10月12日(土)にテレビ放送された『世界一受けたい授業』の中で、脂肪味を研ぎ澄まして痩せる方法の授業がありました。
私がテレビをつけたときは、すでに内容の紹介が終わっていて、実際に男性タレントの方が10日間チャレンジを終了した結果が発表されていました。
結果内容としては、10日間で5㎏ほど体重が減少していたので、自分も試してみたいと思い、ネット検索をして方法を探し、番組内容をまとめてくださっている方の記事を見つけて参考にし、いざトライ!
まずは「脂肪味」の説明
人は5つの味覚があります。
甘味、酸味、塩味、苦味、うま味が、本来人が感じる味だとされてきました。
ところが、ある大学のグループが脂肪を感じ取る第6の味覚を発見し「脂肪味」と呼ばれるようになったようです。
詳しい内容は、ネット検索をしていただければ、たくさん出てきますので調べてみてください。
その「脂肪味」ですが、この味覚が鈍くなると太りやすくなるというデータが出ており、鈍感になった「脂肪味」を改善する方法を実行すれば、痩せやすくなるらしいのです。
テレビ番組内では、以前にも「脂肪味」の授業があったようなのですが、私は今回初めて聞いた「脂肪味」という味覚。
内容は見ていませんが、「脂肪味」を改善しただけで痩せるなんて、そんなことある?
と、そちらの方に興味が湧き、試してみたくなったというわけです(笑)
「脂肪味」を感じやすい味覚にすると痩せる?
脂肪分が多い食事をしていると、「脂肪味」が鈍くなり脂肪分を多く摂りすぎてしまい、それが肥満に繋がっているらしいのですが、この「脂肪味」を敏感にする方法にトライします。
番組内では、まず自分の「脂肪味」が敏感なのか鈍感なのかを調べる方法を紹介していたそうなのですが、準備が面倒くさそうだったので、私は調べることなくトライ開始しました(笑)
ただ、私も脂質が多い食生活だと思うので、おそらく鈍感になっていると思います。
「脂肪味」を敏感にする方法とは、毎日の食事の中で脂質を減らすだけという、聞くと簡単に思える方法。
具体的には、
・1食の脂質は20g以内に抑える
・トライ中は、禁止食品を食べない
の2つを10日間守るだけ。
また、3食きちんと食べる、ということも大事だそうです。
10日間の禁止食品
トライ中の禁止食品は、次の食品だそうです。
・揚げ物
・肉
・カレー
・乳製品
・油分が多いラーメン
・油を多く含んだ調味料
これらを一切摂らずに、1食の脂質も20gに制限します。
中には解釈が微妙だな、と思える食品もあります。
たとえばカレー。
カレーは基本的に油を多く含んでいるので、ダメなのだろうとは思うのですが、わざわざカレーと指定しているのは、もしかしたらスパイスによる味覚への影響なのかもしれません。
ただ、スパイス自体はダイエットに向いているので、いったいどちらの解釈をすべきなのか迷います。
もしかしたら、番組内で説明があったのかもしれませんが、内容をまとめてくださっている方の記事には、そのことは書かれていませんでした。
それから、油を多く含んだ調味料。
多くとは、いったいどれくらいなのか?
1食の脂質20g以内に収まるのであれば、摂っても大丈夫なのか?
油分が多いラーメンというのも、一般的なラーメンは油分が多いと思うので、いっそラーメン全部を禁止したほうがいいような気がします。
あと、肉が禁止されているけれど、魚はどうなのか?
という疑問もあります。
さば、さんま、あじ、シャケなど、普通に焼くだけでも油が出てきますが、1食分の魚(の切り身)から出る油分がどれくらいあるのか、見当がつかないのですが、それは食べても大丈夫なのか?
