カラスといちごとクロッカスと

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シャクナゲ、もっと

2024年05月13日 08時00分00秒 | ツツジ科

先週、うちの庭のマゼンタのシャクナゲをご紹介した後、UBC(ブリティッシュ・コロンビア大学)の植物園から、さらにいろいろなシャクナゲをお見せしました。今日は、そのつづきです。

画像は、すべて、2013年5月7日の撮影。バンクーバーにひとりで(=父を家においてけぼりにして)訪問中の母と、ふたりで遊びに行った時のものです。母もまだ若かった、わたしもまだ若かった。

冒頭画像のシャクナゲは、ごくごく薄く赤みがかった白い花びらに、臙脂色(えんじいろ)と言っていいだろう赤い斑点が、やや広い面積で出ています。このシャクナゲでは、花柱(メシベの軸)も花糸(オシベの軸)も花びらの色と同じ。こういう色づかい、きれいですね。




このシャクナゲは、花の形に飾り立てがなく、すっきりしています。しかし、色に特徴があります。バラ色(と言っていい?)の花びらが、中央に向かって白っぽく、根本部分がオレンジ色がかっている。斑点もオレンジ色で、きれいに広がっています。


実は、わたしは、こんなシャクナゲがほしいと思っているんです。よく行くカフェの近くの歩道の植え込みに、これにそっくりなシャクナゲがあります。住宅地なら、市の条例により、住人が植え込みの管理をするのですが、商業地区だからだと思います、市から派遣された人が剪定していたりします。

ある時、その剪定した枝を、挿し木にしようと、頼んでもらってきたのですが、うまくつきませんでした。ま、ナマケモノのわたしのすることですから、こんなもんでしょ。さすが、わたしでも、レンギョウは挿し木で増やせるが。


このシャクナゲの木は、花が大変よくついています。それだけでも見事なのですが、花が5裂よりも多いのかな? 花びら片も重なっているようだし。それに、それぞれの花びら片の先が割れています。おまけに! 斑点がぐるりと出ている。上の方が色が濃く、下の方が薄いです。愛嬌があるのは、メシベの柱頭がポチッと黄緑。


斑点がぐるりとついているシャクナゲがあるか、と思えば、この薄いレモン色のシャクナゲのように、斑点が見当たらないのもあります。その代わりと言っていいか、オシベの先についたヤクが花びらを背景に突き出て浮き出して、味があります。


上のレモン色のシャクナゲの木の背景に、白いシャクナゲの木が見えます。それが、この上の白いシャクナゲです。斑点はないようで、レモン色のと同じように、ヤクが花びらを背景にして見えます。

画像左端の花は、もう落ちようとしている花です。花柄と花びらをかろうじてつないでいるのは、メシベです。その真後ろの花も、メシベでぶら下がっているようです。


真っ赤ですね。斑点がついているようですけど、花弁の地の色と変わらないみたい。花糸(オシベの軸)も花柱(メシベの軸)も、そして、柱頭(メシベの頭)も、みんな赤。オシベの先にあるヤクだけが真っ黒。

そのオシベの先を拡大すると、、、



オシベの先端にあるヤク()は、ツツジ属の花では、ふたつの袋の上部がくっついたみたいなものです。そのそれぞれの「袋」を、半葯といいます。半葯は、さらに、ふたつの「部屋」に分かれ、そのそれぞれの「部屋」を、葯室といいます。

ヤクは、花粉を出すのに、多くは縦に裂けるものですが、ツツジ属では、先端に穴が開きます。半葯の先端だけが見える場合はふたつの「穴」が、葯室まで見える場合には4つの「穴」が、見えることになります。

と、ここで、突然、記事を終えることにします。

次回は、マゼンタの花にもどります。


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シャクナゲ、いろいろ

2024年05月10日 08時00分00秒 | ツツジ科

今日も、つづけて、わたしの庭からマゼンタの花をお届けしようと思っていたのですが、せっかくのシャクナゲの季節なので、予定を変えました。

わたしの手持ちの写真の中から、日本語で「シャクナゲ」(つまり、「ツツジ」、「サツキ」ではなく)と呼ばれるだろう、と思われるものを拾って、その花の姿を簡単に描写してみます。

