中国内陸部の甘粛省臨夏回族自治州積石山県で18日午後11時59分(日本時間19日午前0時59分)ごろ、マグニチュード(M)6・2の地震があり、86人が死亡、96人が負傷した。甘粛省と隣接する青海省でも死傷者が出たとの情報がある。国営中央テレビが19日報じた。家屋が倒壊して人が閉じ込められ、救急隊が展開。助け出した住民らを病院に搬送した。
中国は強い寒波に見舞われており、救急隊は防寒着や毛布を被災地に運んだ。地震で水や電気などのインフラ設備も被害を受けており、地元当局は復旧を急いでいる。
積石山県は甘粛省の省都蘭州市から南西約200キロにある集落。震源の深さは10キロ。米地質調査所(USGS)はM5・9としている。その後も30回を超える余震が観測され、地面に亀裂ができたという。(共同) 産経新聞
塩野義製薬は18日、同社が開発した新型コロナウイルスワクチンについて、変異株のオミクロン株派生型「XBB・1・5」に対応したワクチンの最終段階の臨床試験(治験)を開始したと発表した。今年度内に完了し、国から承認を得たうえで来年秋の接種に間に合わせたい考え。
治験はすでに承認された新型コロナワクチンを2回以上接種した成人600人を対象に追加接種。ウイルスの働きを抑える中和抗体価を、米ファイザー製を追加接種した場合と比較する。
塩野義は従来株対応ワクチンを昨年11月に承認申請し、今年7月の厚生労働省の専門部会で継続審議となった。従来株対応で承認をまず取得し、「XBB・1・5」対応で追加申請を行う方針。新たな変異株にも対応できる供給体制を目指す。
ファイザー製などの「XBB・1・5」対応ワクチンは、9月に始まった秋接種で採用。さらに第一三共が開発した「XBB・1・5」対応ワクチンが国産で初めて承認され、12月から順次、国内で接種が進められている。
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