回転寿司の真相シリーズ124皿目 第1部/恐ろしい?回転寿司編
ROUND8-A 暗躍する水産業者・水産加工業者
回転寿司店にはこだわり天然鮪だけ仲買人に依頼し他のネタは偽装魚
店のウリのネタだけ市場取引を利用する/回転寿司店の仕入れルート2
ここからは、回転寿司店の偽装と仕入れルートのまやかしをお伝えします。中小の回転寿司店には、鮪(まぐろ)や特定の白身魚など、「ウリのネタ」や「こだわりネタ」を持つ個人店主が存在します。鮪だけは、国内産・天然物(もの)と決めていることがあります。そのネタに限り、市場取引に関係する仲買人や「寿司ネタ買出業者」に依頼して、市場から仕入れてもらいます。既号で、国内産・天然物を強調する回転寿司店は怪しいと言いました(大半は偽装表示ですが)。中には、こうした店もあるのです。
でもここから申し上げることが問題で、「こだわりネタ」を持つ反面、他のネタは偽装魚(外国の別種魚や深海魚)を平気で使うのです。店内のメニュー・貼り紙には、こだわりネタの鮪を大々的な「ウリ」にして、お客様に他のネタも信頼がおけるネタと錯覚させることが目的なのです。
ネタに“こだわり”があるならば、全てのネタにこだわるのが店主・板前の本当の信念です。いくら天然鮪を強調しても回転寿司店である以上、そう、べらぼうな値段は付けられないでしょう。結局、国内産・天然物、市場取引によってアップしたコストを、偽装魚でもことさら酷いネタを使い、回収せざるを得ません。こんなカラクリも、知っておきましょう。
▽こだわり(特定)ネタだけ正規ルート
図表/回転寿司の真相
酷い実態は全ての回転寿司店を示すものではありませんが
多くの店で横行しているのも事実です。