カラスといちごとクロッカスと

身の回りの鳥や小動物、庭の花や畑の野菜など、日々日々、季節季節の情報を、
個人の目をとおしてお届けします。

バラ科、食べられる実の紅葉・黄葉

2024年11月28日 14時00分00秒 | 葉、紅葉、黄葉、落葉
2024.10.31撮影

今日は、バラ科の植物で、その中でも、実が食べられるバラ科の植物の紅葉・黄葉(10月31日と11月2日に撮影)をお送りします。前2回に引き続き、これらの紅葉・黄葉から、植物を当ててください。


以下が、選択肢です。
・イヌバラ
・ロサ・グラウカ
・ハマナス
・ノイバラ
・ソメイヨシノ
・レニエチェリー
・ビングチェリー
・スモモ
・サーモンベリー
・チョークベリー
・ラズベリー
・シンブルベリー

冒頭画像の植物と次の画像Aの植物は、同一植物、同一個体です。冒頭画像では、主に葉の裏側が、次の画像Aでは、主に葉の表側が見えます。


A
2024.10.31撮影(投稿時は、もっと赤変)

B
2024.10.31撮影(投稿時は、もっと黄変)

C
2024.10.31撮影(投稿時は、落葉済み)

D
2024.11.02撮影(投稿時は、落葉済み)


A
 
2024.10.31撮影               2024.11.27撮影(投稿時)

 
2021.05.14撮影               2012.06.04撮影

この植物の日本語の名前でわたしが見つけられるのは、英名をカタカナにした「サーモンベリー」ばかりです。しっかりとした和名はないのでしょうか。

この植物は、花の色が目の覚めるような色で、明るいマゼンタです。ベリー類としては、早く、4月初めぐらいに、咲きます。わたしはこの花が咲くのを毎年楽しみにしています。

実の色も特異で、透明感のある朱色です。さらに、実の形状も特異で、他のベリー類よりもずいぶん大きく、ぷつぷつとしています。色と形状が相まって、まさにサケやマスなどの卵、イクラ、に見えます。

ただ、英語の「鮭のベリー」というのは、実(ベリー)がイクラのように見えるため、ではなく、花の色がサケの身(実、ではなく)の色に似ている、ということのようです。

学名 Rubus spectabilis
英名  Salmonberry「鮭のベリー」
和名 サーモンベリー
バラ科(Rosaceaeキイチゴ属(Rubus


B
 
2024.10.31撮影               2023.11.09撮影

 
2024.05.11撮影               2024.07.13撮影

わたしは、以前、この植物を、暫定的に、「指貫(ゆびぬき)ベリー」と呼んだのですが、日本語で検索してみると、「シンブルベリー」と出てきます。これも、「サーモンベリー」と同じく、英名をカタカナにしたものです。実の盛り上がり方、小さいつぶつぶ、が西洋の「指貫(ゆびぬき)」を思い起こさせます。

花は、大きめで、花びらが風に揺れて、ひらひらするんですよ。形状は、バラ科(Rosaceae)の花そのものですね。


学名 Rubus parviflorus
英名  Thimbleberry「指貫のベリー」
和名 シンブルベリー
バラ科(Rosaceaeキイチゴ属(Rubus


C
 
2024.10.31撮影               2024.11.02撮影

 
2021.04.17撮影               Branch of a Rainier cherry tree
                       (レニエ・チェリーの一枝)
                        撮影者:Surachit
                        撮影日:2006.06.25
                        Rainier cherry - Wikipedia
                        オリジナルからの改変、なし

紅葉と落ち葉は、同じ木からですが、花は別の個体からです。まったく同じ種、あるいは、園芸種かどうかはわからないのですが、両者とも、畑に打ちやった果物のタネから出芽し、何年もかけて、ここまで育ったものです。

うちで消費する果物と、木肌や葉の形から考えて、これらは、サクランボの木だと思われます。その中でも、レニエ・チェリーだとにらんでいます。幹を見てくださいね〜〜、サクラ類の木肌に見えません? 花も「サクラ型」ですよね?

