JR東日本は2日、能登半島地震の影響で運転を見合わせている北陸新幹線長野-富山について、上下線ともに午後3時ごろに運転を再開する見込みと発表した。JR西日本によると、同新幹線の富山-金沢間は既に2日午前に一部運転を再開している。
現在 全線開通
石川県で発生した地震に関し、台湾の蔡英文総統は1日、見舞いの意を表明した。総統府報道官によると、蔡氏は住民の無事と、できるだけ早く通常の生活が回復することを願っているという。台湾外交部(外務省に相当)は日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会台北事務所に支援提供の意向を伝えた。日本滞在中の台湾人の状況把握も出先機関に指示した。
13日の総統選の与党、民主進歩党(民進党)候補、頼清徳副総統はフェイスブックで「台湾と日本は互いに助け合う良い友人だ」として「最大の支援」をする用意があると表明。最大野党、国民党の朱立倫主席も「われわれの心は日本の民衆と共にある」と訴えた。(共同) 産経新聞
能登半島地震の発生後、交流サイト(SNS)では避難所などでの「性被害」に注意を呼びかける投稿が相次いでいる。
«避難所にいる女の子は性暴力に気を付けてください»«男性の被害もある»«避難所の運営に関わる方もご配慮願います»
地震が発生した1日以降、X(旧ツイッター)にはこんな投稿が相次いでいる。
過去の災害では、避難所などで性被害に遭うケースがあっても、被害者と加害者がともに被災者という特殊な状況のため被害を訴え出にくく、泣き寝入りするケースも少なくなかったとされる。
平成23年に発生した東日本大震災を機に設立された「東日本大震災女性支援ネットワーク」が震災時の女性や子供への暴力に関する調査をまとめた報告書では、「避難所で夜に布団に入られた」「下着を脱がされた」などの性被害が相次いで報告された。
28年の熊本地震では、性被害に注意を呼びかける張り紙が避難所に掲示された。
SNSなどでは、寝ているときやトイレに行くときなどは一人で行動せず集団で行動する▽周囲の人と声を掛け合う▽不審な行動を見かけたり、されたりした場合は我慢せずに周りに伝える-などと注意が呼びかけられている。
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1日の能登半島地震の発生後、SNS上に悪質な偽情報が飛び交っている。東日本大震災時の巨大津波の映像を引用して避難を呼び掛けたり、実在しない住所から電子マネーによる支援金を求めたりしている投稿も。救助活動などに支障が出る恐れがあり、政府も注意を呼び掛ける事態になっている。
1日夜にX(旧ツイッター)で確認された投稿では、「北陸、新潟、能登半島の方 逃げてください」などとするメッセージに東日本大震災の津波の動画を添付。今回の地震による津波であるかのような印象を与える内容になっていた。閲覧回数は2日午後2時時点で6万回を超えている。
虚偽の地名を示した投稿では、石川県「川永市」や同県珠洲市の「大谷」などが確認できるが、いずれも実在しない。こうした地名を示した上で、「挟まれて逃げられない」などと救助を求めたり、2次元コードを付記して電子マネーによる支援金を求めるメッセージがあり、信用したとみられる人たちによって拡散している。
支援金を求めるメッセージについては、アカウント主から、「貴重なご寄付、心より感謝申し上げます。これからもご支援たまわりますようお願い申し上げます」などと、すでに入金があったことを示唆する投稿もあった。
岸田文雄首相は2日、官邸での記者会見で「悪質な虚偽情報の流布は決して許されない。こうした行為は厳に慎んでもらいたい」と呼び掛けた。
SNS上の投稿には真実の救助要請なども含まれており、偽情報が拡散すると救助隊などの判断を妨げる要因になる。災害時にはデマや尾ひれがついた情報が広まることも多く、全てを安易には信用せず、行政機関からの情報と照合するなど冷静な対応が求められる。
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石川県で1日に最大震度7を観測した地震では、上越、北陸、東北など新幹線の各路線で運転見合わせが相次ぎ、断続的な余震で2日も交通の混乱が続いた。正月休みを利用して帰省し、被災地域で足止めとなった人々は一様に不安の表情を浮かべ、反対に観光などで被災地域から東京を訪れていた人たちは、遠く離れた家族を気遣いながら運転再開を待った。
北陸の玄関口、JR金沢駅(金沢市)には朝から新幹線の運行を心配する帰省客や観光客が、情報を求めて集まった。
横浜市保土ケ谷区の団体職員の男性(38)は、石川県野々市(ののいち)市内の実家から、2日午後の新幹線で東京駅に戻る予定だったといい、「新幹線が動くかどうか様子を見に、午前10時に金沢駅に来た。でも、きょうはだめですね」。
1日の地震発生時は公園のジャングルジムで次女(5)を遊ばせていたが、慌てて抱きしめた。長女(8)と次女が「昨日は津波が来ないかと怖がっていた。妻の仕事が4日からあるので新幹線が動いて自宅に戻れれば」と話した。
実家のある新潟県柏崎市で揺れに遭遇した会社員の森山達也さん(52)は2日には都内に戻る予定だったといい、「新幹線の最寄りの長岡駅まで行く在来線はストップしている。新幹線が動き出したときに備え、今朝から地元の防災無線を聞いて普段は使わないバスの運行情報を調べていた」と話す。「今回は被災するために地元に戻ったみたいだ。東京には帰らなければいけないけれど、まいった」とため息をもらした。
富山市の海側にある実家で揺れに襲われ、昨日は慌てて高台に避難したという会社員女性(22)は5日から東京で仕事始めだという。同じように地元に帰省し、一足先に勤め先に戻る予定の同級生が慌てるなか、当初は余裕を感じていたというが「余震がひどいので、2日になってから本当に帰れるのかと、だんだん不安になってきた」と話した。
東京消防庁は1日、元日(午後3時時点)に東京都内で餅を喉に詰まらせた70~80歳代の男女7人が救急搬送され、このうち70歳代の女性1人が意識不明の重体となったと発表した。正月は餅を食べる機会が多くなることから、東京消防庁は、食べる際は小さく切り、急がずゆっくり食べるよう呼びかけている。
発表によると、江戸川区の70歳代女性は1日午前10時頃、自宅で餅を食べている最中に餅を喉に詰まらせたという。
東京消防庁は「乳幼児や高齢者と一緒に餅を食べる際は、注意して様子を見てほしい」としている。
読売新聞
1日午後に起きた能登半島地震で、石川県は2日、死者が計30人になったと発表した。