ということで、私はいろいろと調べるのも面倒くさいので、ラーメンは全面禁止。
カレーは、スパイスで風味をつけるのはOK。
油を多く含んだ調味料は、サラダに小さじ1杯程度ならOK。
魚も、とりあえずOK。
他の禁止食品は、そのままの解釈で全面禁止にすることにしました。
トライ1日目~3日目
いよいよ、トライです。
1日目から3日目までは、とにかく作る料理はすべて油抜きで作りました。
脂質分を20g量ることが、面倒だったのです
サラダに使うドレッシングだけは、消費期限があるので少しだけ使うことにして、あとは一切油が入っていない料理。
脂質は1食20gまで、というルールは守れているので、OKとします。
この油抜き料理ですが、基本は食材を煮るかレンジで加熱です。
焼きは、フライパンの材質にもよるのですが、多少の油が必要になるので、最初の3日間は焼き料理は作りませんでした。
調味料は、油が入っていない合成調味料、塩、コショウ、スパイスです。
肉が禁止なので、ソーセージを始めとした肉を含む練り製品も食べられません。
1日目は、とにかく野菜を煮て、魚介類やナッツを足してなんとか形にしました。
ふと、ナッツは油分を多く含むからダメなのでは?
と思い、2日目からはナッツも摂らないようにしました。
そして、野菜の種類を替えながら3日間、煮物やレンジ加熱料理を続けた結果、食べ飽きました(苦笑)
一応、たまごと魚介類が摂れるので、食事に変化は出せるのですが、味付けの変化が出ません。
この時点で、油も調味料のひとつなのだということを実感。
油を使わないだけで、味が淡白になり、食べ飽きるのだということがわかりました。
そして、もう一つ。
おやつの制限が、もっと大変ということが判明(笑)
スーパーに売られている菓子類は、油を使っているだろうな、と想像できる商品は多いのですが、思った以上にいろいろな菓子に含まれているのが乳成分。
乳製品ではないですが、乳成分もおそらく乳脂肪ということで禁止と解釈するので、乳成分を含む菓子を避けていくと、もう食べられる菓子は和菓子とゼリーだけです(苦笑)
実は、私は餡子が苦手。
ということは、餡子を使用していない和菓子をおやつにするしかありません。
餡子を使用していない和菓子は、私が思いつく限り、堅焼きせんべいと蒸しパンとみたらし団子くらいです。
しかも、蒸しパンもメーカーによってはバターや植物油や乳製品が入っている場合があり、最終的に10日間で食べたおやつは、油分も乳成分も入っていない蒸しパン、堅焼きせんべい、芋羊羹(餡子なし)、みたらし団子、ゼリー、果物でした。
そして、10日間を終えた時点で、私はこれまで、どれだけ油脂を使った菓子を食べ続けてきたのだろうかと、反省することになります(苦笑)
しかし、おやつを食べなかったら、おそらく10日間のトライは続けることができなかったでしょうね。
それくらい、自分の作る料理の味に飽きていました。
3日目の夜、あまりにも食事がつまらなくなったので、翌日からはきちんと1食ずつ油を量って、味に変化を加えることにしました。
トライ4日目~8日目
最初の3日間の反省を踏まえ、油脂分の摂取に気を付けながら、煮物以外にも焼き料理を入れるようにしました。
また、肉を我慢している分、4日目から魚介類を意識して食べるようにし、大豆で出来た代替肉も使うことにしました。
この時点で、油を使わなくてもがっつり食べた気になるメニューがあることに、気が付きました。
それは、玉子丼(笑)
油も乳成分も使わないし、肉も入れないのですが、玉ねぎとたまごでかなり満腹感が得られます。
これは、丼にしているから、視覚的に騙されているのかもしれません(笑)
また、一度焼き鮭を食べたのですが、結構脂がのっていて、少し失敗した気がしました。
でも、おいしかったです。
やはり油脂は、調味料なのだと思いました。
そして、うっかりしていたのが、焼きそば。
具には肉を入れず、麺も野菜と一緒に少量の水分でゆでて、油分を使っていないソースを絡めて、焼いてない焼きそばを作りました。
しかし、何気なく麺の袋を見たら、植物油脂を使っているではありませんか。
そうだ、中華麺は植物油やラードを使って打つんだった、と思い出したときには食べ終わっていたので、次の食事では完全に油を抜いて、帳尻を合わせました。
8日目くらいに再認識したことが、私には油を使わない料理のレパートリーが少ない、という現実です。
煮炊きだけだと、具材にバリエーションを付けないと、本当に飽きます。
しかし、パンチが効いている具材というのは意外と少なく、肉やチーズは一番わかりやすいアクセントなのだな、と思いました。
あとは、珍味くらいですが、珍味を常備するような家庭ではないので、結局アクセントになりうるのは、魚やみそ類でした。
しかし、結局、魚もみそもワンパターンな作り方しか思い浮かばず、この10日間で一番私を苦しめたのは、毎食のメニューを考えること。
これまで、いかに油脂分に助けられていたかを実感しました。
さて、この8日目の時点で、実は体重が少し落ちていました。
しかし、果たして油を制限した結果なのでしょうか?
