カラスといちごとクロッカスと

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個人の目をとおしてお届けします。

イチジクを食べているのは・・・

2024年09月13日 08時00分00秒 | 果物、実、タネ
2022.08.19撮影(2年前の写真)

こういうイチジクができるのを楽しみにしていたんですよ! 青い実がたくさんなっているんです、例年のように。ところが、なかなか熟れない。

うちのイチジクの木は、数軒先のイタリア人のおじいちゃまが、自分の家のイチジクの枝を切りとって、それを挿し木にしてくれたんです。わたしに取っては、このイチジクの木は、おじいちゃまの形見みたいなものです。

8月になってから、「イチジク、熟れかけているの、ないかなあ」と見ていたんですが、やはり、毎日観察するわけではなく、数日見ていないことになってしまった、ということもあります。

そんなふうに、数日、間が空いた8月の半ば過ぎ、わたしは、庭で草抜きをしていました(草はほとんどないんですけど)。それでちょっと休憩、と、体を起こし、たまたま、イチジクの木の近くで、ぼ〜〜っと突っ立っていたんです。

すると、ほんの目の前で何かが動く。何?

コガラ(Poecile)でした。コガラがイチジクの実をついばんでる。え? 熟れた実があるの? 小鳥がついばむほどに熟れた。コガラよりも、イチジクの実の方に目が行ってしまった。

でも、
・コガラが、単独で、木になっているイチジクの実を食べている、
そして、
・それを、手を伸ばせば届きそうな位置で、自分が目撃している、
というふたつの事実の方が重いことにすぐ気づき、興奮度が上がってきました。

わたしは動くわけにいかないので、コガラ殿のお食事をずっと見ることに。このコガラさんは人間がいるのに気づいていないようで、逃げる気配は全くなし。写真を撮りたくても動けないので、じっとしているしかない。

2024.08.19撮影(午後3時過ぎ)

その位置でずっと身じろぎしないでいるわけにも行かないので、動くと、やっぱりコガラさんは飛び去った。

カメラを取りに、新しい裏口から新しいサンルームに入り、
帰ってきて撮ったのが上の画像です。

これが、1羽(多分)のコガラのなせる業(わざ)。下に垂れた皮の様子から、イチジクの実の側面の、ちょうど中央部から突き出したようです。こんな美味しそうなのを、良くも食ってくれましたな、と罵倒しながら、もうちょっと大写しのも、角度を変えて撮りました(次の画像)。

2024.08.19撮影(午後3時過ぎ)

やや横から撮影したので、これで、どの辺まで 掘ったか分かります。最中心部までは行っていないもよう。

この後、夕方に見に行ってみると、向こう側の皮に穴が空いていた。

2024.08.19撮影(午後7時過ぎ)

観察していると、木の梢の上の方でも食ってるヤツがいる(ふたたび、罵倒)。そんなところにも熟れているのがあったか! わたしが木の下の方で写真を撮って動いているのに、平気なのね。人間の手は、地上からは梢には届かない、とわかっているのかしら。

この実が食べつくされた数日後にも、また単独行動のコガラを見ました。イチジクの木のごく近くを飛び回って、あちこち見ているのです。熟れたのはないか、と偵察しているように見えました。当然、わたしの気づいていない時にも、来ているのでしょう。

前回の記事で、このコガラが集団でディル(Anethum graveolens)に降り立ち、虫だろうと思われるものを食べるところをお見せしました。(ところで、クイズは当たりましたかあ?)

その記事で、うちのあたりにはコガラが3種生息しているようである、と申しましたが、さらに勉強してみると、2種だけであることがわかりました。3種ともブリティッシュ・コロンビア州で繁殖をしているのですが、そのうちの1種は、海岸線には生息しない。

「ブリティッシュ・コロンビア州で繁殖している鳥の地図」
(Atlas of the Breeding Birds of British Columbia)というサイトがあり、

そこに大変きれいな写真と地図、また、グラフが掲載されているのですが、著作権がかかっているので画像を転載できません。ですから、どうか、次のリンク先でこの3種のコガラたちをご覧ください。

アメリカコガラPoecile atricapillus
Black-capped chickadee「黒頭のコガラ」

マミジロコガラ(Poecile gambeli
Mountain chickadee「山のコガラ」

マミジロコガラPoecile rufescens
Chestnut-backed chickadee「栗色背中のコガラ」
* このコガラはバンクーバーには生息しない

2024.09.11撮影

今年は、わたしの庭では、イチジクが、ぽちぽちとしかできません。そのぽちぽちのうちから、わたしが取り入れるよりも前に食いつかれてしまうのです。それで、ちょっとでも色づいていて柔らかかったら、完熟前に、自分の口に入れることにしました(さいわい、つれあいはイチジクを食べない)。