なお、サクラ属(Cerasus)という分類に従うか、スモモ属(Prunus)という分類に従うかは、ここでは、立ち入りません。いずれそのことについて取り上げることができたらいいな、と思っています。

学名 Prunus 'Rainier'
英名  Rainier cherry「レニエ・チェリー」
和名 レニエ・チェリー
バラ科(Rosaceaeスモモ属(Prunus


D
 
2024.11.02撮影               2024.11.02撮影

 
2024.06.07撮影               2023.08.11撮影
(木漏れ日の中、小さいハチが中央に)

レニエ・チェリーは、商業的に流通している「果物」、シンブルベリーは、美味しいけれど触ると崩れるので商業的に輸送できない実、サーモンベリーは、美味しさが個体により大きく異なり、かつ、つぶれやすい実、ということで、商品化しにくい物。そして、今日最後のイヌバラは、ローズヒップを産します。

ローズヒップというのは、バラならほとんどどれでも結ぶ実で、食べるかどうかは、結局は、手で扱いやすいかどうか、だと思います。わたしは、他のバラのローズヒップとイヌバラのローズヒップの味を食べ比べたことがないので分かりませんが、イヌバラのヒップは扁平なので縦に切って、タネを取り出しやすいです。園芸種のヒップの多くは、まん丸いのが多いように思います。


学名 Rosa canina
英名  Dog rose「犬のバラ」
和名 イヌバラ(犬薔薇)
バラ科(Rosaceaeバラ属(Rosa

イヌバラの葉の画像だけで、どのバラRosaか当てろ、というのは、いかにも無茶苦茶。でも、キイチゴ属(Rubusでも、スモモ属(Prunus、あるいは、サクラ属(Cerasusでもない、というところまでは突き止めてくださったか、と思います。


コメント

花の咲く低木〜草の紅葉・黄葉

2024年11月24日 20時50分00秒 | 葉、紅葉、黄葉、落葉

2024.11.02撮影(投稿時は、黄変から茶変し、多くは落葉)

今日も前回につづき、主に10月末〜11月始めに撮影した、紅葉・黄葉の画像を掲載します。どうか、この紅葉・黄葉から、植物名を当ててください。


以下が、選択肢です。
・アネモネ
・シュウメイギク
・イブキトラノオ
・イヌタデ
・キキョウ
・リンドウ
・キダチマツヨイグサ
・キケマン
・エンゴグサ
・シャクヤク
・ボタン

冒頭画像の植物は、次の画像Aと、同一植物、同一個体です。例年は、9月下旬に、Aのようになるのですが、今年は、冒頭画像のように、変則的なようです。


A
2023.09.26撮影(去年、9月終わりころの画像)

B
2024.10.31撮影(投稿時は、黄変が広がっている)

C
2024.10.31撮影(投稿時は、葉は落ちてしまった後)

D
2024.10.31撮影(投稿時も、ほとんど変化なし)


A
 
2023.09.26撮影               2020.05.11撮影

これは、レモンイエローのボタンです。ボタンが、そして、特に黄色いボタンが欲しかったのですが、高くて高くて。買えない、というより、それだけの金額を使うことに罪悪感があり、買わないできたところ、やや値段の低めのが見つかりましたが、限りなく幼木。

この幼木を、もう10年も前に購入しました。幼木なので、ちっとも咲かない。咲くのに5年以上かかった。そして、ここ数年は、ツボミはつくのですが、そのツボミが開きません(シクシク)。これも、周りの樹木が成長して・・・来春は、南側に植え替えるしかないようです。

ところで、葉っぱだけ見て、ボタンかシャクヤクかの区別できるのかどうか、不覚ながら、勉強しておりません。シャクヤクは他に株があるので、今後比べてみます。

学名 Paeonia suffruticosa 
英名 Tree peony「木のシャクヤク」
和名 ボタン(牡丹)
ボタン科(Paeoniaceaeボタン属(Paeonia


