マシュマロ’sエンディングノート

~At the end of a marshmallow-like life~

溜まるのは何もモノだけじゃない、という話

2019-12-02 | 日々の暮らし
昨日は、母の入院に必要なモノで、不足していたモノを買い回り、自分の用事もあったため、へとへと。
ブログの更新をサボりました。

短期間のおひとり様トライを計画中
母が入院している期間中、おひとり様の老後を見据えて、少しいろいろなことにトライしようと考えています。
というのも、母と暮らしていると、どうしても母が“必要だ”というモノは、家の中に置いておかなければなりません。
しかし、私にとっては無くても困らないモノ、すなわち“不要品”だったりします。

母が必要だと思い込んでいるモノは、私にも使うように言います。
本当は、使うのが面倒なモノもあるので、できれば使いたくないのですが、忖度して使っています(苦笑)
いちいち文句を言われたくないので、そこはこちらから歩み寄っています。

さて、この短期間にトライする内容を、ざっくりと箇条書きします。

 ・電気湯沸かしポットの利用をやめる
 ・食器乾燥機の使用をやめる
 ・使う食器の数と種類を限定する
 ・食品の買い置きをやめる(長期間保存できる非常食は除く)
 ・料理の作り置きをやめる
 ・食材は袋入りを買わずに、1個ずつか入り数の少ないモノを買う

他にも、食器の間引きや、今使っているモノの見直しをしつつ、やめても大丈夫な習慣を探してみようと思います。

すでにトライを始めているのは、作り置きをやめること。
そして、電気湯沸かしポットと食器乾燥機のコンセントを抜きました。
食器は、ひとり分しか汚れないので、洗って水が切れたらキッチンペーパーで拭いて、食器棚へ収納しています。
お湯は、ミルクパンで沸かしています。
ただ、明日友達を家に呼んでいるので、そのときだけは電気湯沸かしポットを使用するつもりなのと、明日おもてなしするための菓子類を買い足しています。

果たして「仮想おひとり様の老後」は、うまくいくでしょうか?

閑話休題。溜まるという話
さて、タイトルからもお分かりいただけるように、あるモノが溜まっていたので、そのお話をしようと思います。

その「溜まったモノ」は、実はモノではありません。
生活するうえでは非常に大事なモノで、“まぎれもない必需品”で日本人でこれを必要としない人はいませんし、世界中の人が、これがないと充実した生活が送れません。

前書きがくどくなりましたが、その溜まったモノの正体は

 お金(小銭)

です。

お金は、通常「貯めるモノ」ですが、ここでは「溜まるモノ」「溜め込むモノ」として、少し書きたいと思います。

小銭が溜まるのはいいこと?
「小銭貯金」や「ワンコイン貯金」などをしている方は、多いと思います。
私も、以前はお釣りでもらった小銭を貯めては、募金に使ったり、小銭が必要なレジャーに持って行ったりしていました。
小銭をある程度持っていたら、助かるときもありますし、たくさん貯まったら貯金するという選択もあります。
実際、貯めた小銭が万円に近づいたときもあったので、そのときは銀行へ預金しました。

そもそも、私が小銭を貯めていたのには、貯金という理由ではなく、単純に財布の中に小銭がじゃらじゃら入っていることが嫌いだったからです。
昔から、小銭はなるべく使って減らすように努力はしていましたが、どうしても追い打ちをかけるように、小銭が増えてしまうことがあります。
ですから、財布を軽くするために、家に貯めていったのです。

若かりし頃は、例え小銭が増えることになろうとも、物欲が優先していたため、小銭の流入を防ぐことができませんでした。
また、私が若かりし頃と言ったら、支払い方法は現金、もしくはクレジットカードの2択で、今のように〇〇Payやデビットカードなどはなく、金額が決まっているギフトカードが存在する程度でした。

また、クレジットカードも、今ほど使う人は多くなく、しかもそこそこ裕福な家庭が使うモノだという、暗黙の了解があったような空気でしたから、サラリーの少ない者は現金支払いばかりしていた時代でもありました。
ただし、借金してでも買い物をしたいという人は、裕福ではない場合でもローン会社のカード払い、なんてこともありましたが...

今となっては、私もプリペイドカードや交通系ICカードを利用しているので、財布の中に小銭が増えていくことは少なくなりましたが、過去に貯めた小銭が万円に近づいたときは、かなりの手間と時間がかかりました。

小銭貯金の罠
例え小銭であろうと、貯めれば貯金ですから、生活費や欲しかったモノを購入するときの足しにしたり、銀行などへ預金することもできます。
私の知人は、小銭貯金(正しくは500円玉貯金でしたが)で、旅行できましたから、むしろいいことだと思われます。

しかし、むやみやたらと、目的もなく貯めている方は、今すぐ小銭貯金を中止することをお勧めします。
理由はいくつかあるのですが、私の体験で一番しんどかったのは「貯めた小銭を数えて銀行へ持っていくこと」でした。
とにかく、1円から500円玉まで、あらゆるコイン金種を貯めていたので、まず数えて計算することが大変な作業でした。
そして、貯めた金種の比率にもよりますが、とにかく重たいので、持ち運びがかなり重労働なのです。

