります。なお、左手後ろの方にチロチロと出ているものは、キウイではなくクロチク(Phyllostachys nigra)の枝先です。

2022.10.01撮影

収穫ですが、気温がもう上がらない、下がる一方、と思った日から、晴れた日が数日続けば、行います。晴れた日をはさむのは、果実をできるだけ自然に乾かすためです。傷があるものは取り入れずに、野鳥のために木に残しておきます。

収穫したキウイフルーツは、洗わずに室内で半日ほどさらに乾かしてから、保存用のジップロックの類に入れます。そして、冷蔵庫に入れます。

ジップロックの口はぴっちりとは閉めません、なぜなら、果実の温度が冷蔵庫に入ることにより下がって、水滴が出るからです。その水滴の空気抜きとして、隙間を作っておきます。水滴があまりにも出て果実が水に浸かるまでになると傷みますから、たまっている水は流し出したり、拭き取ったりします。

キウイフルーツの収穫と管理は、結構時間が食います。それで、ちょっと、休憩に花を見ましょ! 雄花のツボミとまだ開ききらない花です。これの花茎が、上の画像のヒゲになるのです。

2022.06.24撮影

さて、冷蔵庫ですが、キウイを大量に収穫するなら、小さいのでいいので、専用の冷蔵庫をあつらえることをお勧めします。理由は、冷蔵庫を開け閉めするのがキウイフルーツの保存に良くないのです。専用なら、開け閉めが最低限で済みます。キウイ専用にするのはもったいないなら、キウイフルーツの入っていない半年間〜8ヶ月(夏場)は飲み物を冷やすのにいかがでしょうか。

キウイフルーツは、4ヶ月から6ヶ月、優に冷蔵庫で持ちます。その間、冷蔵庫内で、低温の環境ではあっても、徐々に追熟していきます。すぐに食べたければ、必要分だけ取り出して、リンゴなんかを同じ袋に入れて、リンゴから出るエチレンを利用して、直射日光の当たらないところで、室温で追熟を早めます。袋は密閉せずにわずかに空気を通わせます。大体4日から8日ぐらいの間で食べられるようになります。

エチレン

冷蔵庫内のキウイフルーツは、時々点検して、水分が過多ではないか調べ、対処し、また、傷み出したものを取り除き、傷み出したものが入っていた袋の果実は、優先して追熟させ、消費します。

明日もキウイについて書きたいと思います。

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キウイフルーツの成長

2022年10月01日 07時27分40秒 | キウイ
2022.09.28撮影

昨日(9月30日)は、キウイに雄株と雌株、雄花と雌花、があることについてお話ししました。

キウイには性別があるか

今日は、雄花と雌花の産物である、キウイフルーツについて書いてみたいと思います。冒頭の画像は、数日前に撮影しました、立派に成長したキウイフルーツです。

もう一度、以下で花をご確認ください。

まずは、雌花に先立って咲く雄花から。次の画像では、異なる段階の花が見えます。ツボミ、ほぼ開いた花、また、咲いてしばらく経った花。場所場所で密度は違うんですが、このように、集合して咲きます。

2021.06.04撮影

これらの雄花の撮影日は、去年(2021年)ですが、6月4日。以下の雌花の撮影がその同じ年の6月17日。独立して咲く雌花の背景、右うしろに、茶色いものが見えますが、これは、かたまって咲く雄花が終わったものです。

ちなみに、この雌花の画像は、夜の9時15分くらいに自然光で撮影したものです。夏時間ですから、地球的には、8時15分くらいのことですが、まだ明るいです、ここ(カナダのバンクーバー)は高緯度ですから。

2021.06.17撮影

昨日も見ていただきました雌花ですが、この構造と、次の若い果実を比較なさってみてください。

果実の方からは、当たり前ですが、花びらが落ちています。そして、それを囲っていたガクが干からびて上に反り上がっています。偽オシベが茶色く干からびて、落ちたのもあるし、ガクの根本にまだくっついているのもあります。メシベは焦げ茶色に干からびて、果実のお尻にまだまだしっかりとくっついています。子房がふくらみ出すのは早く、間もなく、このような赤茶色い果実になります。この色の変化は、園芸種により異なるかもしれません。

