食育マイスターのひとりごと

食育マイスターが日常のひとりごとを綴っています。

長女の調理実習

2010-02-27 11:11:50 | 食育
長女が学校で調理実習をすることになったと話してくれました。

「へ~良かったじゃん

「それがさ~

話を聞くと学年統一で「サンドイッチ」

「ふ~ん、何を挟むの

また「それがさ~…ハム


長女の学年の学年主任は「食育なんて面倒くさいのよ~

なんて言ってのける中年の女の先生。

担任も5年生からの持ち上がり。


5年生最初の調理実習は「サラダ」

絶対条件は「火を使わなくてもいい野菜を使うこと

季節は初夏だったからそれでも良かったけど、生野菜を食べるだけが「サラダ」じゃない


次の調理実習は「みそ汁」。

同じグループでワカメのみそ汁になるところだったのを、

長女が「野菜も入れよう」と懸命にお願いして、「大根」が許可された。

それだけじゃつまらないから、みそを「合わせ」にしようとお願いをした。

長女が持ってくるという条件でそれも許可された。

そのおかげでみんなには「美味しい」と大好評だったようで…

長女は喜んでいた

あと確か「リンゴの皮むき」が宿題に出てたっけ…

長女は元々むけたから特に練習はしてなかったけど。


6年生になってからの調理実習。

テーマは「朝ご飯のおかず」

ちょうど学校が一日開放される日だったから、

家庭科に合わせて参観に行ってきた。

おかずは2品。

卵・ウインナー・ベーコンのオンパレード…

心の中で「先生、野菜は

長女のグループではワカメサラダとベーコンエッグ。

タンパク質だけじゃないだけいいかなぁ

でもさすがに長女は野菜を気にして、

「ワカメサラダに野菜を入れよう」と提案

みんな好き嫌いが多くて、ようやく人参が許可

それと「ブロッコリー」も。

「旬じゃないじゃん」と帰宅後長女に話すけど、

「知ってるけどさ~みんなが一緒に食べれる野菜ってないんだよね

途中、旬だから「ピーマン、パプリカでもいいよ」なんて言ったら、

みんな大反対

ちょうどクラスで苦手なグループの女の子と一緒のグループだったらしく

「舌おかしいんじゃないの」と言われたとか


「おかずの調理実習」は凄かったそうです

みんなまず卵が割れない

包丁を触るのはもちろん、ピーラーさえも使うのが怖い

みんな腰がひけちゃってたとか…

長女はあんまり自分ばっかりがやっても、どんな反感を買うかわからない

苦手な子も一緒のグループだし

と思っていたけど、あまりにひどいのでつい手が出てしまった

帰宅してから反省

いやいやそこは反省するところじゃないと思うけど

しかも、みんなで1つずつ持ってきた卵の中に明らかに新鮮じゃない卵が混じっていたらしく…

「白身が水みたいだったんだよ

しかもその卵をなぜか自分が食べることになってしまったとかで…

その後2、3日、お腹の調子を気にしていましたが


そんな感じだったから、

さしずめ今回のテーマは「火も包丁も使わないサンドイッチか

そうではなかったみたいだけど。


よくよく聞いたら

ダメなのは刺身とかラーメンとか挟むの。

それはそうだろう…

でもハムだけじゃつまらないと思った長女は、

以前ランチパックで大好きな「はんにゃ」の絵が書いてあったやつが

「焼きそば」サンドだったことを思い出し…

「焼きそばサンド」を提案

「じゃあ、出来上がった焼きそばも買ってくる

「麺って挟んだらダメなんじゃないの

そこで今度は先生に交渉。

同じグループの子達には「自分が作るから」とお願い。


時間がないから時間をかけちゃダメって言うけど、

聞いたらちゃんと2時間とってある。


長女と親友のグループは「ハンバーグサンド」になったそうで、

ただ2時間以内に作れて食べられるなら

今週それぞれが作ってみて、時間的に大丈夫なら許可されるそうです。

2時間もあれば大丈夫だと思うけど


昨年、私が所属する「NPO法人日本食育ランドスケープ協会」の講師として

市川市の小学校の家庭科の授業に入ったことがありました。

テーマは同じ「朝ご飯のおかず」。

まず食事のバランスの話。野菜の話。旬の話等々。

そしてメニュー決め。

もちろん調理実習の時間は長女と一緒の2時間。

でも子供達ってすごい

大人じゃ考えつかない野菜タップリのメニューを考えてくる

そしてちゃんと2時間以内に終わらせる。

調理実習に立ち会った時には、ちゃんと野菜の下処理の方法を知っていた。

それは前年度、やはり私の所属する団体の理事長から習ったと言うことで、ちゃんと覚えていた


長女の家庭科の授業を見学に行った時に

誰かが「ポテトサラダは

「そんな時間はない」と即先生から却下

でも市川の小学校ではポテトサラダ以上の物を作っていました。

そして先生がちゃんと付き合ってあげている


この違いなんだよね~


だいぶ「食育」「食育」って聞くようになったけど、

本当に心から「食育」が必要だと思っている人って、実はどれくらいいるのだろう…


もちろん今の時代、色々な子供がいて保護者がいて…

先生方も色々と大変なのはわかるけど…


長女が一泊二日の修学旅行の時に、お弁当を持参しなければいけなかった。

もちろん私はなんのためらいもなく作った

たまにしか作れないからなるべく長女の好物を入れて


長女が食べていたら、

苦手なグループのある女の子が話しかけてきた。

「ねぇ、そのお弁当って手作り

「そうだけど…」

「いいよね~、作って貰えるって。うちなんか妹にかかりっきりだから…」

そこまでは神妙に聞いていた長女だったが…

「愛妻弁当愛妻弁当

その後しばらく大きな声でそうからかわれ…

って、意味違うし

長女はどういう反応をしていいかわからず、黙って聞いているしかなかったとか…


どういう事情があれ、私はやはり「食」って大事だと思います。


頑張れ、長女

大丈夫、あなたは間違ってない









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