系統的には、ツツジ科(Ericaceae)ツツジ属(Rhododendron)までしかわからず、種名、品種名、はわかりません。

今日の画像は、すべて、ブリティッシュ・コロンビア大学(University of British Columbia)の植物園からです。2013年5月7日の撮影です(もう11年前か・・・)。うちに遊びにきていた母といっしょに、陽気のいい日に歩きました。

冒頭画像のシャクナゲの色は、マゼンタと言っていいですか。ちょと濃いめか、とは思いますが。かなりの大木でした。濃い花びらの色を背景に、白いシベが上に向かっているのがよく見えます。ここまで花弁の色と対比してシベの目立つシャクナゲを、わたしはこれより後にも先にも見たことがありません。



シャクナゲは、花はロート状で、根本が合弁、先が5裂します。でも、直前の画像のような、多分園芸種と思われるものでは、「花びら」の数が変則的になったりします。このシャクナゲでは、ピンクの花びらに赤い斑点が出ますが、場所はロート状の部分で、限定的です。メシベは、柱頭(メシベの先)まで含めて、白です。


このシャクナゲでは、花びらがきちんと5裂しています。花びらの色は先のピンクとよく似ていますが、斑点は、赤ではなく黄緑です。そして、こちらの方が斑点の出ている面積が広いです。柱頭の色は、斑点の色と同様、黄緑色です。



こちらは、花びらが、目を見張らせるような色です。そして、斑点の色は、花びらの色を濃くしたもの。オシベの花糸も、花びらの色ときれいにコーディネートされています。それなのに、メシベだけがマゼンタという、みごとな色づかいです。


このやや紫がかったピンクのシャクナゲは、花びらの切れ込みが深めで、5裂した部分の花びらがほっそりとしています。オレンジ色の斑点が、裂けた花びらの1枚とその左右にも出ています。メシベは花びらの色よりも濃いです。

メシベの色って、花びらの色より薄いのもあれば、濃いのもあるんですね。


シャクナゲの花はロート状の合弁花、と言っても、この花は、花びらが根本近くまで裂けています。また、裂けているだけではなく、5裂した花びらがかなり平たく開いています。そして、黄色がかったクリーム色の花びらに、オレンジ色の斑点が、花の根本からほぼ先端まで続いています。メシベは黄緑。


このピンクのシャクナゲの花で特徴的なのは、濃いあずき色の斑点が広めに出ているのもそうですが、裂けた花びらの縁が重なり合っていることです。そのため、花に重みが出て、より華麗に見えます。メシベは白です。

ここまで見てきただけでも、花びらの色とメシベの色は一致しない、と言い切っていいようです。


この薄いピンクのシャクナゲでは、赤いメシベの先(柱頭)が、花びらを背景にポチッと見えます。画像中では小さい点なので、花ひとつひとつの真ん中あたりを見てくだされば、薄い色を背景にして赤い点が見つかると思います。

斑点は黄土色(おうどいろ)です(まさか、「黄土色」って色の名前は、もう日本語で使わない??)。


この画像に写る景色は、UBC(University of British Columbia の略)の植物園の、車の通れる道のあるあたりでは、典型的に見られる眺めです。

この画像中、左上の紫色っぽい花も、樹形から見て、シャクナゲだと思います。手前下の青い花は、ブルーベルなんですが、近いうちにブルーベルについて書きたいと思います。

ピンクのシャクナゲにもどりますと、開いた花は薄い色なのに、ふくらんだツボミが赤っぽいのって、かわいいですね。

UBCの植物園からのシャクナゲ、来週につづく。


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マゼンタの花、シャクナゲ 2

2024年05月08日 08時00分00秒 | ツツジ科

2021.05.11撮影              
花が上段まで咲きました。まんまるですね。薬玉(くすだま)みたい。

 
2024.05.03撮影(上から)          2024.05.03撮影(上から)