B
 
2024.10.31撮影               2024.09.28撮影

数年前に、シュウメイギクがきれいに黄葉するのを発見し、いたく感心しました。それ以来、花の終わるころには、この葉の中央から黄変が始まるのを楽しみに待っています。

右側画像の花には、テントウムシ(科名 Coccinellidae)が写っていますが、属名も種名も、同定できません。


学名 Eriocapitella hupehensis
別名 Anemone hupehensis var. japonica
英名 Japanese anemone「日本のアネモネ」
和名 シュウメイギク(秋明菊)
キンポウゲ科(Ranunculaceae)エリオカピテルラ属(Eriocapitella

シュウメイギクは、以前、イチリンソウ属Anemone)に分類されていましたが、現在では、新設されたエリオカピテルラ属Eriocapitella)に分類されています。


C
 
2024.10.31撮影               2024.08.06撮影

キキョウの葉は、黄変します。真っ黄色ではなく、くすんだ濃いめのクリーム色になります。日本に住んでいた時には、キキョウの葉が色づくかどうか、なんて考えたこともなかったし、見てみようと思ったこともありませんでした。日本では、キキョウの葉の黄葉は起こる?? この黄変も、見るのを楽しみにしている秋の風物のひとつです。

右側画像中、オシベとメシベは、まだ閉じたままです。


学名 Platycodon grandiflorus
英名  Balloon flower「風船花」
和名 キキョウ
キキョウ科(Campanulaceae)キキョウ属(Platycodon


D
 
2024.10.31撮影               2024.04.12撮影

小さくて、大変かわいい「雑草」です。大いにはびこってくれます。と言っても、植栽してある
植物の合間に生えてくれて、重宝しています。コンクリートや敷石の割れ目に生えてきますが、この植物は、抜くのが簡単なので、困りものではありません。でも、抜けたと思っても、実は、根が残っているのかな?


学名 Geranium robertianum
英名  Robert's geranium「ロバートのフウロソウ」
和名 ヒメフウロ(姫風露)
フウロソウ科(Geraniaceaeフウロソウ属(Geranium


コメント

花の咲く樹木の紅葉・黄葉

2024年11月21日 13時45分00秒 | 葉、紅葉、黄葉、落葉
2024.10.31撮影

主に10月末〜11月始めに、まだ落ちていない紅葉・黄葉を何種類も撮影しました。わたしが、春咲き球根を植えずに、タランタランとしていた時のことです。

そうこうしているうちに、木の種類によっては、葉がボタボタと落ちるようになり(「舞う」というような風情のあるものではない)、この1週間ほどで、景色が変わってしまいました。

ですから、今日の画像は、時期を少しはずしています。そのお詫びとして(?)、クイズ形式にしますので、よろしければ、お楽しみください。

選択肢を先に挙げておきます。
・サツキ
・ツツジ
・レンゲツツジ
・アザレア
・レンギョウ
・ヤマブキ
・ニホンフジ
・シナフジ
・クレマチス
・ライラック
・ヤマボウシ
・ハナミズキ

冒頭画像とAは同じ樹木で、Aが進めば冒頭画像のようになります。


A
2024.10.31撮影(投稿時は、もっと黄色)

B
2024.10.31撮影(投稿時は、もっと赤)

C
2024.11.02撮影(投稿時は、完全に落葉)

D
2024.10.15撮影(投稿時は、黄色がやや広がった程度)


A
 
2024.10.31撮影               2021.05.03撮影

これは、ニホンフジ(Wisteria floribunda)です。園芸種で、花びらが裂けて「八重」というか「多重」に咲きます。きれいに咲いてくれていたのですが、去年は花数が少なめ、この夏はついに咲きませんでした。ほとんど水をやらなかったからだと思われます。フジは長寿のはず、なんとか対策を考えます。来年の春の仕事としたいと思います。(ナマケモノがそんな宣言をして大丈夫なのであろうか・・・)


学名 Wisteria floribunda 'Violacea Plena'
英名 Japanese wisteria「日本のフジ」
和名 ニホンフジ(日本藤)
マメ科(Fabaceae)フジ属(Wisteria


B
 
2024.10.31撮影               2024.04.28撮影

このライラックは、お隣から越境引越しをしてきたお方で、かつて夢見る乙女であったころから自分のお庭にあったらいいなあ、と思い続けていた花です。5、6年以上も前に芽が出て、おととし、初めて咲きました。去年はもっと咲き、今年は、花房も丸く太りました。