銀行へ行けば、機械へ入れて小銭を数えてくれはするのですが、必ず金額の確認をされます。
もし、金額が万が一違ってしまえば、自分の責任なのか、銀行側の小銭を計算する機械の不具合なのか、わからなくなってしまうので、持ち込んだ小銭の金額は、自分で把握しておく必要があり、事前に数えておくことは必須です。

これが、小銭貯金の最初の罠(笑)

次に、小銭を計算して貰うのには、結構な時間がかかる、という点です。
のんびり待つことができるのならいいですが、本当に時間がかかります。
例え機械が数えているのだとしても、一枚一枚の金種を読み取って金額を弾き出すわけですから、多ければ多いほど時間がかかります。
この時間のことを考えると、最初から小銭が出ないような買い物をしたらよかったと思いましたね。
時は金なり、と言いますが、小銭を数えるために時間を割くより、小銭が出ないような金銭の使い方を考えた方が、効率的でですし、ムダな買い物も少なくなります。

次の罠ですが、最近、窓口での預貯金や両替には、手数料がかかる銀行も増えてきたと思うのですが、わざわざ手数料を払って両替や預金をしたいのかどうか。
本当にお金を増やしたいのなら、その手数料分の手間と時間が、必要経費として成立するかどうか、ですよね。
その手数料をケチって、ずっと小銭を持っていても、罠が肥大していくだけですしね。

お金が貯まるのは、もちろんいいことなのですが、やたらと家の中に入れ物を設置して、小銭ができる都度、そこに投入していくという、無目標ズボラ小銭貯金をしていると、罠が大きくなることは間違いありません。

ちなみに、ゆうちょ銀行では、小銭を両替する場合も、数えた小銭を口座入金する場合も、手数料はかかりません。
もし、手数料以外の小銭貯金の罠を気にしないのであれば、ゆうちょ銀行に小銭貯金専用の口座を作った方がいいかもしれませんね。

溜め込んだ小銭の行方
私が小銭貯金をしなくなって、おそらく20年くらい経ちます。
小銭を少なくしたい一心で、クレジットカードの利用やネット購入も増えましたし、現在はキャッシュレス決済を数種使って、現金はあまり持ち歩かないようにしています。
(かといって、現金支払い時代と比べても、ムダ使いはしていませんよ)

しかし、母はクレジットカードもキャッシュレス決済できる手段も持ち合わせていませんから、支払いは現金一択です。
買い物へ出かけるたびに、小銭を増やして帰ってきていました。
ある程度、財布が重たくなると、小銭を財布から出して小銭を貯めている別の財布へ移動させていました。

そのことは、母のモノを片付けている最中に、小銭を貯めるための財布を発見したときに、初めて知りました。
最近では、目が悪くなっているため、お店で支払うときに小銭を探せなかったようで、買い物へ行くたびにお札が減って小銭が増えていました。

まあ、それでも買い物の頻度自体がかなり少ないので、私が無目的に貯金していたころに比べたら、溜まった小銭は少なくて、数えてみたら500円程度になりました。
このくらいだったら、募金箱へ入れてもいいかな、と思うのですが、母のお金なので要相談ですね。

この程度の金額だと、両替する労力と手間が微妙です。
そもそも、使うこともなく溜め込んでいた小銭、最初から無いと考えて募金してしまった方が、ストレスがかからないような気がしています。

溜め込んで使わないのが一番ダメですね
お金はもちろん、モノも使わずに溜め込んでいるだけだったら、もうそれは無いのと同じです。
どうにか使うように努力するか、使うことを諦めて、手放す(お金の場合は、活用方法を変える)ことを考えた方が、価値が深まると思いますが、どうでしょうか。

お金は、あればあるだけ安心できる、と言う人がいますが、いくら貯まっているかもわからない小銭に対して、果たして本当にお金の価値を見出しているのかどうか、怪しいですよね。
ただ、貯金箱や空き瓶などに溜まっていく様子を見ることが好きなだけなら、悪いことは言わないので、小銭をきちんと使うことを考えてほしいです。
お札を崩さないように心がける方が、お金の減りが少ないと思います。

実際、私はお札重視の考え方なので、財布に小銭がなく、お札を崩さなければいけない場面に遭遇したら、買い物そのものを見直して、買うことをやめることが多いです。
500円ですら、私にとっては重たくて大きい小銭、という存在なので、絶対に貯めたりしません(笑)
500円玉が2枚以上になったら、財布から1000円札を抜いて買い物へ行くか、今なら交通系ICカードにチャージしています。


人それぞれ、お金の貯め方があると思いますので、その貯め方そのものを否定する気は全くなく、ただ無目的に小銭を溜め込むと、のちのちの両替や預け入れが面倒ですよ、というお話でした。
現在は、ゆうちょ銀行が手数料なしで小銭の両替や預け入れを受け付けてくれますが、いずれ手数料を取るようになる可能性は否定できません。
ただ、キャッシュレスが広がり始めている時代ですから、すでに小銭貯金自体が廃れ始めているかもしれません。
小銭貯金の罠を気にするのは、せいぜい私の世代までなのかな。


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