トライ9日~10日(最終日)
9日目は、家具の処分が入ったため、食事は、脂質10g以下のシリアルバー(朝)、冷奴とめかぶ(昼)、玉子丼とイワシの缶詰(夜)と、簡単な物ばかりでした。
10日目、最終日。
この日の食事は、一般的な和食という感じでした。
ごはん、葉物野菜のおひたし、玉子焼き、ノンオイルドレッシングを使ったサラダ、佃煮...といった感じです。
最終日に、やっと気が付いたのが、普通の和食を3食作っていたら、意外と飽きの来ない食事ができたかもしれないということ。
最初のうちは、洋食風な食事もしないと、飽きてしまうと思い込んでいたのですが、昔ながらの日本食を10日間続けていたら、いろいろ考えなくても済んだのに。
とまあ、いろいろ自分のダメさ加減に気付かされながら、さらに自分の食生活が乱れていたことも再認識しながら、10日間を終えました。
ちなみに、10日間の飲み物は、豆乳、緑茶、紅茶、コーヒーです。
これは、いつも飲んでいるモノばかりなので、何も問題はありませんでした。
それから、油脂分にしか注視していなかったので、糖分については一切気にすることはなく、フリーに摂っていました。
ですから、みたらし団子や芋羊羹は、結構がっつりと食べました。
10日間のトライを終えて
さて、まず体重の減少についての結果から発表しますが、1日目の体重から4㎏ほど減っていました。
テレビでトライしていた男性タレントさんと、1㎏違いですね。
ちなみに、この10日間は、特別な運動も体操も別のダイエットも実行していません。
食事の油を減らし、禁止の食品を一切摂らなかっただけで、4㎏の減少でした。
この結果を踏まえると、やはり油脂分を控えた食事を摂って「脂肪味」に敏感になると、痩せる体質になるということになりますが、本当にそうでしょうか?
10日間で、私が気が付いたことをまとめると、
・市販の菓子類は、油脂分と乳成分を使っている商品が意外と多い
・油は調味料の役割が大きい
・質素な和食は、油を使わずに用意できるが塩分が多い
・和菓子は油を使っていない商品も多いが砂糖の量が多くなる
・料理のレパートリーが少ないと、油を使わない料理を考えるのが苦痛
・料理のレパートリーが少ないと、食べる意欲も失われる
・普段の何気ない食事には、肉、乳製品、油脂が当たり前のように存在している
とまあ、このような感じです。
体重減少の真実
食事の油脂分をコントロールした結果が、本当に体重の減少に繋がったのかどうか、私の場合で振り返ってみました。
10日間、ずっと食事内容をメモしていたのですが、どうもいつもより摂取量が減っていたように思います。
原因は、油を使わない料理に飽きてしまって、食べることに意欲的ではなかったことと、レパートリーが少ないがために、料理に積極的になれなかったことにありそうです。
しかも、市販されている調理済み食品は、だいたい油を使っていて、1食に摂取する量を正確に量れなくなるため手が出せませんから、結局あまり美味しいと思えない食事を、我慢して作って食べていたような感じだったと思います。
おやつにしても、いつも食べている菓子類には、乳成分や油脂分が入っており、かなり制限されましたが、その結果両方の成分が入っていないおやつを探すのが面倒になり、おやつの量も減っていました。
要するに、何が言いたいのかというと、この10日間は食べる量がかなり減少していた結果、体重減少に影響したような気がするのです。
つまり、油脂分を減らしたこととは、因果関係がはっきりしない、ということです(苦笑)
減量5㎏に成功した男性タレントの方は、指導の下に行っていたと思うので、効果が実証できたのだと思いますが、私の場合は禁止されている食品を排除した結果、食べたいと思える料理が激減しました。
その状態が10日間続けば、4㎏くらいは減ることもあるだろうと思います。
例えば、仕事が忙しく10日間ずっと食事を摂る時間が少なかったとしたら、大概の人は体重が減少すると思います。
それは、忙しさでカロリーを消費したこととは別に、単純に食事の量が減った結果が、体重減少になっているかもしれません。
実際、同じ忙しさでも、反動でドカ食いするような人であれば、いわゆるストレス太りをしますから、やはり食事の量と体重の因果関係はあるはずですよね。