そして、秋に葉がきれいに色づくんですよね。これ、すごくボーナスだと思いました。

学名 Syringa vulgaris
和名 ムラサキハシドイ(紫丁香花
別名 ライラック英名 Lilac から
別名 リラ仏名 Lilas から
モクセイ科Oleaceaeハシドイ属Syringa


C
 
2024.11.02撮影               2023.05.16撮影

レンゲツツジ(Rhododendron molle)も親のひとつとする、アザレアの園芸種です。

この美しい色と独特の形の花を、前に、次のようにご紹介しました。
・アザレアの園芸種「エクスバリー・ジブラルタル 'Exbury Gibraltar'」

でも、
・アザレア・エクスバリーの園芸種「ジブラルタル 'Gibraltar'」
と言った方が正確だと思います。

というのは、エクスバリーは、イギリス、イングランドの南部の地名、ジブラルタルはイギリスの領土(海外領土)とは言え、イベリア半島のスペイン領部分の南東端に突き出した小さい半島の名前。ですから、「エクスバリー・ジブラルタル」と続くのは、変ですよね。

実は、「エクスバリー・アザレア」と呼ばれるアザレアがあることまでは突き止めました。まあ、わたしが無知であっただけのことです。「エクスバリー・アザレア」については、わたしの庭でこの花が咲く時期に、また、ご報告したいと思います。


学名 Rhododendron 'Gibraltar'
英名  Azalea Exbury 'Gibraltar'(など)
和名 エクスバリー・アザレア「ジブラルタル」
ツツジ科(Ericaceae)ツツジ属(Rhododendron


D
 
2024.10.15撮影               2023.03.30撮影

これは、レンギョウ(Forsythia)ですが、種名、また、園芸種名までは、わかりません。お隣のおばさんが剪定して捨てようとしていた枝をもらってきて、差し枝にしたものなので。おばさんも何か知らないと思います。おばさん自身も、どっかからもらってきたんじゃ?


学名 Forsythia
英名  Forsythia
和名 レンギョウ(連翹)
モクセイ科Oleaceaeレンギョウ属Forsythia


コメント

秋の雨の中、咲き「のこる」花

2024年11月17日 08時00分00秒 | わたしの庭
2024.09.28撮影

2週間ほど前に、この秋の時期に咲き「のこる」キク科の花を集めてみました。

今日は、キク科以外の花をまとめてみたいと思います。キク科に続いてすぐに書くつもりだったのですが、春咲き球根の植えつけの話を先にご報告しました。

咲き「のこる」というのは、春や夏から咲き、春や夏の方が勢いがいいのだけれども、秋になっても咲いている、という意味で言いました。要するには、季節をまたいで咲く、花期の長い花です。

冒頭画像は、ムラサキツメクサ(Trifolium pratense)です。アカツメクサともいいます。「雑草」ですが、うちでは、「窒素肥料」がわりにと、「カバークロップ(被覆作物)」として、「生えてもらって」います。植えるわけではありません。半年以上咲き続けます。

学名 Trifolium pratense
英名 Red clover「赤いクローバー」
和名 ムラサキツメクサ(紫詰草
別名 アカツメクサ(赤詰草
マメ科(Fabaceae)シャジクソウ属Trifolium

前に、このムラサキツメクサをテントウムシの幼虫といっしょにお見せしました。


2024.11.03撮影

これも花期の長い花で、印象としては、いつでも咲いている、どこにでも咲いている、どこからでも芽が出てくる、庭中咲いている、なんですが、実際には真冬には咲いていません。

和名は見つけられませんでした。英語の名前を訳すと「黄色いキケマン」となります。

キケマンやエンゴグサの親戚ですが、別の属に分類されています。画像は、秋雨にぬれているところ。花数は減ったものの、11月半ば現在もまだまだ咲いています。葉も衰える様子はありません。

学名 Pseudofumaria lutea
英名 Yellow corydalis「黄色いキケマン」
和名 不明
ケシ科(Papaveraceae)Pseudofumaria

