以前、PT15について3極管接続特性を記載しましたが、外形が似たような大きさの球で814というのがありますので、記載します。
大きさは写真の通り結構立派ですが、ベースはなんと”UY”で807等と同一です。なのでソケットは入手しやすく、211等と比べるとアンプ作りのコストは下がりそうです。
他の球との大きさ比較ですが、211と比較したのが下記の写真です。ご覧の通り、立派なグラスサイズであるものの、小さいベースのため尻すぼみなのが少し悲しい。アンプを作る際は、ベースを少し沈めて下側はあまり目立たないようにするのがよいかもしれません。
諸特性については、主な特性はここから確認ください。814は211等と同じくトリウムタングステンの明るく光る球なので、見栄えは良いかと思います。
さて、気になる3極管接続特性ですが、下記のような測定結果でした。
そしていつものように三定数を求めたいと思います。
図から、μ=7.5、rp=2100Ω、gm=3.5mSとなりました(計測・読取り誤差によるバラツキもありますので、おおよその値と思ってください)。
814を使用するメリットを考えてみましたが、主に下記のようなことがあると思います。
- ソケットは、807と同じUYタイプなので入手が容易で、しかもアンプ製作に失敗しても807/307Aなどに変更可能(つぶしがきく)。
- 大型&トリタンなので見栄えは良い。
- あまりメジャーな球ではないので、球自体はそれほど高価ではないと思われます。
- 3極管接続にした場合、結構使いやすい特性。
上記のようにメリットも多そうなので、次のアンプの候補にしたいと思います。