先日も、小鳥がくちばしで突いて掘った、と思われるイチジクの実がありました。ここまで食べてあるので、そのままにしておくことにしました(恨めしいが)。

そして、コガラの集団がまた来ましたよ。そのうちの数羽が、わたしのいるところのすぐ近くまで来てとまったので、体色を観察しました。その観察からの判断が正しいとすると、この集団のコガラは、アメリカコガラPoecile atricapillus)となります。「頭の黒い」コガラです。


アメリカコガラ
Black-capped Chickadee (Poecile atricapillus)


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サンルームから小鳥が見えた

2024年09月06日 08時00分00秒 | 
2024.09.01撮影

冒頭画像は、前回もお見せしましたが、
これは、改装後の台所に立って、カウンター越しにサンルームの窓とドアから、うちの裏庭(家の南側の庭)を眺めたものです。庭の向こう側には、さらに車庫が見えます。画像中には、サンルームの「かまち」も「たたき」も見えていません。左側に見えるのは、さらっぴんの収納戸棚です。

新しい台所とサンルームができてからよくしているのですが、この時も、この画像の目線で庭を眺めていました。すると、小鳥の「大群」(うふっ、正確には、「小群」〜「中群」)がやってきて、ディルに(Anethum graveolens)に「着地」しました。

ディルは、冒頭の画像中では、窓の右部分3分の1に見えます。黄色っぽい花が、車庫の屋根の高さに迫っています(ただし、盛り土の上に生えているのですが)。ディルについては、次の記事をご覧ください。

学名 Anethum graveolens
英名 Dill
和名 イノンド(蒔蘿)
別名 ディル
セリ科(Apiaceae)イノンド属(Anethum

2024.08.25撮影(次の画像からの拡大切り取り)

群れでやってきたこの小鳥とは、シジュウカラ科(Paridae)のコガラPoecile)です。

学名 Poecile
英名 Chickadee
和名 コガラ(蒔蘿)
シジュウカラ科(Paridae)コガラ属(Poecile

どの種かは分かりませんが、地域的に見て、次のうちの1種であるか、あるいは、混合のグループの可能性もあります。和名、学名、そして、英名、英名の意味、の順です。
  • アメリカコガラPoecile atricapillusBlack-capped chickadee「黒頭のコガラ」
  • マミジロコガラ(Poecile gambeliMountain chickadee「山のコガラ」
  • クロイロコガラPoecile rufescensChestnut-backed chickadee「栗色背中のコガラ」
先にリンクしたWikipediaの記載によると、
>> 食性は雑食で、主に昆虫を食べるが果実や種子も食べる。冬季には種子を主に食べる。
>> また食物を蓄える種もいる。
だそうです。

ふ〜〜ん、ディルは、まだ花が咲いている途中だがなあ・・・ディルについている虫を食べているのかなあ。

このギャング・コガラたち、花の部分に近い細い茎(上の画像の右の鳥)や、さらに細い花柄(上の画像の左の鳥)に、危なげもなくとまっています。1本のディルに複数の鳥がとまっているので、ディルの上部がざわざわと揺れています。

今日は、このコガラとディルで、クイズ!

複数の写真をお見せしますので、そのディルの間に間に、何羽のコガラがいるか見つけてみてください。全身が写っていないのも、1羽と数えてください。簡単なヒントがついている場合もあります。数えているときには、続いて掲載の答えをみないでくださいね!

コガラのギャングを撮影しようと、わたしは、台所を抜け、愛用のコンデジをつかんで、そうっとサンルームの窓まで移動しました。そして、望遠レンズの設定で、撮影しました。画像が粗いのは、そのためです。

はい、では、クイズ、開始。画像に小鳥が何羽写っているでしょう。体の一部分が写っているのも1羽と数えます。

まずは、初級から!


画像A(突っ立っている子もいます)

画像Aの答え
 3羽


画像B(やっぱり、右端にも・・・)
画像Bの答え
 4羽


画像C(尻尾の数)
画像Cの答え
 4羽


では、ここから、少し難易度を上げます。

画像D(仲良しさんがいます、そして、、、)
画像Dの答え
 5羽


画像E(みんなそれぞれの姿勢)
画像Eの答え
 6羽


上級に達しましたので、以下、ヒントはありません。

画像F
画像Fの答え
 6羽


画像G
画像Gの答え
 7羽


全問正解された方には、ディルがめでたくタネになったときに収穫して、お送りします。ただし、検疫制度のため、送れないこともあるのをご了承ください。


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新しいサンルーム

2024年09月02日 13時00分00秒 | わたしの庭
2024.09.01撮影

今年1月から、家の内部の改装をしています。改装している部分は全面改装ですが、家の中全部を一度にではなく、部分的に進めています。それでないと、住むところがなくなるので。それに、このようにすると、貯金も一度には出て行かない(う〜〜〜、と歯をくいしばる、貯めたのよ、若い時に、それが減っていくなあ・・・)。

