食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

うだる夏「暑さ指数」の仕組みを知り環境庁の「熱中症予防情報サイト」を利用しよう!/少数派

2022年08月06日 | 気象・季節・暦
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うだる夏「暑さ指数」の仕組みを知り環境庁の「熱中症予防情報サイト」を利用しよう!

Wbgt500 図1 

■「熱中症警戒アラート」発令(発表)中にどうして各種競技や高校野球はやるの?
毎日、うだるような暑さでうんざりします。連日、「熱中症警戒アラート」が発令(発表)されています。コロナと共に、呉々も「熱中症」にもお気を付けて下さい。さて「熱中症の危険」や、よく聞く「熱中症警戒アラート」「暑さ指数」とはどういうものかを説明します。投稿者は東京五輪開催の前から”猛暑五輪”を批判投稿をしており、その中に21年に<東京猛暑五輪の過酷さ・猛暑マラソン~選手や観客に熱中症死の危険>の記事を書きました。国民の多くは“五輪浮かれ”して、当記事や暑さの深刻さなど関心がなかったようです。しかし暑さの危険性は年々増しており、これらの仕組み説明は重要と考え再出しました。ここでは“五輪批判”は、割愛しております(苦)。

↓ ここから従来記事(一部修正)

■暑さ指数28℃以上「厳重警戒」=激しい運動は中止、31℃以上「危険」=運動は原則中止
日本スポーツ協会/JSPO(旧・日本体育協会*2018.4名称変更)は、「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」(図2)で、暑さ指数が28℃以上になれば「厳重警戒」=激しい運動は中止、31℃以上になれば「危険」=運動は原則中止としています。にも関わらず、なぜ各種の競技を認めるのでしょうか? 甲子園の高校野球も然り、夏の暑さによる死亡の危険に真面目に向き合うことをしていません。こうした最大の矛盾に加え、選手の生命・健康を蔑(ないがし)ろにする態度に怒りを感じます。スポーツ選手のみならず私達の日常生活においても、熱中症予防を真剣に考える時期に来ています。そこで熱中症予防の観点から、「暑さ指数」について説明します。
注意】「暑さ指数」の『度数』は実際の気温値ではありません。後段で説明します。

▽日本スポーツ協会「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」(2013)より 図2
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▽日本生気象学会「日常生活における熱中症予防指針Ver.3」(2013)より 図3
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■暑さ指数(WBGT)とは? ここで言う『度数』は実際の気温値ではありません!
「暑さ指数」(WBGT)とは? 人間の熱バランスに影響の大きい「気温」 「湿度」 「輻射(ふくしゃ)熱」の3つを取り入れた温度の指標です。熱中症の危険度を判断する数値として、環境省は2006年から情報提供しています。メディアは、連日、最高気温の話題に費やされますが、重要なのは暑さ指数なのです。日常生活を見れば分かるように、私達が暑いと感じるのは、単なる気温だけではなく湿度や輻射熱も加味されます。
*輻射熱とは地面や建物・体から出る熱で、温度が高い物からたくさん出ています。

暑さ指数は、上記図1のように「気温1:湿度7:輻射熱2」の割合で算出した数値で、「湿度」の要素が大きいことが分かります。単位は気温と同じ摂氏(℃)で示されため、紛らわしいのです。また計算上、数値は気温より低い値で表現されるので軽く考えがちですが、実際は重要・危険を図る数値と認識して下さい。図2・3の数値によって危険度上位から、「危険(運動中止)」 「厳重警戒」 「警戒」 「注意」 「ほぼ安全」の5つに分類されます。区分によって、運動あるいは日常生活によって対処が必要になってきます。図2はスポーツ活動中の場合であり、図3は日常生活における注意事項、さらには環境省のサイト(最下段リンク)では、場所や条件によっての対処もアドバイスしています。ぜひご覧になって下さい。

■暑さ指数の元になる特殊な計測器を写真でも初めて見た方が多いのでは?
因みにWBGTとは、Wet Bulb Globe Temperature = 湿球黒球温度のことで、熱中症の予防目的で1954年にアメリカで提案された指標です。写真のように、特殊な計測器で湿球温度・黒球温度・乾球温度を計測しています。
用語の説明 (環境省熱中症予防情報サイト)

▽暑さ指数(WBGT)の算出式 (屋外の場合)
WBGT(℃)= 0.7 × 湿球温度 + 0.2 × 黒球温度 + 0.1 × 乾球温度
Wbgtzu2 環境省HPより

■環境省は「熱中症予防情報サイト」(熱中症警戒アラート)を公開しており是非参考にして下さい
「熱中症警戒アラート」は、熱中症の危険性が極めて高い暑熱環境になると予想される日の前日夕方、または当日早朝に都道府県ごと(※北海道、鹿児島、沖縄は府県予報区単位)に発表されます。

熱中症の危険が年々高まるにつれ、環境省の「熱中症予防情報サイト」サイトも充実してきました。かなり細かく地域を分けて表示されます。時々刻々、通常の暑さ指数の他に、駐車場・バス停・住宅地・子供車椅子の方・体育館などの場合が、きめ細かく実況と予測が載っています。またメールでの配信サービスも行っているので、登録しましょう。
環境省・熱中症予防情報サイト

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