まれに、いくら食べても太らないという人がいますが、そういう方は内蔵の働き方が少し特別だったりしますから、一般的な内蔵をお持ちの方は、きっと食べる量が体重に影響していると思います。
トライ終了の翌日
さて、10日間のトライが終了した次の日、食事に含まれる油脂も乳製品も、カレーもラーメンも関係なく食べられるようになったので、さっそく朝食には、パンとソーセージを食べました。
パンは、生クリームやバターを使っているため、トライ中は食べませんでした。
10日ぶりに食べたパンは、おいしかったです(笑)
また、昼にはラーメンを作って食べました。
スープは魚介ベースで鶏、豚、牛由来のエキスは入っていないのですが、油が入っていますし、みそ味なので味は濃いめです。
また、麺にも植物油が練りこまれているはずなので、結構油脂分を摂る食事です。
食べてみて思ったのが、あまり美味しく思えなかった、ということです。
これが、10日間のトライ結果なのか、単純に濃い味に敏感になっただけなのかは、判断できません。
夜は、作るのが面倒だったので、洋食弁当を買って食べました(ちなみに母は、おかずが野菜中心の弁当を食べました)
内容は、ハンバーグ、エビフライ1尾、千切りキャベツ、ポテトサラダ一口分、ごはん。
それに加えて、小魚とアーモンドとシイタケをフライパンで炒って、すき焼きのたれを少し垂らした、オリジナルのごはんのおともを少し。
ご飯の量が多かったので、かなり満腹です。
夕飯を終えて、しばらくしてから体重を量ってみました。
800gほど増えていました(笑)
おそらく、10日間食べたいものが食べられなかった反動で、好きなモノをお腹一杯に食べてしまったことが原因ですね(苦笑)
今後再トライをするか?しないか?
今回、やり方が間違っていた感じは否めないのですが、もしきちんと実行しても4㎏ほど体重が減少するのならば、定期的にトライすることを考えてもいいかもしれないですね。
しかし、確実に体重を減らしたいのなら、普段の食事から油脂分を減らすことが大事ですよね。
結局、油脂分が加わることで料理がおいしく感じている可能性があるわけですから、結果食が進んで食べすぎてしまうこともあるでしょう。
そうなると、食べる量に比例して体重も増えていくはずですから、結局は食べる量の問題のような気もしますが。
あと、気になっているのは、糖分は制限しなくて本当によかったのだろうか、ということです。
今回、結構甘いものをおやつに食べましたが、それが正解だったのかどうかが、いまいち判断できません。
そして、制限が解除された今、どの程度の油脂分を摂るのがベストなのかも、よくわかっていません。
つくづく思うのは、私は油を使った食品をたくさん好んでいたのだな、ということです。
それから、乳製品。
一日1回以上は、必ず摂っていますし、知らず知らずのうちに食品の中に入っています。
アレルギーをお持ちの方が、慎重になる理由がわかります。
本当に、どの食品に入っているか、見当もつきません。
表示が無かったら、とても恐ろしいですよね。
ただ、ラーメンだけはもうしばらく食べなくていいかな、という気分になっています。
まあ、インスタントラーメンですからそれなりの味といえばそうなのですが、味がくどいと感じました。
これが、しょうゆベースのラーメンだったら、また違う感覚かもしれませんが。
もし、これが「脂肪味」に敏感になった結果だとしたら、トライは成功したのかもしれません。
今回のトライで、一番ストレスだったのは、普段は何も考えずに食事ができていたはずなのに、10日間は常に考えながら食事の用意をしなければならなかった点です。
考えすぎると作業の手が鈍りますし、繊細な味付けも慣れていないので、仕上がりの味がいまいちです。
このトライ、もしかしたら自分の料理の腕前を確認するためだったのではないかと、思い始めている自分がいます(笑)
私がテレビをつけたときは、すでに内容の紹介が終わっていて、実際に男性タレントの方が10日間チャレンジを終了した結果が発表されていました。
結果内容としては、10日間で5㎏ほど体重が減少していたので、自分も試してみたいと思い、ネット検索をして方法を探し、番組内容をまとめてくださっている方の記事を見つけて参考にし、いざトライ!
