
タバコの肺ガン説や、喫煙場所も限定され喫煙者には厳しく
喫煙人口も減少したとはいえ、やめるにやめられないタバコの魅力・・
昭和初期生まれの高齢者なら覚えておられるであろう・粉末タバコの配給を、
辞書の紙で巻いたっけ、やたら煙っぱばかりで、ニコチン臭くって、
深夜にタバコ切らして、灰皿をひっかきまわして、短いのを拾い集め
口をトンがせて吸う、ヤケドしないように爪楊枝にさして吸う
涙ぐましい事も、チョンが時代の独特の風情だった・・・・・
赤線はなやかなりし頃、終わってから女は気分転換にタバコを吸い・・・
男はむなしさを忘れるためにタバコを吸ったものだ。
現代の若い男女もベットの一服は、見た目は仲良く幸せそうだが、
吸う目的は天地の隔たりがある・・女は満足感をしみじみ味わう、
男は、白みゆく窓灯りを見ながら疲労回復を祈る気持ちのム-ドだろう
なんちゃって・・・自粛の【巣ごもり生活】の老体は今昔妄想にふけり、
吹かしては消える煙の如く、寂しさと、厳しさの日々だ。
タバコにみる人生模様の一席おあとがよろしいようで。