2024.11.02撮影

直前にご紹介した「黄色いキケマン」は、庭のあちこちにかたまって生えているのですが、そのひとむらに隣接して、マツヨイグサの可憐な園芸種「レモン・ドロップ」が植っています。

学名 Oenothera fruticosa 'Lemon Drop'
英名 Narrowleaf evening primrose「細葉マツヨイグサ
和名 キダチマツヨイグサ「レモン・ドロップ」
アカバナ科(Onagraceae)マツヨイグサ属(Oenothera

これも花期の長い花で、画像は2週間ほど前の雨の中のものですが、今日見てみたら、まだ最後の花らしきものが明るい黄色い色を見せていました。でも、これで、今年はもう終わりかな? なお、画像に写っている葉は、この植物の葉ではありません。咲いた花の後ろは、まだ開いていないツボミです。

2024.10.31撮影

これは、チューリップの球根を植えつけるときに、わたしが、自分は天才か、と思った、例の、そこではイヌタデの1種(Persicaria affinis)としてご紹介した植物です。

あれからもう少し勉強したのですが、この植物は、現在、イヌタデ属(Persicariaではなく、イブキトラノオ属(Bistortaに分類されていることがわかりました。つまり、Persicaria affinis というのは、旧名です。

学名 Bistorta affinis
英名 Knotweed
和名 イブキトラノオの1種
タデ科(Polygonaceae)イブキトラノオ属(Bistorta

まだまだ咲いているんですよ〜〜。いつまで咲き続けるかなあ〜〜

2024.10.31撮影

最後に、これは長く長く咲き続けたあと、もう終わってしまった花を。画像中の花ひとつが、本当に最後の花なんです。すでにガクから落ちていて、葉の上に乗っかっているところです。これが10月の終わりでした。クサキョウチクトウPhlox paniculata)です。でも、ご近所では、まだ咲いている個体もあります。

学名 Phlox paniculata
英名 Phlox
和名 クサキョウチクトウ
ハナシノブ科(Polemoniaceae)クサキョウチクトウ属Phlox


きのう(日本時間で「おととい」)、家の中の改装をしてくれている工務店の棟梁がうちに来ていて、わたしの南側の庭を眺めながら、夏の間の緑は一時(いっとき)だねえ、と感慨深げに言っていました。


コメント

春咲き球根、植えつけ完了

2024年11月14日 08時00分00秒 | わたしの庭
2021.04.27撮影(Tulipa Darwin Hybrid:園芸種名、不明)

今日は、前回の記事の続きです。

春咲き球根の植えつけは、北側の庭から始めました。北側の庭は、樹木が大きいので、日陰でも比較的育ちやすい、チューリップTulipa)のうちでも原種系とか、スイセン(Narcissus)とか、アネモネ・ブランダ(Anemone blanda)とかを植えました。合計、135個。

そして、南側に移動して、植えつけは、ん〜〜〜ん、どうする。「どうする?」というのは、もうすでに球根がいっぱい植っているんですよ〜〜。おまけに、まだ芽の出ていないのがほとんどなので、どこに何が植っているかわからない。

いえ、ちゃんと記録は取ってあるんです。でも、その程度の概略図では、どこから何cmとかの正確さはない。それで、すでに球根が植っているところをチョコチョコとほじくってみるか、あるいは、植っていないとはっきりわかっているところに大量に植えるか・・・ということになりました。でも、何も植っていない(あるいは、生えていない)ところなんか、ない・・・

2024.04.10撮影(Tulipa Darwin Hybrid:園芸種名、不明)

冒頭画像と直前の画像は、チューリップの園芸種で、これらは、ダーウィン・ハイブリッドというグループに属します。原種系のチューリップと異なり、これらの園芸種は日向に植えた方がいいので、南側の庭と言っても、特に日当たりのいいところを選ばなくてはなりません。

それで、名案が浮かびました。イヌタデの1種(Persicaria affinis)がびっしりと植っているところを、根こそぎはいで、その下にチューリップを植えこみ、はいだのはそのまま元にもどす、という。

わたしは、天才か、と思いましたよ!

