昨日から七十二候では次第に稲が実り、穂を垂らす頃となり収穫の時期が
近付いたという意味の『禾乃登(こくものすなわちみのる)』となった。
少し前までは青々としていた田んぼが少しずつ金色に変わっていき、
稲穂の先が重く垂れ下がるようにして色づいていく様子が目に浮かぶようである。
初秋という風情ある言葉からもいろいろな光景、情景が浮かび上がり、
この季節ならではの感慨深さも多くの人たちの心に行き交うのではないだろうか。
気がつけば近隣の民家の塀の上から伸びた柿の実も少しずつ色づいている。
各地からのコスモスの花だよりも伝わってきている。
秋は気候、収穫、観光、いずれも季節的に一番いい季節なのかもしれないが、
私は何故か哀愁のようなものを強く感じ、やがて冬が来るというちょっと
静かで寂しい思いのほうが強く、やはり、春から夏の明るい季節、
そして強く激しい光りと暑さを感じる真夏が一番好きなのである。
『いつも、いつでも元気炸裂!』のイメージ、由来はこの暑い夏が好きだという
気持ちが根底にあるからだと思う。。
過信が過ぎるかもしれないが・・・熱中症などにも最低限の対策はするが、
家族から『炎天下では帽子をかぶるように・・・』などと言われても相変わらず
このスキンヘッドを太陽の下にさらし、むしろ赤茶色く日焼けした頭を
鏡に映して一人悦に入る・・・という状態で楽しんでいる位なのである。
(家族は意味のない自己顕示欲だという)
明日からも残暑を少し楽しみながらやがて来る秋の良さをも満喫し、
裕福とは縁遠い生活ではあるが二十四節季、そして七十二候とともに
心豊かに過ごしていきたいと思う。