一昨日、アンプの改造について記載しましたが、その続きです。
既に改造したアンプにてオフ会に参加したと記載しましたが、パワー管は最近入手したTung Solの”6327”としました。なぜ6327にしたかというと、6AR6の倍の容量と大型管であり、オーディオ用にもかなり使えそうなのと、珍しい球であることが採用理由です。また、オフ会で使用すると採用した球がよかったのかそうでなかったのかがハッキリと分かるので、こういう場でどんどんいろいろな球を採用していきたいと思います。
さて早速設計ですが、特性はネットで公開されているので、ここを参考にしてください。
とりあえず、手っ取り早く3極管接続にて試したいと思います。
ロードラインは、低めが良さそうなので2.5kΩにし、動作点のVpを300V、Ipを約75mAとしました。その結果、カソード抵抗Rkは、530Ω、出力は、下記の計算式で、約6.4Wと算出されます。
Po=0.15×(300-130)÷4=6.4W
ただ、カソード抵抗には530Ωがなかったので600Ωとしています。回路図は、下記のようにしました。
出力はカソード抵抗が少し大きめになりましたが、約6W程度の出力は出ていました。まあ、大体計算通りの結果のようです。
赤枠内の抵抗ですが、ここがNFBの調整になります。27kΩを接続しない場合、ほとんど減圧されずトランジスタのベースに6327のプレートから出力された交流信号が含まれた電圧が印加されますが、27kΩを接続することにより、交流的に0Vになっている+B1と6327のプレートからの交流分が27kΩと67kΩの抵抗により分圧されて、適度な量がトランジスタのベースに印加されます。その分がエミッタに出力されますので、電圧増幅段の真空管のプレートに印加されて、フィードバックとなります。
ちなみに、27kΩを接続しないで昨日のオフ会に臨んだのですが、音が今一だったので、急遽、抵抗の片足だけ外していた27kΩを接続して、NFBの量を調整したのでした。
以前も記載したかと思いますが、本回路は、超三回路をヒントに、かかりすぎるNFBを適度に調整するために思い付いた回路になります。
さて、いつものように家ではこんな感じで試聴していますが、家のスピーカーシステムはあまり信用していなかったので、27kΩは接続せずにオフ会に臨んだのでした。
しかし、昨日の状況から家とオフ会会場と傾向が同じである可能性があり、そうであるなら家のシステムもそれなりに良くなった可能性があります。やはりドライバーをEminence N314Xに変更したのが、大きかったのかもわかりません。オフ会でも小野市のS氏とこのドライバーをほかのメンバーの方に推しています。
このブログを読まれている方も一度お試にこのドライバー使用してみるのはいかがですか。因みに小生はEminenceの回し者ではありませんので(笑)。