Friends of Valves 自作真空管アンプ

自作真空管アンプを中心にいろいろ載せていきたいと思います。

TRIO KM-4002 レストア(4)

2024-03-10 20:36:09 | トランジスタアンプ
KM-4002のレストアですが、とりあえず方針が決定しました。
大したアンプではないですし、あまりオリジナルを踏襲するのは好きではなく、元通りにするのはやめて、別物のアンプにしようかと思います。

どういうアンプにするかというと、
  1. 錆を除去してきれいにする。
  2. 電源回路はトランジスタ主体のリップルフィルタを用いる。
  3. 入力にBlueToothも対応させる。
  4. スピーカのA,B切り替えや、入力ゲインの切り替えはいらない。
という感じです。

目指すは女子大生でも使えるアンプです。あろうことかオーディオマニアの父を持つ娘が、スマホで音楽を聴いているので、これはあかん!ということで、手軽に音楽を聴けるようにしたいと思います。

そのためには、まずは、きれいに、そして複雑なものは不要、スマホにも対応、高音質ということで、上記1-4にすることとしました。

まずは、こんな汚いのはだめということになります。


少なくとも、トランスとシャーシは錆や汚れを落としきれいに塗装します。

あと、こんなわけのわからん配線は不要で、処分です。


そしてBlueToothは、以前Amazonで安いのを購入したのですが、これを流用できないか、と思っています。


中身は下記のようになっています。


方針が決まりましたが、外はまだ寒く、錆を落としたり、再塗装するには季節が良くないですし、まだ病み上りのため、また時期が良くなったら再開したいと思います。

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Dayton Audio 自作小型スピーカシステムの試聴

2024-03-09 18:34:07 | スピーカシステム
MJ誌ライターであり、自作スピーカに関する書籍も出版されている、S氏設計製作による小型スピーカが先週のオフ会から手元にあり、本日初の自宅での試聴になります。

実は、先週火曜から金曜まで、オーディオそっちのけでちょっと別宅で白衣の天使達と戯れていたので、1週間後の今日が初試聴となりました。
去年の5月から何回か、別宅に通っていたのですが、最近は白い服装ばかりではなく赤系統や紺色など色々な服装があり、目を楽しませてくれま・・・、ではなく、昔思っていた「汚れがわかりやすいから白い服」という思い込みや既成概念?は、どこかに行ってしまったように思います。

早速、スピーカをセッティングし、試聴の準備です。


使用するアンプは、かなり前に作ったHY-65シングルです。


かなり放置していたので、アンプは埃まみれになっています。



スピーカは、やはり先週のI氏宅でのオフ会のようによくなっています。こんな小さなスピーカで、よくこんなに鳴るなー、というのが印象です。

前回も書きましたが、小さいユニットにもかかわらず低域不足に感じることはなく、むしろ十分です。しかも高域とのつながりが良く、鳴り方は自然な感じです。目をつむっていると、スピーカの口径なんてわからなくなりますが、先週のオフ会ではS氏いわく、その分能率を犠牲にしているとのことでした。
さすがにそれは納得です。能率も十分で周波数特性も十分な小型ユニットは中々無いでしょうに。なので、今現在手持ちの真空管アンプ(出力1-2W程度)では若干出力不足を感じます。

この後、手持ちの3C33シングルでも確認してみましたが、HY-65との音色の違いもよくわかりました。



どうやら、オーディオに関しても思い込みや既成概念は、無用の長物なのかもしれません。大きな箱に大きなスピーカが確かにいいのはわかりますが、しっかりとした理論と計測技術により、小さなスピーカでもここまでのことが出来るというのが改めて認識されます。

こういう技術の進歩についていけなくて、目を背けていてはいけないかもですね、上述の医療の現場と同じく・・・

ところで、今回手術は無事成功し、大きなサンゴ状腎結石もすべて取り除くことが出来ました。これでめでたしめでたし、ビールでも飲みながらゆっくりこのスピーカを楽しみたいと思います。

