偽装魚の実態シリーズ 海老・蟹の偽装 牡丹海老(ぼたんえび)
偽装海老名 アルゼンチンアカエビ
回転寿司の牡丹海老は南米沖の大きめのアルゼンチンアカエビ
牡丹海老の皿が回っていたら間違いなくニセモノです
■牡丹海老も甘海老もアルゼンチンアカエビを食べさせられる
牡丹海老は稀少品であり、今や一般の寿司店でもロシア・カナダ・アラスカ産のものが使われています。回転寿司店では、大きめで安いアルゼンチンアカエビです。牡丹海老の握りを食べたら大きめなアルゼンチンアカエビ、実は甘海老の握りも小振りのアルゼンチンアカエビなのです。回転寿司店で牡丹海老が回っていたら、間違いなくニセモノです。
■本物・牡丹海老のミニ情報/北陸産の牡丹海老はニセモノ?
最近はTV番組で北陸などの温泉や寿司屋で、牡丹海老を堪能するシーンを見掛けます。実は北陸で獲れる牡丹海老と称する海老は、「トヤマエビ」なのです。これが“牡丹海老”と呼ばれてしまっていることから、寿司屋・魚屋さんでも大きな誤解がおきています。本物(本来)の牡丹海老は、銚子沖、相模湾や駿河湾、沼津、三重の尾鷲など主に太平洋側で獲れる海老です。
漁獲されるが量はとても少ないために、ごく限られた高級寿司店しか扱えない高価な海老なのです。体長は20cm、体は黄赤色で不規則な赤斑があり、卵は青緑色です。肉厚でとろりとした舌触りで、身は柔らか過ぎず、噛むとぷりっとします。そして甘味が広がり、その後ねっとりと濃厚な旨味が舌に長く残ります。
回転寿司店を始め激安居酒屋・弁当チェーン・ファストフード店・惣菜店など
の安さの秘密は、こういう魚やネタを使っているからです。
偽装魚とは、本物魚の味や食感に似た外国の別種魚や深海魚のことです。