咲いた花のかたまりを真上から見ると、花柄が見えます。
この園芸種では、花柄の色が朱色っぽい〜赤っぽいです(左上の画像)
花がツボミの時や、まだ若い時には、薄緑ですけど(右上の画像)。

ツツジ属の花は、ツツジにしろ、サツキにしろ、シャクナゲにしろ、花が艶(あで)やかで、オシベ、メシベも目立っています。シベは、長く、ネコさんたちのヒゲのようにも見えます。

2024.05.01撮影
画像中右向きの花は、花のかたまりの上の段の方に咲いている花。
真上に向かってではありませんが、方向としては上に向かって咲いています。
シベは、ほぼまっすぐ。

2024.05.01撮影
横向きに咲いている花です。
シベの先が曲がって、上を向きます。

2024.05.01撮影
これも横向きに咲いている花。
同様に、シベの先が曲がって、上を向いています。
一番長く、先が濃いめの色のがメシべ、複数あるのがオシベです。

ツツジ属のシベは目立つので、ついでに、シベをシゲシゲと見ることにします。

花の一般的な作りについては、次のようなサイトで見ることができます。


2024.04.28撮影

オシベは、ふたつの部分からなります。先端がヤク、そのヤクを支えるのが花糸です。ヤクはさらに左右に半分ずつに分かれます。花粉はヤクの中に入っています。


シャクナゲの場合、ヤクは、花糸の先にかぶさるようについています。ヤクの半分半分は、それぞれが筒のように見え、上部はくっつき、下部は割れています。花粉が成熟すると、筒の先端が裂け開きます。この成長段階のシャクナゲの花を覗き込むと、ふたつずつの目に見返されているような感じになります。

上の画像は、次の画像の、真ん中に写っている花を拡大したものです。

2024.04.28撮影

バンクーバーには、いたるところにシャクナゲが植わっています。公園、大学のキャンパス、個人の庭、等。それで、季節になると、どこへ行ってもシャクナゲの花を見ることができます。

バンクーバー近辺は、土壌が酸性に傾いています。シャクナゲは酸性土を好むので、この地に合っている、というわけです。

わたしは、シャクナゲでなくてもいいのですが、ツツジ属の花が庭にもう少し欲しいと思っています。計画はあるんですが、なかなかピッタリと気に入ったのが見つかりません。

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マゼンタの花、シャクナゲ 1

2024年05月06日 08時00分00秒 | ツツジ科
2024.04.28撮影

今日から数回、色がマゼンタの花をわたしの庭からお届けしたいと思います。

「マゼンタ」ってなんだ、ということになると、次のような表現が出てきました。

>> 明るく鮮やかな赤紫色
>> 紫がかかった濃いピンク
>> 紅紫色(こうししょく)


わたしの母は、この色を「フクシャ」と言うんですが、それは、花の名前「フクシア」です。


2024.04.28撮影

今日の花は、マゼンタのシャクナゲ。シャクナゲは、ツツジ科ツツジ属の植物です。今日ご紹介のシャクナゲの園芸種名は、控えておかなかったので、わかりません。シャクナゲの色は多様ですが、このシャクナゲは、特に色が気に入って、求めました。今、きれいに咲いています。

学名 Rhododendron
和名 シャクナゲ(石楠花)
ツツジ科(Ericaceae)ツツジ属(Rhododendron

「ツツジ」「サツキ」「シャクナゲ」という名称の違いは、踏み込むと、その泥沼から出てこられそうにないので、今回は、パス。

今日掲載する画像は、晴れた日に撮影されたものと、雨の降っている最中に撮影されたものが入り混じっています。雨が上がってからではなく、雨の中で撮影を強行したのは、雨が何日も降って、降り止まなかったからです。画像に現れる色調の違いは、撮影環境によります。

