三菱重工業や川崎重工業などの重工メーカーが、不振が続く造船事業の改革に相次ぎ乗り出している。他社との提携や中国への生産シフトを通じ徹底したコストダウンを図る一方、環境規制対応などで持ち前の技術力を生かす考えだ。海運会社の大量発注で世界的な「船余り」となり、中国などの生産増強で建造能力もたぶつくなど、受注環境は最悪に近い状況が続く
化学業界の再編ピッチが上がっている。中国では国有2社の統合が取り沙汰され、世界最大の化学メーカーが誕生する可能性がある。欧米では産業ガス、塗料の個別業界でガリバーをつくる動きも相次ぐ。規模拡大で「3兆円クラブ」が次々生まれる大型M&A(合併・買収)の潮流をみると、経営資源を絞り収益性向上を狙うセオリー通りの欧米勢に対し、何でものみ込む中国勢という違いが浮かぶ
世界中を襲った過去最大規模のサイバー攻撃では鉄道、医療、通信など重要インフラが集中的に狙われた。あらゆるモノがネットにつながる「IoT」の脆弱なセキュリティー対策に狙いを定め、脅迫して得るカネにビットコインを指定するなど、犯罪者は新しいIT(情報技術)技術の盲点を突いて大金を奪おうとたくらむ。別のグループによる第2、3波の攻撃も予想される
北朝鮮が15日、発射の「成功」を公表した新型中長距離弾道ミサイル「火星12」は、通常の角度で打ち上げれば射程が4千~6千キロ超に達し、米本土を狙う大陸間弾道ミサイル(ICBM)に匹敵するとの見方がある。北朝鮮のミサイル技術はどこまで進展したのか
北朝鮮の発表通りなら際立つ進展を示す。軍事アナリストの小都元氏は「30分間飛行するのは特筆すべきことだ」と指摘する。(1)長時間の燃焼に耐えるエンジンを製造する(2)多くの燃料を積むタンクを搭載する(3)燃料効率を高める-必要があるからだ、「ロフテッド軌道」と呼ぶ垂直に近い角度で発射したが、30~45度の通常角度で発射した場合、「4千~5千キロの射程を有する」と小都氏は分析