まずは「脂肪味」の説明
人は5つの味覚があります。
甘味、酸味、塩味、苦味、うま味が、本来人が感じる味だとされてきました。
ところが、ある大学のグループが脂肪を感じ取る第6の味覚を発見し「脂肪味」と呼ばれるようになったようです。
詳しい内容は、ネット検索をしていただければ、たくさん出てきますので調べてみてください。
その「脂肪味」ですが、この味覚が鈍くなると太りやすくなるというデータが出ており、鈍感になった「脂肪味」を改善する方法を実行すれば、痩せやすくなるらしいのです。
テレビ番組内では、以前にも「脂肪味」の授業があったようなのですが、私は今回初めて聞いた「脂肪味」という味覚。
内容は見ていませんが、「脂肪味」を改善しただけで痩せるなんて、そんなことある?
と、そちらの方に興味が湧き、試してみたくなったというわけです(笑)
「脂肪味」を感じやすい味覚にすると痩せる?
脂肪分が多い食事をしていると、「脂肪味」が鈍くなり脂肪分を多く摂りすぎてしまい、それが肥満に繋がっているらしいのですが、この「脂肪味」を敏感にする方法にトライします。
番組内では、まず自分の「脂肪味」が敏感なのか鈍感なのかを調べる方法を紹介していたそうなのですが、準備が面倒くさそうだったので、私は調べることなくトライ開始しました(笑)
ただ、私も脂質が多い食生活だと思うので、おそらく鈍感になっていると思います。
「脂肪味」を敏感にする方法とは、毎日の食事の中で脂質を減らすだけという、聞くと簡単に思える方法。
具体的には、
・1食の脂質は20g以内に抑える
・トライ中は、禁止食品を食べない
の2つを10日間守るだけ。
また、3食きちんと食べる、ということも大事だそうです。
10日間の禁止食品
トライ中の禁止食品は、次の食品だそうです。
・揚げ物
・肉
・カレー
・乳製品
・油分が多いラーメン
・油を多く含んだ調味料
これらを一切摂らずに、1食の脂質も20gに制限します。
中には解釈が微妙だな、と思える食品もあります。
たとえばカレー。
カレーは基本的に油を多く含んでいるので、ダメなのだろうとは思うのですが、わざわざカレーと指定しているのは、もしかしたらスパイスによる味覚への影響なのかもしれません。
ただ、スパイス自体はダイエットに向いているので、いったいどちらの解釈をすべきなのか迷います。
もしかしたら、番組内で説明があったのかもしれませんが、内容をまとめてくださっている方の記事には、そのことは書かれていませんでした。
それから、油を多く含んだ調味料。
多くとは、いったいどれくらいなのか?
1食の脂質20g以内に収まるのであれば、摂っても大丈夫なのか?
油分が多いラーメンというのも、一般的なラーメンは油分が多いと思うので、いっそラーメン全部を禁止したほうがいいような気がします。
あと、肉が禁止されているけれど、魚はどうなのか?
という疑問もあります。
さば、さんま、あじ、シャケなど、普通に焼くだけでも油が出てきますが、1食分の魚(の切り身)から出る油分がどれくらいあるのか、見当がつかないのですが、それは食べても大丈夫なのか?