 
2022.06.18撮影Persicaria affinis       2023.07.04撮影Persicaria affinis

このイヌタデは、咲き始めが薄いピンクで、時間が経つと赤っぽいピンクになります。

このイヌタデのじゅうたんの、北側半分に背丈の高めのチューリップ10個を、南側半分に背丈の低めのチューリップを、これも、10個植えました。冒頭画像と2番目の画像は、植えたチューリップではなく、やや似たものでしかありません。

 
2024.05.02撮影A. coronaria 'De Caen'    2024.06.10撮影A. coronaria 'De Caen'

 
2024.05.12撮影A. coronaria 'De Caen'    2024.06.09撮影A. coronaria 'De Caen'

アネモネと言えば、Anemone coronaria のことだ、というぐらいですが、うちのは、その中でも 'De Caen' という品種のシリーズです。この春から夏にかけて、あまりにも美しく咲いたので、植え足すことにしました。

去年植えたあたりを、考古学の発掘よろしく、そろりそろりと掘って、植えつけました。と言っても、アネモネの球根(正確には、塊根)は小さいので、比較的簡単に植えつけることができました。このアネモネは、合計20個。何色がいくつずつかは、わかりません。

2024.06.12撮影(Iris × hollandica 'Eye of the Tiger'

これは、ダッチ・アイリスIris × hollandicaのうち、「虎の眼 'Eye of the Tiger'」という園芸種です。ダッチ・アイリスはオランダで開発されたアイリスで、茎の途中からも葉が出るのが特徴です。晩春から初夏にかけて、咲きます。

この画像中のアイリスが植っているところは、キウイの棚と車庫の陰になっていて、そう好ましい場所ではないのですが、なんとか咲いてくれます。

その隣に、ダッチ・アイリスではない他のアイリスを植えてあったのですが、それはもっと太陽が必要で、その場所では咲かなくなったので、それをまず他所へ植え替えしました。そして、その空いたところへ、ダッチ・アイリス虎の眼」を植え足しました。これは、10個。

Summer snowflake (Leucojum aestivum) 「夏のスノーフレーク」
撮影者:Hans Bernhard
撮影日:2010.05.01
オリジナルからの改変、なし

名称は「夏のスノーフレーク(Leucojum aestivum)」ですが、花期は、真夏ではなく、中春から初夏にかけてです。「春のスノーフレーク(Leucojum vernum)」というのは、別にあります。

スノーフレークは数回失敗しているので、なるべくいい場所を、と選びましたが、すでに植っているかもしれない他の球根を串刺しにしないように、とヒヤヒヤしながら植えました。スノーフレークは、5個。

Saffron (Crocus sativus) 「サフロン(サフラン)」
撮影者:KENPEI
撮影日:2005.11.04
オリジナルからの改変、なし

この花の真っ赤なメシベを乾燥させたのが、香辛料のサフランです。

このクロッカスは、あ、しまった、これは、秋咲きだった・・・でも、春咲きの球根と同じように、秋に植えつけます。そうすると、春に葉が出ます。でも、その葉は、花が咲かないままで枯れて、花が咲くのは、秋です。この秋咲きクロッカスは、10個植えました。


今回、球根を合計200個植えつけました。北側の庭に135個、南側の庭に65個。秋に植えつけるので、みんな春咲きだと思ってしまいましたが、サフランが秋咲きであるのをうっかり忘れていました。それで、春咲きの球根は、合計190個。

地中にすでにある球根をぶった切ったりする可能性があり、それが心配でしたが、大きい事故なしで植えつけが終わりました。ちょこちょこは切れ端を作ったんです。ごめんなさい、犠牲になった球根のみなさま。これにもめげず、芽を出し、咲いててくださいませ。


コメント

春咲き球根、200個、植えつけ

2024年11月10日 15時20分00秒 | わたしの庭
2023.05.04撮影(Tulipa saxatilis ‘Lilac Wonder’)

春咲き球根の植えつけは、下準備も含めて10月末に始めていたのですが、雨のため、一時中断。でも、11月最初の週の火曜日、水曜日、木曜日、と3日間、晴れの天気予報が出ていたので、しっかりと庭仕事の予定を立てました。

