山水のトランジスタ用トランスST-91を入手しましたので、周波数特性を測定しました。
このトランスの仕様ですが、1次側インピーダンスが900Ω、2次側が100Ω+100Ω(直列で400Ω)です。
こんな、巻線構成になっています。
なぜ入手したかというと、手ごろな価格で入手できたからです。このSTシリーズのトランスを真空管アンプで使っている人もどこかのホームページで見たこともあるので、どんな感じなのかなと、少し興味がありました。
そこで、アンプに使えそうなのか、とりあえず周波数特性を測定してみました。測定回路は下記になります。
早速、測定結果ですが、下記のようになります。
ちょっとカクカクした図ですが、これは測定点の粗さと測定誤差によりこうなっていると考えてください。-2dB落ちのところでは、10Hz~20kHzとオーディオ用として十分な特性のようです。さすが、老舗のトランスメーカです、こんな小さなトランスでもオーディオ用の特性は確保されているのですね。
ただ、恐らくDCは流せないと思いますので、もし、1次側にDCを流すのであれば、2次側でも磁界を打ち消す方向にDCを流す必要があるかと思います。トランジスタであれば、2次側にベース電流が流れるので、ちょうど1次側の電流で発生した磁界をベース電流で打ち消しできそうですが、2次側に真空管を持ってきた場合、グリッド電流が流せる真空管の方が都合良さそうです。いわゆる宍戸式というやつですね。あるいは1次側はコンデンサでDCをカットしたクラーフ結合とするか。
いつになるかわかりませんが、これを使用したアンプを作ってみたいと思います。
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