ということで、私はいろいろと調べるのも面倒くさいので、ラーメンは全面禁止。
カレーは、スパイスで風味をつけるのはOK。
油を多く含んだ調味料は、サラダに小さじ1杯程度ならOK。
魚も、とりあえずOK。
他の禁止食品は、そのままの解釈で全面禁止にすることにしました。
トライ1日目~3日目
いよいよ、トライです。
1日目から3日目までは、とにかく作る料理はすべて油抜きで作りました。
脂質分を20g量ることが、面倒だったのです
サラダに使うドレッシングだけは、消費期限があるので少しだけ使うことにして、あとは一切油が入っていない料理。
脂質は1食20gまで、というルールは守れているので、OKとします。
この油抜き料理ですが、基本は食材を煮るかレンジで加熱です。
焼きは、フライパンの材質にもよるのですが、多少の油が必要になるので、最初の3日間は焼き料理は作りませんでした。
調味料は、油が入っていない合成調味料、塩、コショウ、スパイスです。
肉が禁止なので、ソーセージを始めとした肉を含む練り製品も食べられません。
1日目は、とにかく野菜を煮て、魚介類やナッツを足してなんとか形にしました。
ふと、ナッツは油分を多く含むからダメなのでは?
と思い、2日目からはナッツも摂らないようにしました。
そして、野菜の種類を替えながら3日間、煮物やレンジ加熱料理を続けた結果、食べ飽きました(苦笑)
一応、たまごと魚介類が摂れるので、食事に変化は出せるのですが、味付けの変化が出ません。
この時点で、油も調味料のひとつなのだということを実感。
油を使わないだけで、味が淡白になり、食べ飽きるのだということがわかりました。
そして、もう一つ。
おやつの制限が、もっと大変ということが判明(笑)
スーパーに売られている菓子類は、油を使っているだろうな、と想像できる商品は多いのですが、思った以上にいろいろな菓子に含まれているのが乳成分。
乳製品ではないですが、乳成分もおそらく乳脂肪ということで禁止と解釈するので、乳成分を含む菓子を避けていくと、もう食べられる菓子は和菓子とゼリーだけです(苦笑)
実は、私は餡子が苦手。
ということは、餡子を使用していない和菓子をおやつにするしかありません。
餡子を使用していない和菓子は、私が思いつく限り、堅焼きせんべいと蒸しパンとみたらし団子くらいです。
しかも、蒸しパンもメーカーによってはバターや植物油や乳製品が入っている場合があり、最終的に10日間で食べたおやつは、油分も乳成分も入っていない蒸しパン、堅焼きせんべい、芋羊羹(餡子なし)、みたらし団子、ゼリー、果物でした。
そして、10日間を終えた時点で、私はこれまで、どれだけ油脂を使った菓子を食べ続けてきたのだろうかと、反省することになります(苦笑)
しかし、おやつを食べなかったら、おそらく10日間のトライは続けることができなかったでしょうね。
それくらい、自分の作る料理の味に飽きていました。
3日目の夜、あまりにも食事がつまらなくなったので、翌日からはきちんと1食ずつ油を量って、味に変化を加えることにしました。
トライ4日目~8日目
最初の3日間の反省を踏まえ、油脂分の摂取に気を付けながら、煮物以外にも焼き料理を入れるようにしました。
また、肉を我慢している分、4日目から魚介類を意識して食べるようにし、大豆で出来た代替肉も使うことにしました。
この時点で、油を使わなくてもがっつり食べた気になるメニューがあることに、気が付きました。
それは、玉子丼(笑)
油も乳成分も使わないし、肉も入れないのですが、玉ねぎとたまごでかなり満腹感が得られます。
これは、丼にしているから、視覚的に騙されているのかもしれません(笑)
また、一度焼き鮭を食べたのですが、結構脂がのっていて、少し失敗した気がしました。
でも、おいしかったです。
やはり油脂は、調味料なのだと思いました。
そして、うっかりしていたのが、焼きそば。
具には肉を入れず、麺も野菜と一緒に少量の水分でゆでて、油分を使っていないソースを絡めて、焼いてない焼きそばを作りました。
しかし、何気なく麺の袋を見たら、植物油脂を使っているではありませんか。
そうだ、中華麺は植物油やラードを使って打つんだった、と思い出したときには食べ終わっていたので、次の食事では完全に油を抜いて、帳尻を合わせました。
8日目くらいに再認識したことが、私には油を使わない料理のレパートリーが少ない、という現実です。
煮炊きだけだと、具材にバリエーションを付けないと、本当に飽きます。
しかし、パンチが効いている具材というのは意外と少なく、肉やチーズは一番わかりやすいアクセントなのだな、と思いました。
あとは、珍味くらいですが、珍味を常備するような家庭ではないので、結局アクセントになりうるのは、魚やみそ類でした。
しかし、結局、魚もみそもワンパターンな作り方しか思い浮かばず、この10日間で一番私を苦しめたのは、毎食のメニューを考えること。
これまで、いかに油脂分に助けられていたかを実感しました。
さて、この8日目の時点で、実は体重が少し落ちていました。
しかし、果たして油を制限した結果なのでしょうか?