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I氏宅でのオフ会

2024-03-03 18:58:39 | オーディオオフ会
今日、ひな祭りの日は明石市のI氏宅でのオーディオオフ会でした。



今日のオフ会では、MJ誌のスピーカ製作でおなじみのS氏設計製作による小型スピーカシステムのお披露目がありました。

ちょうど下に置いている6CA7シングルで鳴らしたのですが、能率はあまりよくないものの、小型スピーカとは思えない広がり感、奥行き感、そして、ぴったりなまとまり感で、こんな小さなスピーカからこんな音がするのかと、びっくりしました。



ツイータがバッフル版の面より少しへこんで小さなホーンのような形状になっていますが、最近では、この形(名称は忘れてしまいました)が一般的になってきており、この効果が大きいとのことでした。

その後、メーカ製の別の小型スピーカも聞くことが出来ました。このスピーカは口径がもう少し大きく、よりゆったりした鳴り方でより自然な感じの音質でした。

なんだか大きな箱のスピーカって何なんだろうと少し首をかしげたくなります。



正直言いますと、昔の小型スピーカ(私のイメージとしては、10㎝フルレンジにおまけでツイータをつけたスピーカ)のような、低音が足りなくて、高域がうるさいと嘆くようなちゃちな音ではなく、低域もしっかり出て高域まで伸び、かつきれいな音がする、もう言うことなし、な音質でした。

今日は、後ろのALTECやJBLのホーンスピーカの出番はありませんでした。

その後、U氏作、12AU7の単管プリの電源を現在のCRのリップルフィルタから、レギュレータにFETを用いた、定電圧電源と比較する試みがなされました。


U氏は、まだそれほどオーディオの沼にはまっておられない方で、昔の回路図などを参考にコツコツとご自分に合ったシステムを構築されている方です。

以前のオフ会で、和歌山のF氏から、電源の重要性についての話があったそうで、それを聞いた当会主催のI氏が電源を用意いていたようです。



早速、CRフィルタの電源と、上記写真の電源をスイッチで切り替えできるように接続し、音質を確認してみました。



実験前は私も大した違いはないんちゃう?と思っていたのですが、その差は歴然でした。CRフィルタの時は、音の広がり感が少し狭い印象です。一方、FETの時は、音が定まったような、音の余韻も比較的多く感じられました。大抵抗とコンデンサによるCRフィルタより、FETという小抵抗とコンデンサの組み合わせの効果なのではないか、と思います。

これは小さな違いの可能性はありますが、マニアにとっては、この程度は大きな違いなのです。



と、そんなこんなであっという間に時間が過ぎ、今日はお開きとなりました。冒頭のS氏作小型スピーカは、現在当方の家にあり、これからどんな音がするのか試してみたいと思います。

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TRIO KM-4002 レストア(3)

2024-03-02 14:02:36 | トランジスタアンプ
レストアの続きですが、ひたすら交換用の部品を外して付け替える作業になります。

ハンダ吸い取り線やらを駆使し、部品を取り外しました。
半固定抵抗も取り外そうと思いましたが、見た目それほど劣化はなく、またハンダがこんもりと盛られて取り外しにくいため、一旦取り外すのはやめました。

そして、新たにコンデンサー類を取り付けます。

緑の大きいフィルムコンは、NFB用のカップリングコンデンサで、容量も大きなものが必要でしたので、大きな図体のものが付いていますが、スペースもありましたので何とかなりました。

さて動作確認ですが、簡易的に配線を行い、通電し、信号も入れてみました。






無負荷で確認してみましたが、うまく信号が出ているようです。めでたしめでたしです。

さて、あとは、電源の改造とアンプ自体にはいろいろ個人的に不要な機能があり、しかも切り替えスイッチが壊れているという状況なので、この辺りもどうするか方針を考えて対応していこうと思います。

次週は、懇意にしている別荘で白衣の天使たちと戯れる予定のため、ブログが書けるかは微妙なところです。

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