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河出書房新書からKAWADE夢ムック総特集として「萩尾 望都」の
特集本が出版された。
もう本当に、子供の頃から大好きな漫画の一人だ。
本では、本人へのインタビューだけではなくご両親や兄弟への
インタビューもあってそれぞれ面白い。
彼女の漫画の特徴に主人公が親と確執があることを描かれていることが多いのだけど、
これは自分の体験から感じたもので、お母様は特にそのことを
強く感じていたらしい。
その極地は「イグアナの娘」だ。
親はあれこれ心配して言ってくれるけれど、はっきり言って面倒だったり、
意見が食い違って、もうどうしようもないな・・・と、感じることが
多かった私には共感しやすい部分はこの辺りだったのかも?(笑)
ちょっと、面白いと思ったのは彼女の代表作の一つである「トーマの心臓」は、
まったく少年愛に興味がなかったのに、仲の良かった竹宮 恵子氏に
連れて行かれたフランス映画で、「悲しみの天使」(寄宿舎)をみて
インスピレーションが湧いたらしい。
その後、彼女は、「ポーの一族」という話で、少年愛ではない無いけれど、
どこかそのことを匂わせる雰囲気とバンパイアで他の誰とも自分の
孤独や悲しみを共有できずにいて、常に自分の傍に居てくれる
誰かを探して求める話を描いたのだった。
正直、子供の頃にこの話を読んだときに、この話の深さはさっぱり
理解していなかった。
けれど、20歳をすぎて読み直したときに、このストーリーの持つ
底流に流れている悲しさや自分を理解して欲しい・・・という
誰しもが感じて持っている感情をこんな風に描いていることにびっくりした。
よく言われる彼女に対しての評価は、心理描写が細かく鋭い・・・と言われている、
読み返すたびにハッとさせられることが多くて、きっとこれからも
読み返す漫画家の一人に違いない・・・と思う。
それにしても、1949年生まれの彼女。
しんどいこと、辛いことも沢山あっただろうけれど、ずっと第一線で
描き続けていることにただただびっくりする。
漫画であって、漫画でない・・・・とまで言われるようになった少女漫画に
とって彼女はまさに「母」の一人だと本当に思う。
かもめも買っちゃおうかな~
そうなんですよ!!
是非、呼んでみてくださいね。
ようやく今日届きました♪
ゆっくり楽しんで読みま~す。
お返事が遅くなりました。
ごめんなさい。
そんなに人気なんですね。
さすが、萩尾先生です。
ゆっくり、楽しんでくださいね。