F-35Bの機体前部。操縦席を覆う透明部分にもレーダー波の反射を防ぐ特殊なコーティングがされている
米海兵隊・岩国基地で5月、初めて一般公開されたF-35B
米ステルス戦闘機F-35Bの後部。ジェットノズルも三角の突起を組み合わせた形状にしてステルス性を保つ設計が施されているのがわかる
(岡田敏彦撮影)
現代の戦闘機にとって最大の脅威は、レーダーで探知、誘導(照準)を行うミサイルや機関砲だが、ステルス機はこうした攻撃を無効とする。この特徴は敵戦闘機と交戦する際に極めて有効だ。敵戦闘機は、ステルス機を見つけるには肉眼か、IRST(赤外線捜索追尾システム)を頼りにすることとなるが、いずれもレーダーほどの遠距離での探知は不可能で、有効なのは近距離に限られる。一方、ステルス機はレーダーで遙か遠くから敵機を発見し、長距離の空対空ミサイルで敵を撃破できる