福島木工家具店

製作した家具の紹介と日記

竹馬づくり

2013-10-14 20:12:56 | その他作品
長女(小学一年)の通う学校より、

竹馬を作って用意して置いてくださいという通達がありまして、

期日も押し迫ってきてましたので重い腰を上げてつくりました。


左が子供用、右が大人用 ↓






最初に、大人用を試作として作ってみました。

脚を乗せる部分には割れにくいコンパネを採用。


しかし、竹との見た目の相性がちょっとイマイチ。

また、コンパネは重いので、子供用には不向きかなといことで、

子供用の足載せ部分は、杉板で作ることにしました。







まず、杉板二枚を、竹を挟むように取り付けるのですが、

そのまま張り合わせたのでは、乗っている内に、

体重の重みで下にずれていってしまうので、

竹胴体の両サイドに、杉板の幅分が嵌るように、

コの字型に切り欠きして、両側から張り合わせ、

杉板の間には、竹の前後と、足載せステップ部分に、

同じく杉の角材で隙間を埋めて木ネジで固定。







この時、切り欠きした竹の直径よりも、少しだけ杉の角材を小さめに作っておきます。

こうしますと、杉板を張り合わせ、木ネジで締めこんだときに、

竹の胴体をよりがっちりと挟み込むことになります。


更に耐水性のある木工用ボンドも合わせて張り合わせましたから、

このステップ部分は、丈夫で長持ちしてくれるかなあと思います。



竹馬の脚の下部には、割れ防止のため、節がくるようにします ↓






また、念のために、切り口の角をノミで落とし、

玄翁で、切り口の竹の繊維をまんべんなく叩いて、上手く納まるように潰しておき、

最後の仕上げに椿油を塗ってトリートメントしておきました。


初めて作りましたが、まあまあの出来具合だと思います。

これも、木工の道具と材料があったお陰であります。

やはり、純粋な日曜大工は面白いです。




〈 後日談 〉

小学校へ行った時に、他の生徒さんはどのような竹馬を作ってきているのか、

何気なく見てみますと、足載せステップの高さが、どの竹馬も統一されており、

さらにデザインもほとんど同じで、

その中で、うちの娘だけが違うので不思議に思って妻に聞いてみると、

実は、夏休み前に竹馬作りの案内のプリントが配布されていて、

そこに作り方と寸法がかいてあったとのこと・・・。

コラー!

と言いたいところですが、

もう作ってしまったものは、どうしようもありません。

念のため、担任の先生に確認をしてみると、

特に問題ないとのこと。

アドバイスとして、はだしで乗った時に、

足の親指と人差し指で挟んで乗れるように、

乾電池などを直角の部分にテープなどで取りつけたほうが良いことと、

ステップの下に、筋交いを入れたほうが強度がでることを教えていただきました。

様子を見ながら、必要に応じて対処していこうと思います。




〈 追記 11月8日 〉


竹馬を学校で使っている娘より、ステップの部分が、グラグラするとのこと。

丈夫に作ったつもりでしたので、ちょっと意外でした(自信過剰・・・)。


早速、竹馬を引き取ってきて、修理することに。

現物を見てみると、竹の部分が乾燥してひとまわり痩せたのか、

または、ステップと竹との接合部分に力が加わり、杉側のほうが軟らかいので、

衝撃の圧力で杉が少しずつ凹んでいって緩みが出たのか、

もしくは、この二つの原因でグラグラになったと思われる。


娘の通う、小学校では竹馬を裸足で乗ることもあり、

前回、小学校の竹馬の作り方に書いてあった通り、

足の指で掴む部分を新たに作りました。



楔(くさび)の要領で、緩んでいる部分に杭を打ち込みました ↓





こうすることにより、

ぐらつきも無くなり、まさに一石二鳥!

われながらグットアイデア。

楔は、竹に対して楕円形にしてあるのがミソです。



ステップ部分 ↓





この部分に指を挟んで、乗ることにより、しっかりと竹馬をホールドできます。



裏から見ると ↓






上から下まで貫通しているお陰で、上下のグラつきが無くなりました。


またグラついてきたら、もう一回り太い杭を作りなおして打ち込む予定です。




2018年に、木で竹馬を作りました → 木製竹馬



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