トライ9日~10日(最終日)
9日目は、家具の処分が入ったため、食事は、脂質10g以下のシリアルバー(朝)、冷奴とめかぶ(昼)、玉子丼とイワシの缶詰(夜)と、簡単な物ばかりでした。
10日目、最終日。
この日の食事は、一般的な和食という感じでした。
ごはん、葉物野菜のおひたし、玉子焼き、ノンオイルドレッシングを使ったサラダ、佃煮...といった感じです。
最終日に、やっと気が付いたのが、普通の和食を3食作っていたら、意外と飽きの来ない食事ができたかもしれないということ。
最初のうちは、洋食風な食事もしないと、飽きてしまうと思い込んでいたのですが、昔ながらの日本食を10日間続けていたら、いろいろ考えなくても済んだのに。
とまあ、いろいろ自分のダメさ加減に気付かされながら、さらに自分の食生活が乱れていたことも再認識しながら、10日間を終えました。
ちなみに、10日間の飲み物は、豆乳、緑茶、紅茶、コーヒーです。
これは、いつも飲んでいるモノばかりなので、何も問題はありませんでした。
それから、油脂分にしか注視していなかったので、糖分については一切気にすることはなく、フリーに摂っていました。
ですから、みたらし団子や芋羊羹は、結構がっつりと食べました。
10日間のトライを終えて
さて、まず体重の減少についての結果から発表しますが、1日目の体重から4㎏ほど減っていました。
テレビでトライしていた男性タレントさんと、1㎏違いですね。
ちなみに、この10日間は、特別な運動も体操も別のダイエットも実行していません。
食事の油を減らし、禁止の食品を一切摂らなかっただけで、4㎏の減少でした。
この結果を踏まえると、やはり油脂分を控えた食事を摂って「脂肪味」に敏感になると、痩せる体質になるということになりますが、本当にそうでしょうか?
10日間で、私が気が付いたことをまとめると、
・市販の菓子類は、油脂分と乳成分を使っている商品が意外と多い
・油は調味料の役割が大きい
・質素な和食は、油を使わずに用意できるが塩分が多い
・和菓子は油を使っていない商品も多いが砂糖の量が多くなる
・料理のレパートリーが少ないと、油を使わない料理を考えるのが苦痛
・料理のレパートリーが少ないと、食べる意欲も失われる
・普段の何気ない食事には、肉、乳製品、油脂が当たり前のように存在している
とまあ、このような感じです。
体重減少の真実
食事の油脂分をコントロールした結果が、本当に体重の減少に繋がったのかどうか、私の場合で振り返ってみました。
10日間、ずっと食事内容をメモしていたのですが、どうもいつもより摂取量が減っていたように思います。
原因は、油を使わない料理に飽きてしまって、食べることに意欲的ではなかったことと、レパートリーが少ないがために、料理に積極的になれなかったことにありそうです。
しかも、市販されている調理済み食品は、だいたい油を使っていて、1食に摂取する量を正確に量れなくなるため手が出せませんから、結局あまり美味しいと思えない食事を、我慢して作って食べていたような感じだったと思います。
おやつにしても、いつも食べている菓子類には、乳成分や油脂分が入っており、かなり制限されましたが、その結果両方の成分が入っていないおやつを探すのが面倒になり、おやつの量も減っていました。
要するに、何が言いたいのかというと、この10日間は食べる量がかなり減少していた結果、体重減少に影響したような気がするのです。
つまり、油脂分を減らしたこととは、因果関係がはっきりしない、ということです(苦笑)
減量5㎏に成功した男性タレントの方は、指導の下に行っていたと思うので、効果が実証できたのだと思いますが、私の場合は禁止されている食品を排除した結果、食べたいと思える料理が激減しました。
その状態が10日間続けば、4㎏くらいは減ることもあるだろうと思います。
例えば、仕事が忙しく10日間ずっと食事を摂る時間が少なかったとしたら、大概の人は体重が減少すると思います。
それは、忙しさでカロリーを消費したこととは別に、単純に食事の量が減った結果が、体重減少になっているかもしれません。