そして、いくらナマケモノのわたしでも、この3日間が、春咲き球根の植えつけの最後のチャンス、とわかっていたので、精を出しましたよ。よって、植えつけ、完了。きゃ〜〜〜、やったね。

金曜日も、夕方までは、曇りながら雨は降らなかったので、もうちょっとオマケの仕事ができました。例えば、剪定とか、植え替えとか、そして、お隣の庭の落ち葉かき(うちの木から散り落ちた落ち葉です)とか。

今日は、今秋植えつけた春咲き球根をご紹介します。来る春は、植えつけて初めての春ですから、多くが開花するでしょう。


2024.05.03撮影(Tulipa orphanidea ‘Little Princess’)

冒頭画像は、やや紫色がかったピンクの原種系チューリップ「ライラック・ワンダー ‘Lilac Wonder’」です。今回は、これは植え足しです。たいへんかわいいチューリップですよ〜。

上の画像は、これも原種系チューリップで、「リトル・プリンセス ‘Little Princess’」です。今回は、でも、もう少し赤色の優った「リズィー ‘Lizzy’」を初導入しました(よって、手持ちの画像がありません)。「リトル・プリンセス」と「リズィー」が、春にどのような色の違いを見せてくれるか、楽しみです。

原種系チューリップは、10個ずつ、合計20個を植えました。


2023.04.18撮影(Narcissus x triandrus 'Thalia')

スイセン「タリア 'Thalia'」です。長年、北側の庭で咲き続けてくれたのですが、もうほとんど消えてしまった。それで、「タリア」はぜひ再導入したいと思っていました。

ところが、いつも頼む球根専門店では、「タリア」は1袋に・・・なんと・・・50個も入っているんですよね。去年も同じ。去年、もっと小さい袋はないの? と聞いたら、いやいや、「タリア」なら50個ぐらいすぐ植えられる、という答え。今年は、仕方なく、50個買いました。

さて、スイセンの球根50個をどこに植える? 「都合がいい」ことに、カンゾウ(Hemerocallis fulva)数種が日陰になって咲かなくなった区画があったので、そこを掘り返しました。これが大変だったの。

そのことについて書いたのが、
のはずだったのですが、なんと、保存せずに消してしまい、他の内容の記事となりました。


2022.04.20撮影(Narcissus poeticus x tazetta  'Geranium’

もう1種類、スイセン。「ゼラニウム」です。ニホンズイセン(Narcissus tazetta var. chinensis)が恋しくて、近いものを、と庭に植えたものです。

去年、なぜかあまり咲かなかった。それで、今年は増やそうと、10個植えました。


2023.03.28撮影(Puschkinia scilloides

これは、プシュキニア・スキロイデスです。学名をそのままカタカナにしたものです。今のところ、わたしは、カタカナでない和名は見つけていません。

わたしはこの花が好きで、もっと欲しいと思い、植え足しました。それが40個。いくらなんでも多すぎると思うのですが、そういう半端ない数でしか売っていなかった(少なくとも、わたしが球根を購入する店では)ので、仕方ない

 
2024.03.17撮影(Anemonoides blanda)   2024.04.04撮影(Anemonoides blanda

うちの庭は、毎春、アネモネ・ブランダの花むしろができあがります。そう大きい広がりではありませんが、それでも、見事なものです。

左上の画像のように、色調がいろいろあるのですが、前から真っ白なのが欲しいと思っていました。右上のより、もっと白いのがいいなあ、と。

すると、白いのは、他の色のより2〜3倍値段が高い。ふ〜〜ん。それで、たった5つしか入っていない袋ひとつで我慢することにしました。すぐに増えて、花むしろの一部になってくれることを期待しています。


2021.04.17撮影(Fritillaria meleagris

これは、バイモのひとつ、コバンユリ(Fritillaria meleagris)です。赤紫と白っぽい色の格子のような模様がつきます。

うちの庭では、地道な速度ではあるものの、増えてくれます、どうしてか分かりませんけど。ひょっとしてタネがこぼれて増えているのではないか、と思われます。ちょっと離れたところに新しい個体が出現するので。