2016.06.16撮影

果実がもう少し熟れると、今度は色が緑になります。次の画像では、落ちた花びらが、メシベに引っかかったままになっています。

2021.07.04撮影

もう少し進むと、今度は、オシベが落ちてなくなり、メシベもガクも退化します。この段階では、果実がまだ未熟です。

2013.08.01撮影

果実は、8月、9月と、十分成長させます。9月も末になると、キウイフルーツが以下のように出来上がります。

この画像では、キウイのツルがクロチク(黒竹 Phyllostachys nigra)にからみついています。かわいそうなクロチクさん。ごめんね。わたしの怠慢です。

2022.09.28撮影

キウイフルーツは、まだ収穫しません。少なくとも、うちではしません。それについては、また明日。

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キウイには性別があるのか

2022年09月30日 17時23分07秒 | キウイ
2013.06.12撮影

キウイ(Actinidia deliciosa)の花です。葉と枝の下に垂れるように咲きます。これは、ですから、下から見上げて撮影したものです。

うちにはキウイの木が4本あります。雄株が2本、雌株が2本。

雄株に雄花が、雌株に雌花が咲くんです。それとも、雄花が咲くのが雄株で、雌花が咲くのが雌株、なんでしょうか。これは同じことを言っているのかな?

とにかく、うちには、雄株と雌株が2本ずつあるんです。

冒頭の画像の花は、雄花だと思われますか、雌花だと思われますか。それを確定するのに、次の画像をご覧ください。まだ、花が若い時の状態です。

2021.06.04撮影

オシベばっかりでメシベが見えませんね。ですから、これは、雄花です。

次の画像も雄花なんですが、オシベが疲れてきていますね。マルハナバチ(丸花蜂 Bombus)が花粉を求めてたくさん訪れてくれた後の姿です。マルハナバチさんたちは、脚を花粉だらけにして飛び立っていきます。ミツバチ(蜜蜂 Apis)はあまり来ません、花にミツがないので。

2021.06.04撮影

次は、雌花がふくらみかけた状態です。雌花が咲くのは、雄花が咲き終わるころか、咲き終わってからです。

咲く時期がずれていて、どのようにして受粉するのでしょうか・・・雌花が咲くのを遅らせるのは、よその木からの受粉を促す方策だそうですが、雄花と雌花は別々の木に咲くので、この理屈がわからない。

それと、ある地域で雄花が一斉に先に咲いて、それが咲き終わってから雌花が開くと、一体どうなるのだろうか、と毎年思います。

園芸種としては、自家受粉するのもあるそうですが、基本は、雄花と雌花が必要です。

ただ、うちみたいに2本ずつなんて贅沢をすることはなかったみたいです。3〜8本の雌株に対し、1本の雄株で十分だそうです。これを一夫多妻の極みと見るか、あるいは、雄株の価値が低いと見るか・・・

2021.06.17撮影

雌花がだいぶん開くと、次のように、メシベが見えるようになります。特徴的ですね。

この白いメシベの周りにある黄色いオシベみたいなものは、偽オシベです。これは、マルハナバチを呼び寄せるためのもの。マルハナバチが雄花から集めて脚につけた花粉をメシベに残していってもらうためのものです(だから、花期をずらす、というのはどういうこと??)。偽オシベの偽花粉は、栄養分がないそうです(ちょっと、それはひどいんじゃない?)。

2021.06.17撮影

次の画像も雌花ですが、この段階でもすでに、後に果実となる子房がはっきり見えます。白いメシベと偽オシベの間の、やや縦長の球形のものです。

2021.06.17撮影

雌花が開いて、偽オシベが乾いてきたころが、次の画像です。子房が真横から見えます。この子房は、花びらが落ちるとすぐに成長を始めます。

2021.06.17撮影

実際、キウイの雌花に受粉させるのは難しいそうです。うちでは特に今まで問題はなかったと思っているのですが、問題があったけれども知らなかっただけかもしれません。

キウイの栽培農家は、雄花から花粉を採集し、雌花に吹きつけるところもあるそうです。わたしも、うちのキウイを購入したときに、植物屋さんで、キウイフルーツがならないようなら花粉を採集して受粉させるように、と言われました。

キウイの果実であるキウイフルーツについては、明日、お話しします。

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