「『明日また頑張るぞ』の一助になれば…」石川県珠洲市で飲食店経営者らが避難者に夕食づくり (2024年3月20日) (youtube.com)
矢崎佑太郎アナウンサーリ「部屋には美味しそうないい香りがしています。ここでは珠洲市内の避難所に向けたお弁当作りが行われています。献立は毎日変えていて、きょうはたこ焼きや焼きそばが入った名付けてお祭り弁当です。」 19日、早朝から珠洲市の健康増進センターで行われていたのは避難所で生活する人たちの晩御飯の弁当作り。市内で店を営む飲食店関係者が食材の仕入れから調理、配達までを行っています。 レストラン浜中 浜中康男さん 「避難所にみんなに弁当を届けるんだという気持ちと時間までに間に合わせようと頑張っております。」 弁当を作る飲食店関係者のほとんどが地震で被災し、店を営業することができない状態。そんな中、食を通して地元を元気づけることはできないかと集まりました。 グリル瀬戸 瀬戸航さん ちょっと楽しくなるような心の健康をジューシーで楽しいお弁当を作ろうかなとそういう思いで瀬戸さんは去年10月に店をリニューアルオープンしたものの、地震により店が傾き、半壊に。再開の目処は立っていません。 グリル瀬戸 瀬戸航さん 「食事って単に栄養補給じゃないと思っているので少しでも楽しく会話とかのきっかけになるようなそういう食事を目指してやりたいなと思っております。」 盛り付けを手伝う人たちも地震の被害を受けた地元の人たちです。中には、今も避難所で生活している人もいますが、この手作り弁当が笑顔や元気を与えるきっかけになればと考えています。 盛り付けする女性は 「彩りというのは大事かなと思いながら(作業)しているんですけど」 「どんな被害に遭っても、笑顔を絶やさず、頑張るぞという気持ちを大事にしてもらって」 「少しでも美味しいと言ってくれる方が増えて笑顔が増えればいいなと思っています」 この日は能登の米を使ったおよそ1000食の弁当を12カ所の避難所に配達。珠洲市の宝立小中学校には、200食を届けました。 「ありがとうございましたまた明日もお願いします」 「地元の食材とか使って頂いたり、地元のお米とか使って頂いてるで、美味しく頂いています楽しみです。毎日楽しみです。きょうのメニューは何かなって思いながら待ってます」 「量とかもちゃんとあるし、結構野菜とか中々食べられないものとかも入ってたりして、結構有難いし美味しいから嬉しいです」 珠洲市避難所お弁当事業 坂本信子さん 「しんどさがちょっと食べてああ、お腹いっぱいだし今日よかったな。休んで寝よう。明日また頑張るぞのちょっと一助になればなとは思います」 「こっから先自分たちの店が修復・改修していって良くなっていった時にすぐには観光の仕事は戻らないから店が戻ったとしても知恵を出し合ってみんなでこの地を去らないようにできればいいなと思います」 地震で営業を再開することができない”食”のプロフェッショナルたちがプライドをかけて、避難所を笑顔にしています。