では、ツボミの成長過程をご覧ください(画像は、同一のツボミではありません)


2024.04.20撮影
葉が5〜6枚やや食い違って出た枝先に、ツボミのかたまりが形成されます。
ガク(総苞?)がウロコ状に互い違いに重なっているのが見えます。

2024.04.28撮影
花びらが覗くようになります。

2024.04.28撮影
花びらがもっと見えるようになります。

上の画像のツボミのかたまりよりも、花数の多いツボミのかたまりだと、
以下(左下の画像)のような感じ。

 
2024.04.19撮影(斜め横から)        2024.04.19撮影(真上から)
真上から見た画像(右上の画像)では、葉が放射状に出ているのがよくわかります。

2024.04.28撮影
花びらが長くなって、というか、背が高くなってきます。


2024.04.21撮影
咲き出しました。
咲き出した翌日には・・・

2024.04.22撮影
一番下の段の花が(全部かな? 向こう側は見えない)開きました。
個々の花は、かたまりの、外側=下側、から開き出します。

2024.04.26撮影
2段目の花も開きました。3段目は、まだツボミです。

つづく

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アセビはいいけど、マサキは?

2022年12月23日 08時00分00秒 | ツツジ科
2022.04.06撮影

冒頭の画像は、うちの、なぜか花が全然咲かないアセビです。アセビって、ある程度成長しないと花が咲かないのかしら。それとも、日光量が足りない? でも、毎年、美しい若葉で楽しませてくれます。

和名 アセビ(馬酔木)
ツツジ科(Ericaceae)アセビ属(Pieris
学名 Pieris japonica

もう少し時期が経つと、次のような色になります。わたしは、これも美しいと思います。

2021.06.30撮影

上に書いたアセビの学名に、わたしがここ数日話題にしている japonica がしっかりと入っているのに、気づかれた方もいらっしゃると思います。反対に、学名には関心がない、とおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。でも、学名って、一度ハマると、便利なんですよ。

さて、その生物の学名に使われるラテン語ですが、語形変化をよくします。例えば、形容詞は、それが修飾する名詞の「性」により、形を変えます。なんで名詞に「性」があるか、なんて聞かないでね。そうしたいからそうしたんでしょう。

その名詞の「性」とは、「男性」「女性」「中性」です。

学名の属名は名詞で、その後に続く種小名が形容詞です。ですから、種小名には、語形が3種類あることになります。

例えば、japonica(でた〜)なら、これは、japonicus(男性形)の女性形です。

japonicus(男性形)
japonica(女性形)
japonicum(中性形)

なぜ男性を立てて japonicus(男性形)から話を始めなかったか、と言うと、それは、日本人の間では「ジャポニカ」というのは知られた表現だからです。それだけ。男性のみなさま、ここまで無視を続けてごめんね。

ところで、ラテン語の読み方は、「ジャポニカ」ではなく「ヤポニカ」です。今まで、この点に触れておらず、失礼いたしました。

Euonymus japonicus(マサキ)
パブリックドメイン

直前の画像のマサキは、男性形 japonicus の例です。

和名 マサキ(正木)
ニシキギ科(Celastraceae)ニシキギ属(Euonymus
学名 Euonymus japonicus

次のジャノヒゲも、男性形 japonicus の例。

Ophiopogon japonicus(ジャノヒゲ)
撮影者:Alpsdake
撮影日:2018.01.06
オリジナルからの改変、なし

和名 ジャノヒゲ(蛇の髭)
別名 リュウノヒゲ(竜の髯)
キジカクシ科(Asparagaceae)ジャノヒゲ属(Ophiopogon
学名 Ophiopogon japonicus

「ヒゲ」を「髭」と書くか、「髯」と書くか、あるいは、「鬚」と書くか、ははっきりしませんでした。

次は、中性形 japonicum の例です。

Acer japonicum(ハウチワカエデ)
撮影者:西画像創庫
撮影日:2008.05.17
オリジナルからの改変、なし

和名 ハウチワカエデ(羽団扇楓)
別名 メイゲツカエデ(名月楓)
骸じ科(Sapindaceae)カエデ属(Acer
学名 Acer japonicum

中性形 japonicum の例は、他に、
・ヒメオトギリ(Hypericum japonicum
・フジバカマ(Eupatorium japonicum
など。

オトギリソウ、西洋の

ジョウ・パイ草、ってなに?

