【ニューヨーク=平田雄介】米西部のネバダ大ラスベガス校で6日、教員3人が殺害される銃乱射事件があり、被害者の1人が日本人女性のタケマル・ナオコ准教授(69)だったことが8日、地元警察の調べで分かった。ほかに1人が重傷。容疑者の男は駆けつけた警察官に射殺された。
大学によると、タケマルさんは約20年間、日本語や日本文化を教えていた。ホームページでは死亡した3人の写真を公表。「決して忘れない」と追悼している。
AP通信によると、男はアンソニー・ポリト容疑者(67)。ポリト容疑者は校舎を徘徊(はいかい)しながら発砲、大学構内は大騒ぎになった。
ポリト容疑者は拳銃と銃弾150発を所持。拳銃は昨年、合法的に購入したものだった。ポリト容疑者は銃撃対象とみられるリストを持っていたが、被害者の名前の記載はなかった。ポリト容疑者は博士号を取得し、教員職への応募を繰り返していたが、思うように採用されていなかった。
現場付近では2017年に60人が死亡し、400人以上が負傷する銃撃事件があった。バイデン大統領は8日、ラスベガスで演説し、銃規制の強化を訴えた。
産経新聞