台所(本場の日本語では「キッチン」と言うのですか?)から始め、それは一応完成し(「一応」と言うのは、まだ、し残された部分がある)、現在は、2階の水回り(お風呂、トイレ、洗面)2ヶ所が工事中。

冒頭画像は、台所を改装後に、その裏口を外から見たものです。ドアをガラス張りのにしました。そうすると、家の中から、外の様子がうかがえます。


2024.08.30撮影

これは、うちのあたりに住みついているノラちゃんのおひとり。だれかに飼われているネコではないと思います。こんなに安心し切ってお昼寝している姿を見ることができるのは、このガラスのドアのおかげ。

冒頭画像中、ドアの向かって右側に、窓が見えますね。これもガラス張りで、開けるのは上部だけです。開けられるよりも、外を眺められる方を優先しました。

2024.08.30撮影

この窓の方へ移動して外を見てみると、あら、もうおひと方もいらっしゃったのね。それに、あらあら、こんなに近くでいっしょに寝て。このおふたりは、つかず離れずの関係が長かったんですが、最近は身体的な距離が縮まっているようです。うふふ。ロマンスかフレンドシップかは分かりません。

このお二人様の写真は、以下の画像で、花の置かれていたところに立って、撮りました。

2024.07.31撮影

ここは、南からの太陽光線がさんさんと入ってくるんです、プレクシグラスの庇(次の画像、窓の外)を通って。何者か(多分、アライグマさん)によって折られていた紅筋ヤマユリ(Lilium auratum)を、拾って、花瓶にさして、ここに置いておくと、きれいに開いてくれました。

元の台所は、ちょっと南北に長めだったんです。それを、新しい台所部分として、ほぼ正方形に区切りとって独立させ、残りの部分を裏玄関に改造しました。「たたき」と「かまち」を作り上げたのです。「たたき」として既存の床を掘ることはできないので、「かまち」として元の床に新しい玄関床部分を上乗せしました。

これで、初めて、この家に「和風の玄関」ができあがりました。ホッとした〜。靴を脱いで、「たたき」に残しておき、「かまち」に上がる、なんと文化的な生活であることか。


2024.09.01撮影

裏玄関と台所は直接繋がっていないのですが、台所のカウンターとキャビネットの間には、玄関に向かって、空間が空いています。上の画像の下側にカウンターが、上側と両脇にキャビネットがあります。カウンターの台所側に座って、外を眺めながら、朝ごはんを食べることもできます。

あるいは、玄関の「かまち」側で、お茶しましょうか。このようにして、この裏玄関が、サンルームとして機能するようになりました。


2024.09.01撮影

上の画像で、窓をお確かめください。この窓、以前は、横に格子が入っていたんですよ。防犯には良かったけれど、息苦しかった。今回は、2重窓ではなく、3重窓。なかなか破れないだろう。

2022.10.09撮影

2年前の写真ですが、アライグマさんたちが、格子の間を通して、二重窓越しに、家の中にいるわたしの方を見ています。アライグマは目が悪いので、どこまでわたしの美貌に気づいているかは、分かりません。

2024.09.01撮影

上の画像は、窓の開閉できる部分と、その上にある軒の底面です。これは、現在の姿。

2022.10.09撮影

前に、アライグマさんが格子をよじ登って、この軒にまで迫っていたんですね。もうこんな活動の姿を見ることはできないんだ、格子がないから、・・・でも、ガラスを通して、自由に遊んでいるところは見ることができる(今年はまだ)。

2024.09.01撮影

これがドアの外側です。この黒いマットの上で、あいつら、遊ぶんですよ〜〜取っ組み合いしたり。

2022.10.09撮影

上の画像にも見える格子が、取り外した格子です。取り外したおかげて、外の様子がはっきりと見えるようになりました。以下の画像のような感じ。

2024.08.30撮影

眠っていたネコさんが、窓が開いていたので、わたしのカメラのシャッター音に気づいて、起き上がったところ。こちらのネコちゃまの方が、臆病なんです。この画像左下に、体の一部分が見えるトラネコさまは、まったく意に介せず、お昼寝を続けていらっしゃいます。

2024.08.30撮影

臆病ちゃんは、逃走準備体制に入りました。階段を駆け降りる、ということです。トラさんを残して、地上に降りてしまいました。でも、それ以上逃げなくなったのは、えらい、えらい。

2024.06.16撮影

これは、別の日ですが、トラネコ様が悠々とおくつろぎのところ。

次回は、サンルームの窓を通して撮影した、鳥さんたちの画像をお送りします。


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