食品のカラクリシリーズ 早食い競争/麺穀類
おにぎり早食い競争で喉に詰まらせ死亡事故・JA側の危険予知の欠落だ
イベントは近江米の美味しさを伝える目的なのに早食いで味が分かるか!
何か言いたげな女性
■米などをよく噛まずに飲むと食道では団子のような状態になる
JA東びわこ(滋賀県彦根市)が開いた近江米など地元の米や農産物PRのフェスティバルで、おにぎり早食い競争に出場した28歳の男性が、おにぎりを喉に詰まらせ死亡しました。競争ルールは、90~100g程度のおにぎり5個を3分以内に完食あるいは時間を競うもの。5個目を食べ終わった途端に、倒れたそうです。偶然居合わせた医師により心臓マッサージ・AED措置を行い救急車で運ばれましたが、意識不明のまま3日後に亡くなりました。JA側は事前に、お茶を用意したり無理しないよう促したと言う。しかし私は、早食い競争である限り本人の自己責任ではなく、危険予知ができなかったJA側の責任と思います。
なぜなら専門家は、普通でも米などをよく噛まずに飲むと、食道では団子のような状態になると言います。ましてご飯の早食い競争は、本当に危険と指摘します。国や食品関係組織は、常に餅・ご飯・団子など粘り気が強い食べ物は注意して食べるよう促しています。JAなのに、こんな基本常識が分からないようでは、「想像力の欠如」~危険予知の欠落が甚だしいと言われても仕方ありません。そもそも美味しい地元米のPRなのに、なんで早食い競争(大食い競争の種目もあった)するのか? 早食い・大食いしたら、美味しい米も味が分からぬ。第一に、こんな企画をしたことが間違いです。美味しい米ほど、ゆっくり噛み締めるように味わうことを勧めるのがJAの役割でしょう。
握らないおにぎり「おにぎらず」は爆発的人気ですが問題点も