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かわいい、ハートの、シラタマノキ

2022年09月25日 06時19分36秒 | ツツジ科
2021.05.25撮影

かわいいハートのお花です。ほんとは、1センチ、ありません。毛だらけですが、それは、拡大したのでそう見えるだけで、肉眼で見える大きさではもっとかわいいです。ハートっぽい形と上の赤いところをしっかりお見せしたく、大きくしました。花の軸まで白く、毛の色が場所によって違うのがおもしろいですね。花の下縁が外へ反り上がっています。

元の画像でお見せすると、次のようになります。あはは、一度気づいてしまうと、これでも毛が見えますね。

2021.05.25撮影

学名 Gaultheria shallon
和名(シラタマノキの1種)
英名 Salal「サラール」
ツツジ科(Ericaceae)シラタマノキ属(Gaultheria

サラールの花って、、エリカ(Erica spp.)に似ていませんか。

エリカ・ペジザ
別名:コットンヒース

次の花はどうでしょう。これは前にご紹介しました、ブルーベリー(Vaccinium spp.)の花です。

2022.05.25撮影

エリカも、ブルーベリーも、サラールも、みんなツツジ科(Ericaceae)の植物です。

ツツジ科(Ericaceae)

サラールは、北アメリカ西部原産で、わたしの住むバンクーバー近辺には、どこにでもあります。常緑植物で、地元の植物を取り入れて庭づくりをしよう、という考えの人には、欠かせない植物です。

花は先にお見せした通りですが、赤さとか白さとかは、個体によりかなり異なるようです。うちのは花の上部が赤いですが、全体的に白い花もあるようです。また、花軸が赤いのもあるようです。

サラールは、丈が30〜40センチほどにしかならず、上を歩く必要がない場所には、いいグランドカバーになります。また、丈夫な植物なので、放っておいても、痛めつけても、平気。それに、増えてくれます。増える速度はたいへん遅いですが。

葉は、葉脈のよく見える、鈍い光沢のある、濃いめの緑で、やや大きめです。葉のついた枝は、くきくき曲がっています。

この葉のついた枝は、花束に入れる緑として重宝されます。でも、この辺りの花屋さんはみんなが使うので、きれいなんですが、ちょっと飽きるかなとは思います。なんと、ブリティッシュ・コロンビア州などの太平洋岸北西部(Pacific Northwest)の諸州は、このサラールの枝を花材として世界中に輸出しているそうです。

以下がその葉ですが、画像の右上に見えるのは、シャクナゲ(Rhododendron)の葉です。

2022.09.10撮影

果実は、赤くなった後、暗紫色に、そして、最終的に黒くなります。以下の画像では、実も葉も汚れていて済みません。地上に近いところなので、敷石を水で掃除すると、このように水がはね返ってしまうのです。

サラールの実は、他の野生のベリー類と同様、代々原住民の人々によって食糧とされてきました。現代でも、ジャムなどにして食べられることがあります。サラールの実は、オレゴン・グレープ(Mahonia aquifolium)の実より甘いですけど、ブルーベリーの甘さには比べられません。

2021.07.25撮影

サラールは、人間にとってより、多くの動物に有用な植物です。花は、鳥や昆虫にミツを提供します。果実は、多くの鳥の食糧になります。クマさんも。そして、葉は常緑なので、冬場にシカなどの食糧になります。特に栄養があるわけではないので、非常食だそうです。

次の画像は、雨の中のサラールの花です。左後ろに見えるマゼンタの花は、シャクナゲ(Rhododendron)です。

2022.06.01撮影


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