コバンユリも、前から白いのが欲しいと思っていました。前に2度も導入したのですが、発芽しませんでした。理由は分かりません。もう一度試してみよう、これは、10個。


今日お見せした春咲きの球根植物は、すべてわたしの北側の庭に植えつけたものです。北側だけで、合計135個。

次回は、南側の庭に植えつけたのをお見せします。


コメント (2)

咲き「のこる」花期の長いキク類

2024年11月04日 18時40分00秒 | キク科
2024.10.31撮影

今日は、この気温の下がった秋に、庭に咲き「のこる」花期の長い花をお見せしたいと思います。キク科を選んでみました。

冒頭画像は、ヒメジョオン(Erigeron annuus)です。花びらに夏のような盛んさはありませんが、花の数で言うと、まだまだ花盛りです。なぜか、今秋は特に。

でも、ヒメジョオンって、こんな寒い時に咲いているものなの? と思い、調べてみると、
>> 花期は6 - 10月ごろ
だそうです。これは日本でのことですから、「東京」を基準としていると見ていいでしょう。

2024.10.31撮影

それで、東京の10月の気温を見てみました。
によると、10月の東京の1日の最高気温は21℃、最低気温は15℃。ああ、日本ってそんなに暖かいんだ。

こちら、11月始めのバンクーバーでは、1日の最高気温が9℃〜12℃、最低気温が4℃〜8℃、を行き来しています。東京と比べてみると、現在のバンクーバーは、気温的には、東京の12月〜1月に当たるようです。

それなら、なぜ、ヒメジョオンが、うちの庭で咲いているのか? よっぽどわたしの庭が好きなのか? 雑草などと呼ばれますが、5、6年前にうちの庭に出現してから、わたしは大事に育てています。

学名も英名も「一年草の」とついていますが、一年草の個体もあれば、越年草の個体もあります。要するには、いつ発芽したかで、冬を越したものを越年生というだけのこと。

学名 Erigeron annuus「一年草のムカシヨモギ」
英名 Annual fleabane「一年草のムカシヨモギ
和名 ヒメジョオン(姫女苑)
キク科(Asteraceae)ムカシヨモギErigeron

2024.11.03撮影

これもキク科(Asteraceae)の花です。ナツシロギク(Tanacetum parthenium)で、これはもうほとんど終わりました。

ヒメジョオンと同じく花期の長い花で、わたしは、
で、次のように書きました。

わたしの写真による記録では、バンクーバーの気候では6月から10月まで咲いているようです。ただし、同じ株に何度も咲いているのか、異なる株が違う時期に咲いているのか、わたしの観察が行き届いていません。

プンと匂いがして、やはり薬草か、と思わせます。実家の母が好きな花です。

学名 Tanacetum parthenium
英名 Feverfew「熱ざまし」
和名 ナツシロギク
キク科(Asteraceae)ヨモギギクTanacetum

2024.11.03撮影

これもキク科(Asteraceae)で、コレオプシス・グランディフローラCoreopsis grandiflora)です。一般には、日本で、「コレオプシス」と短く言いますか? この画像の園芸種は、その名も、「太陽が2倍 'Double the Sun'

この記事を書くために調べるまで、コレオプシス属の和名がキンケイギク属であるとは、知らなかった。なるほど〜〜〜。

別のコレオプシス・グランディフローラ園芸種「太陽のほとばしり 'Sunburst'」について、去年の10月16日づけの記事の後半(画像は、9月20日撮影)でも、
「まだ咲いている? もうこんな季節なのに、、、。」
と目を見張っていたので、とにかく、コレオプシス・グランディフローラは花期が長い花なんでしょう。

この画像の花は、たまたま開き切っていませんが、まだまだツボミがついているんです。でも、この気温の下がり方では、ツボミのまま終わるかもしれない。

学名 Coreopsis grandiflora 'Double the Sun'
英名 Large-flowered tickseed
和名 コレオプシス・グランディフローラ
「太陽が2倍」
キク科(Asteraceae)キンケイギクCoreopsis

次回も、わたしの庭から、咲き「のこる」花をお伝えしたいと思います。


コメント