食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
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鰯の偽ネタは北欧産のスプラットや北米産などのビルチャード/回転寿司・偽装魚の実態

2019年05月16日 | ヒカリ・魚卵・海老蟹
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偽装魚の実態シリーズ ヒカリ物の偽装 真鰯(まいわし)
偽装魚名 スプラット・ビルチャード
鰯の偽ネタは北欧産のスプラットや北米産などのビルチャード
偽装魚を冷凍パックしたものを解凍してシャリに乗せるだけ

Iwaship

■鰯は下仕事が大変なので偽装魚の冷凍切身パックで済ます
Bk_blackminip 回転寿司に出される鰯は、脂が乗って一見新鮮そうに見えてもやはり「偽装魚」であり、秋刀魚(さんま)と同じく冷凍加工品です。かつては大衆魚だったのですが、最近は不良続きで鰯といえども高級魚に格上げです。

Bk_blackminip 回転寿司店では、ニシン科の魚で北欧産のスプラットが偽装されます。あるいは鰯の仲間で、米国・カナダ・オランダ産のビルチャードが冷凍で輸入されてきます。以前は私も鰯専門店で“鰯三昧”したこともあり、鮮度のよいものは刺身や生でがうまいですね。しかし足の早さが難点で、身が軟らかく下仕事が困難なので、一般の寿司屋でも寿司ネタとして扱う店は多くないのです。

Bk_blackminip にもかかわらず回転寿司店で出される鰯は、「偽装魚」を海外でネタサイズに調理し、真空パックの冷凍品にしたものが輸入されます。店ではそれを解凍して、ただシャリに乗せるだけなのです。だから、回転寿司店でも出せるのです。

■絶滅寸前でも血眼で獲る悪質さがやがて自分の首を締める
Bk_greyminip もう1つネタの偽装とは別に、絶滅寸前でも儲かる魚だけ獲る水産業者の悪行が目立ちます。漁業関係者は、鰯が“絶滅寸前”を知りながら、獲ることに血眼です。儲かる魚・高価格販売できる鰯やその他の魚ばかりを、後先(あとさき)を考えずに獲るのです。消費者への対応はどうでもよく、高級料理店へ売れれば構わない考え方です。

Bk_greyminip こうしたことを繰り返していれば、自分の首を締めていくのです。海洋環境の変化もありますが、かつては450万トン以上あった漁獲量も、現在では1/100以下の数万トンしか獲れません。なお秋刀魚と違い、鰯は意外と長寿命(一例7年)なので、ダイオキシンが溜まりやすいのです。皮肉にもあまり食べる機会がないので、心配はいらないでしょう。

■本物・真鰯のミニ情報/鰯の語源は“よわし”から
Mgtotomonip 普通、鰯といえば真鰯を指します。鰯は、文字通り弱い・小さいことの「よわし」から来ています。しかし最近は高級魚なので、この際、魚ヘンに強でツヨシにしたらどうか?と思います。

Mgtotomonip さて本物の真鰯は、日本の南部から東シナ海に生息し体長25cm程度です。体に紫黒色の斑点があり、暖流に乗って日本へやってくる、群れで泳ぐ外洋性の回遊魚です。産卵期は全国各地で違いますが12~6月までで、生体になるまではマシラスと呼びます。

Linehikari Pointmining
回転寿司店を始め激安居酒屋・弁当チェーン・ファストフード店・惣菜店など
の安さの秘密は、こういう魚やネタを使っているからです。
偽装魚とは、本物魚の味や食感に似た外国の別種魚や深海魚のことです。


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