偽装魚の実態シリーズ 白身魚の偽装 平政(ひらまさ)
偽装魚名 ナイルパーチ
平政の偽ネタは偽装魚の帝王・アフリカの巨大魚ナイルパーチ
絶対と言い切れるほど回転寿司店では本物が出ません
*当シリーズでは、旧来の食習慣に鑑み白身魚に区分しております。
■平政の正体はビクトリア湖産の2mのナイルパーチ
平政は鰤(ぶり)や魬(はまち)よりも脂質が少なく、さっぱりとした上品な食感がたまりません。アジ科の高級魚なので、回転寿司で食べられる訳がないと思いましょう。どんな魚が使われているかというと、「偽装魚の帝王」~ナイルパーチです。鰤(ぶり)・鱸(すずき)にも偽装され、“万能偽装魚”の1つでもあります。
このナイルパーチは、回転寿司ネタだけでなくコンビニ・持ち帰り弁当の白身魚のフライの代表です。アフリカの河川・湖沼やエチオピア・ビクトリア湖産の2m以上もある淡水魚です。絶対と言い切れるほど回転寿司店では本物が出ませんので、平政という名前に引かれて注文するのはやめましょう。
■本物・平政のミニ情報/冬の鰤・夏の平政
本物の平政は、東北以南、東シナ海、太平洋温帯海域で生息し、体長は1m以上です。冬の鰤・夏の平政と言われるように、よく似ており旬は夏です。本来は青魚に分類されますが、身肉が淡い桃色なことから刺身では“白身”として扱われます。脂がきつからず淡泊過ぎず、旨みがたっぷり乗った上品なネタです。鰤との見分け方は、体が平たく黄色い縞が鮮やかなのが平政です。
回転寿司店を始め激安居酒屋・弁当チェーン・ファストフード店・惣菜店など
の安さの秘密は、こういう魚やネタを使っているからです。
偽装魚とは、本物魚の味や食感に似た外国の別種魚や深海魚のことです。