食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

これからは昔ながらの宮型霊柩車で送られることも少なくなるのでしょうね/少数派

2019年03月19日 | 暮らし
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/暮らし
これからは昔ながらの宮型霊柩車で送られることも少なくなるのでしょうね

M20150624

年老いた母が何を思ったか、突然、「死んだら昔風の霊柩車に乗せてくれ」と言い出しました。地元では宮型霊柩車の走行ができないことを知っていたので、即座に無理だと説明しました。念の為、利用すると思われる?葬儀社に確認を取ったら、同様でした。母は「死んでも死に切れない」と反論するので、「その元気で、いつまでも長生きしろよ!」と励ましたのです。それだけなら、長閑(のどか)過ぎる親子のアホ話です。せっかくなので、この際、霊柩車について調べてみました。

宮型霊柩車とは、白木、金箔や漆塗りなどが施された例の「金ピカ車」です。台数は、2009年頃に宮型車から洋型霊柩車に逆転したそうです。実際の葬儀では、圧倒的に洋型車が使われています。最大の理由は、火葬場によっては宮型車の入場が禁止されていることです。一部の自治体は、条例で禁止しています。その原因は、あからさまな死のイメージや目立ち過ぎることを嫌う声が多くなり、葬儀社や火葬場近隣の住人の拒否反応を配慮してのことです。

毎日、家の窓や道路で霊柩車を見るのがいやなんでしょうね。そうした環境下に置かれた方に配慮し、せめて宮型車から洋型車への切り換えです。第2の理由は、家族葬や地味葬など派手を好まぬ、葬儀の形態や考え方が変わってきたからです。昭和世代は、神聖・気品さを保つ宮型車で故人を送るべきと考えてきました。しかし今後は、宮型車の「ご乗車」(笑)は段々難しくなってきました。地域によってはまだ可能ですので、“ご希望者”は生前に確認し遺書に書いておくことです。

宮型車は、手作業の装飾に費用が掛かり1台2,000万円だそうです。宮型・洋型の両方ともベンツ・リンカーンが多く、国産の洋型車なら宮型車の半分以下です。諸費用の他に、需要が減り所有台数も減っている悪循環が第3の理由です。第4の理由は、国交省の道路運送車両の保安基準が改正され、突起物が禁止されたことです。現在、宮型車外部の出っ張り装飾は適用が猶予されていても、時間の問題です。霊柩車ぐらい、「日本の伝統」をと思うのですが・・・

洋型車の後方側面に、S字型の金具がついています。ランドウバー(Landau bars)と言って、欧米など昔の高級馬車に付いていた金具を模したものです。図がないと分りにくいのですが、S字の金具を介して幌を開け閉めしたようです。馬車の時代の機能が、自動車のボディにデザイン移行したものです。なぜ霊柩車に使われているかは、不明でした。想像ですが、最初に外国から輸入した車に取り付けてあったものが、意味もなくそのまま霊柩車のみに引き継がれたのかも知れません。

冬の気候が厳しい地域では、バス型の霊柩車です。大型バスを改造し、棺・遺族・僧侶・参列者が乗ります。考えてみれば、霊柩車の後ろにハイヤー、マイクロバス、個人の車を連ねるより合理的です。出棺時の霊柩車のクラクションは、何とも言えない物悲しさを感じます。但し近隣住民の理解や、民家から離れている葬儀場しか鳴らせません。強くも弱くもなく放たれる「哀悼クラクション」は、テクニックが要るそうです。皆様もどんな霊柩車で送られたいか、今から考えておきましょう。

Sankoub 「生前入棺」体験イベントが人気!これで死は怖くない・人生観が変わる

Ntopkeiji

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« パーソナリティ小島慶子氏口... | トップ | 「生前入棺」体験イベントが... »
最新の画像もっと見る

暮らし」カテゴリの最新記事