食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
暮らしの裏側の酷さやまやかし、危険性・不健全さに迫る!

鯖寿司・空弁焼さば寿司は本当に北陸・若狭小浜で獲れた鯖なの?/食品のカラクリ・魚介類5

2014年03月28日 | 魚 介 類
Ntpkarakuri

食品のカラクリシリーズ 鯖料理・鯖寿司・空弁焼さば/魚介類
鯖寿司・空弁焼さば寿司は本当に北陸・若狭小浜で獲れた鯖なの?
ノルウェー産の鯖を古風な小浜で獲れたような雰囲気に見せ掛けて売る

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■羽田空港の人気空弁・若狭の焼さば寿司もノルウェー産
鯖(さば)料理や鯖寿司、空弁の焼さば寿司と聞くと、北陸・福井、若狭湾・小浜などをイメージします。福井の鯖料理・鯖寿司は、本当に福井・若狭湾や小浜で獲れた鯖なのでしょうか?実は、ほとんどがノルウェー産や安価なゴマサバです。一流どころは国内産の真鯖ですが、古風な小浜の雰囲気を醸し出している名が通った店でも、やはりノルウェー産の鯖なのです。

鯖寿司も、いかにも若狭で獲れた鯖のようなイメージの包装紙で包まれていますが、同様にノルウェー産やゴマサバです。因みに飛行機は乗らずに、羽田空港の人気の空弁・若狭の焼さば寿司を買ってみたところ、原産地ノルウェー産と書いてありました。私が飛行機に乗らない代わりに、鯖のほうが飛行機?に乗ってきたようです(苦)。

ところで、若狭から京都へ続く「鯖街道」が有名です。昔は朝に若狭を出発し、徒歩で翌日夕方に京都に着く頃に、鯖寿司の旨みが丁度良くなることから、鯖街道と言われるようになりました。現在は鯖街道どころか、“ノルウェー鯖・空の旅”(空輸)が実態です。これでは一向に、フードマイレージは減りません(石油や輸入距離を減らす意)。若狭鯖のカラクリが分かって、サバサバしました。(出た!オヤジギャグ)

■枯渇する真鯖より安くて豊富なゴマサバを商品化すべき
小浜の料理店も通販の鯖寿司でも、鯖街道の名に胡座(あぐら)をかいて、平気でノルウェー産を出しています。飲食店や通販は原産地表示が不要のため、小浜で獲れた鯖のように錯覚させているのです。一方、スーパーや空弁などの小売販売は、表示義務があるためノルウェー産と書かざるを得ません。回転寿司や惣菜などは、もっと安いゴマサバでしょう。

鯖には、冷水系の真鯖と暖水系のゴマサバ種がいます。真鯖は冷たい海流で揉まれるので美味しく、大分の関サバなどが有名です。ゴマサバは暖かい東シナ海などで育ったので、水っぽいのです。海洋環境の変化や黒潮が強いため真鯖の資源量はかつての1/5に減り、現在はゴマサバが主流です。ゴマサバの悪口を書きましたが、本当は枯渇している真鯖を無理に獲ったりノルウェーから長距離輸送せずに、味は劣っても豊富で安価なゴマサバを食べるべきです。

小浜産・ノルウェー産と嘘を付かずに、要は正直にゴマサバ表示すれば、消費者の理解も得られ国内漁業も健全化します。またノルウェーから2万kmの航空燃料や大量の貨物船の石油を使わなければ、地球温暖化の防止ができます。これが、起死回(海?)生のゴマサバの“鯖イバル”です(本日2度目の・・・)。

Sankoua 沼津産の鯵の干物は本当に沼津で獲れた鯵なの?

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