回転寿司の真相シリーズ219皿目 第2部/マグロの赤身・ネギトロ編
ROUND13 ネギトロは命を縮めるので絶対食べるな
ネギトロ(マグロの中落ち)の始まりは寿司職人がやむなく食べた賄い食だった
嫌というほどあるネギトロの問題点に触れる前に、このページでは、まずネギトロの成り立ちから申し上げます。ネギトロの始まりは、寿司職人がマグロの中落ちを賄(まかな)い食にしたことです。スプーンで取った身肉を、板前仲間で食べていたのです。今では贅沢な賄い食ですが、昔はマグロの骨や皮の回り付いている中落ちは商売(商品)にならなかったのです。本来は骨や皮の回り付いている部位が「中落ち」ということを、意外と多くの方がご存じないようです。つまり逆に言ったら、中落ちは“そんなに取れるものではない”のです。このキーワードが、このROUNDの底流です。
今や本物の中落ちは、取れる量が少ないことから高級品です。しかし巷では、どうして中落ち=ネギトロがどこにでも溢れているのでしょうか? 回転寿司店、世の中のネギトロは、本来の中落ちと全く違うものが出されているからです。マグロの身肉の他部位ならまだしも、偽装魚(マグロをは異なる外国の別種魚)や白身魚に、着色・植物油などを混ぜ合わせたものばかりです。回転寿司店や飲食店の多くが、恥じらいもなく、平気でこうした「人工ネギトロ」を出すのです。その作り方は実に酷く、詳細は次号以降でご説明します。
なおネギトロの語源は、ある落語家のコメントもあり、WEB上ではマグロの骨や皮の回りの身肉を取ることを「ねぎ取る」と言ったからとしています。トロの食感や葱(ねぎ)とは、全く関係ないとも添えています。投稿者として様々な辞書や古語辞典、庶民言葉の資料を調べましたが、どこにも記載されていませんでした。商売用語(隠語)かも知れません。確信を得た訳ではないので、この説にはこれ以上申し上げられません。
酷い実態は全ての回転寿司店を示すものではありませんが
多くの店で横行しているのも事実です。