実際、同じ忙しさでも、反動でドカ食いするような人であれば、いわゆるストレス太りをしますから、やはり食事の量と体重の因果関係はあるはずですよね。
まれに、いくら食べても太らないという人がいますが、そういう方は内蔵の働き方が少し特別だったりしますから、一般的な内蔵をお持ちの方は、きっと食べる量が体重に影響していると思います。
トライ終了の翌日
さて、10日間のトライが終了した次の日、食事に含まれる油脂も乳製品も、カレーもラーメンも関係なく食べられるようになったので、さっそく朝食には、パンとソーセージを食べました。
パンは、生クリームやバターを使っているため、トライ中は食べませんでした。
10日ぶりに食べたパンは、おいしかったです(笑)
また、昼にはラーメンを作って食べました。
スープは魚介ベースで鶏、豚、牛由来のエキスは入っていないのですが、油が入っていますし、みそ味なので味は濃いめです。
また、麺にも植物油が練りこまれているはずなので、結構油脂分を摂る食事です。
食べてみて思ったのが、あまり美味しく思えなかった、ということです。
これが、10日間のトライ結果なのか、単純に濃い味に敏感になっただけなのかは、判断できません。
夜は、作るのが面倒だったので、洋食弁当を買って食べました(ちなみに母は、おかずが野菜中心の弁当を食べました)
内容は、ハンバーグ、エビフライ1尾、千切りキャベツ、ポテトサラダ一口分、ごはん。
それに加えて、小魚とアーモンドとシイタケをフライパンで炒って、すき焼きのたれを少し垂らした、オリジナルのごはんのおともを少し。
ご飯の量が多かったので、かなり満腹です。
夕飯を終えて、しばらくしてから体重を量ってみました。
800gほど増えていました(笑)
おそらく、10日間食べたいものが食べられなかった反動で、好きなモノをお腹一杯に食べてしまったことが原因ですね(苦笑)
今後再トライをするか?しないか?
今回、やり方が間違っていた感じは否めないのですが、もしきちんと実行しても4㎏ほど体重が減少するのならば、定期的にトライすることを考えてもいいかもしれないですね。
しかし、確実に体重を減らしたいのなら、普段の食事から油脂分を減らすことが大事ですよね。
結局、油脂分が加わることで料理がおいしく感じている可能性があるわけですから、結果食が進んで食べすぎてしまうこともあるでしょう。
そうなると、食べる量に比例して体重も増えていくはずですから、結局は食べる量の問題のような気もしますが。
あと、気になっているのは、糖分は制限しなくて本当によかったのだろうか、ということです。
今回、結構甘いものをおやつに食べましたが、それが正解だったのかどうかが、いまいち判断できません。
そして、制限が解除された今、どの程度の油脂分を摂るのがベストなのかも、よくわかっていません。
つくづく思うのは、私は油を使った食品をたくさん好んでいたのだな、ということです。
それから、乳製品。
一日1回以上は、必ず摂っていますし、知らず知らずのうちに食品の中に入っています。
アレルギーをお持ちの方が、慎重になる理由がわかります。
本当に、どの食品に入っているか、見当もつきません。
表示が無かったら、とても恐ろしいですよね。
ただ、ラーメンだけはもうしばらく食べなくていいかな、という気分になっています。
まあ、インスタントラーメンですからそれなりの味といえばそうなのですが、味がくどいと感じました。
これが、しょうゆベースのラーメンだったら、また違う感覚かもしれませんが。
もし、これが「脂肪味」に敏感になった結果だとしたら、トライは成功したのかもしれません。
今回のトライで、一番ストレスだったのは、普段は何も考えずに食事ができていたはずなのに、10日間は常に考えながら食事の用意をしなければならなかった点です。
考えすぎると作業の手が鈍りますし、繊細な味付けも慣れていないので、仕上がりの味がいまいちです。
このトライ、もしかしたら自分の料理の腕前を確認するためだったのではないかと、思い始めている自分がいます(笑)