サイコロジスト101

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健康心理学、生理心理学、ストマネを学びましょう!

リラクセーション指導について

2009-03-06 10:11:06 | Weblog
写真は去年の7月AOTSで行ったストマネ教育スタッフ研修時リラクセーション指導風景

山野くんが撮影してくれました。

禁煙サポートに、ストマネ教育をいかに生かすか。これが今の私の課題。

ちょっと自問してみましょう。

ストマネの基本は、認知ー行動の科学的認識。

ラザラスのストレスコーピング理論を理解すること。

つまり、ストレッサに気づき、対処法に気づき、ストレス反応に気づくこと。

なんでこれだけしんどいんだ、ストレス反応の原因は何だと考え、原因=ストレッサがみつかったら最適対処法を選ぶ。

ま、理屈ではそうなんですが、ケースバイケース。

十把一絡げの正解はなかなかありません。

喫煙者の例。

なぜ咳がとまらないんだ。なぜ頭がぼーっとしているのか。ーーー>ストレス反応だ

原因はなんだ?仕事か、家庭の問題か、それとも・・・。ーーー>ストレッサの探索

そうか、きついノルマがあるからだ。ーーー>ストレッサの確定

どうしたらいいのか?
 ーーー> ノルマを下げてもらおうか(一案)
 ーーー> 違う職場に変えてもらおうか(二案)
 ーーー> ノルマ達成の名人に秘策を学ぼうか(三案)
  ・・・・・・と続く

その中から、
(1)積極的に問題解決に焦点を当てる対処
(2)励ましてもらう場を設定しがんばるという対処
(3)癒しを求めつらい仕事を忘れる時を作るという対処

など、分類できるのですが、どれも試してみるのがいいことでしょう。
(3)の一つが、喫煙そのもの。
 ニコチンという薬物によって、癒しを実現するわけです。
 ところが、ニコチン依存症という病気に罹患してしまう。
 やめられない、やめようとするとイライラする。もう一つ別のストレスが生まれたわけ。

たくさんストレッサがあると、ストレス反応も多重で重篤・長期化します。

そこで、積極的に、リラクセーション技法をもちいてストレス反応を抑えてしまうことが必要に。
呼吸法から筋弛緩法、自律訓練法に至る一通りの技法がストマネ教育の基本中の基本スキル。

喫煙者にとって、たばこではない別のやりかたで癒しを実現する技法を学ぶことが必要でしょう。
いろんな方法を学びたいですね。

去年は、酸素ボンベをつかった酸素吸飲法を試しました。

でもCOモニターでみるかぎり効果はなかったですね。

春休みの間に、別の方法もチャレンジしたいとおもっています。

アイデアあったら、今日の午後のKKK(禁煙サポートの研究会)で出してください。

例えば、禁煙のツボを使った鍼や指圧をつかった指導法について学んでみようとおもっています。

近く講師呼んで勉強しましょうか。

090306記