食品のカラクリと暮らしの裏側

食品の安全・安心が総崩れ、また政治・社会の矛盾や理不尽さも増大
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沼津産の鯵の干物は本当に沼津で獲れた鯵なの?/食品のカラクリ・魚介類4

2014年03月28日 | 魚 介 類
Ntpkarakuri

食品のカラクリシリーズ 沼津産の鯵(あじ)/魚介類
沼津産の鯵の干物は本当に沼津で獲れた鯵なの?
伊豆名物・沼津産鯵の干物は半分が外国産の別種の鯵

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■どこの海で獲れても沼津港で水揚げすれば沼津産の鯵
鯵(あじ)の干物生産は、4割が沼津で生産されています。しかし沼津の鯵の干物は、真鯵ではなく海外の鯵や全くの別種魚が多いのです。全国的にみても、鯵の干物の7割が外国魚です。従って沼津産と表示されても、大半は東シナ海のアカアジやヨーロッパ産のニシアジ、赤道以南に分布する亜熱帯の別種の魚です。たとえ真鯵でも、沼津近海で獲れた鯵とは限りません。沼津産と書かれた鯵の干物に、騙されてはいけません。

以前は鰻(うなぎ)と同じように、外国や国内の他海域で獲れたものでも加工した場所を原産地表示できたので、堂々と“沼津産の鯵の干物”として販売できました。現在は、外国魚を沼津で加工しても獲れた国名を表示しなければなりません。国内産の魚の原産地表示は、漁獲された水域(銚子沖など)を表示します。

しかし表示の抜け道があり、国内産でも“どこで獲れたか判断できない”場合は、原産地は水揚げされた港名でもよいのです。どこの海で獲れたか都合よく?忘れてしまい、高く売れる沼津港で水揚げする漁船が少なくありません。その魚(鯵)を加工すれば、「沼津産」と表示できるのです。売った漁師も、買った加工者も好都合なのです。鯵のカラクリを知れば、現地で鯵を食べる時もお土産の鯵の干物も有り難味を感じないでしょう。

■干物店の人は絶対食べない食品添加物まみれの鯵の干物
天日干しされた?干物なのに、食品添加物が大量に塗られています。不思議に思われるかも知れません。昔ながらの自然で本物の干物は、段々と骨の周囲が黒ずんでくるのです。こうした干物が鮮度も味も良いのに、知らない人が見ると見掛けが悪く売れないからです。身肉を赤くさせて“ミテクレ”を良くするために、ハムやソーセージにも入れられる酸化防止のソルビン酸ナトリウムやpH調整剤、グルタミン酸ナトリウムなどの調味料が塗されます。

加工場では、鯵の干物に大量の白い粉の食品添加物を溶かした液体を流し込むので、吐き気や刺激臭にむせ込む異様な場と聞きます。現在では、天日干しは少なくほとんどが乾燥機で作ります。農家が作る作物と同じく干物店の人も、自分達が食べる自然な干物と販売用の干物では作り方を変えています。店の人は、販売用は気持ち悪いので食べないのです。今や製造者がけっして食べない製品が、売られていることが多いのです。

消費者は、見掛けの良い物や味の素(グルタミン酸ナトリウム)の味ばかりを追うからです。本末転倒なこんな干物は、食べたくないものです。本当のおいしさと安全を知っていれば、黒ずんだ干物を選ぶでしょう(実際は、黒ずんだ干物は中々売っていませんが)。現代の干物は、健康食でないのです。

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