サイプレス

鬱病になり不安定な毎日。今は宝塚熱が再燃して、これがいい処方箋になっています。

私は私。母は母。

2012年11月29日 | 読書
私は私。母は母。~あなたを苦しめる母親から自由になる本



加藤伊都子 (著) すばる舎



私自身は、母に精神的に追い詰められて・・・、ということがあまりなかったのだけど、

病気になって、当たり前だけど、子供にとっては家庭は絶対的存在なので、

少なからず影響を受けて育つ。

カウンセリングを受けるようになって、自分が母にとって「いい子」で

あろうとする考え方や行動様式で動いていることを感じるようになった。

まあ、これくらいは当たり前と言えば当たり前なんだろうと思う。

なんといっても、どんな親でも親は親だから。


で、この本に出てくるお母さんたちはなかなか個性的だけど、

こんなお母さん結構周りにいたりする。

自分の果たせなかった夢を子供で・・・・と、いう思いが極端に強いなぁ~と、

思うことはしばしば。

ただし、人間関係は、相手のあることで子供と言えどもそのことが負担になる子もいれば、

それほどでもないこともある。

まあ、印象的的だったのは、子供が「以前と違う・・・」と言って、

子供にはカウンセリングを受けさせたりするが、母親は自分に問題があるとは

思っていないので、カウンセリングを受けることは非常に稀らしい。

きっと、その母親も、子供の頃はそんな思いをして育ったのでは?などと

邪推してしまうが、なにか自分は悪くないと思わないとしんどいんだろうな。

最近、この手の本の出版が相次いでいるけれど、女性の生き方が多様化しているし、

結婚しても婚家とのつながりはそれほど高くないし・・・、と、なると、

実母との関係が密接になってくる場合も多いだろうな。

そんなことも影響しているかも?しれない。



まあ、江戸時代の山鹿 素行先生は、

「親と言うだけで、尊敬されるのではない。」と言っている。

親だから、「嫌いだ」「苦手だ」と言えない方がむしろ、固苦しい感じがする。

まあ、親子と言えども人間なので、適度な距離感がほしいな。





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