少数派シリーズ/政治情勢 森友・加計学園疑惑13
6/23・国は「赤木ファイル」を裁判所に提出決定・自殺した近畿財務局職員が記した内容
鉄槌を!
■国は“海苔弁”(黒塗り)にせず「赤木ファイル」を全面的に開示すべきだ
投稿はしんぶん赤旗を活用しております/学校法人森友学園への国有地の異常な安値での払い下げをめぐり公文書の改ざんを強いられ、自死した近畿財務局職員、赤木俊夫さんが経緯を記したとされるファイルについて、国が存在を認めました。俊夫さんの妻、雅子さんが「真実が知りたい」と起こした訴訟の中で裁判所の求めを受け、国が6月23日の口頭弁論には提出すると回答しました。一部を「黒塗り」にするといいますが、真相解明が妨げられることになってはなりません。財務省は「赤木ファイル」を全面的に開示すべきです。「森友」疑惑は、大阪府豊中市内の国有地が、小学校開設のために森友学園に約8億円も値引きされて売却されたことが発覚し、大問題になったものです。安倍晋三首相(当時)の妻、昭恵氏が一時同校の名誉校長を務めていました。安倍首相は「私や妻が関与していれば首相も国会議員も辞める」と国会で答弁(2017年2月)し、直後から公文書の廃棄や改ざんが行われ、官僚の虚偽答弁が繰り返されました。
財務省は、18年6月に調査報告書をまとめ、当時の財務省理財局長だった佐川宣寿・元国税庁長官が改ざんの「方向性を決定づけた」ことなどを認めました。しかし、指示の具体的な内容や、背景については明らかにしていません。改ざんを強要された俊夫さんは、苦しみ抜き、18年3月に自ら命を絶ちました。雅子さんは20年3月、佐川元局長と国に損害賠償を求める訴訟を起こしました。20年10月には雅子さん側が、改ざんの経緯を記録したファイルの存在を俊夫さんの元上司が雅子さんに語った音声データを提出し、今年2月にはファイルの提出を命じるよう裁判所に求めました。大阪地裁は5月6日までにファイルの存否について文書で回答するよう、国に促していました。
■公文書は民主主義の根幹を支える国民の共有財産・ 財務省は全面公開の義務がある
財務省が存在を認めたのは、改ざんが時系列でまとめられた文書や理財局と近畿財務局との間でやりとりされたメールなどです。提訴から1年以上もファイルの有無さえ回答しなかった国の隠ぺい体質が厳しく問われます。国側は、「赤木ファイル」は個人的に作成したもので行政文書ではないと主張しています。しかし俊夫さんが職務上作成したものは、決して「個人的」なものではなく、公文書といえるものです。公文書は民主主義の根幹を支える国民の共有財産です。財務省は「黒塗り」の範囲は「できる限り狭いものとする」としていますが、国会での虚偽答弁や公文書の廃棄や改ざんを繰り返した経過から見ると、多くが非開示にされるのではないかとの不安は払しょくされません。財務省は国民に説明責任を果たすべきです。
森友問題では、安倍政権による国会での虚偽答弁は139回にも上ります。行政を監視する国会に対する重大な背信行為です。麻生太郎財務相は5月10日、「赤木ファイル」の存在はかなり前から知っていたと国会で述べました。それならなぜ、これまで野党が再三、国会への提出を求めたのにこたえなかったのか。裁判に提出されることが決まった以上、国会提出を拒む理由は全くありません。「赤木ファイル」を国会にも提出し、真相を解明すべきです。
6.24追記事/開示された500ページ超のファイル(一部黒塗り)には、時系列で改ざんの過程をまとめたものや、本省と財務局で交わされたメールなどが含まれています。「備忘記録」とされる文書では、本省の問題意識は「相手方(森友)に厚遇したと受け取られるおそれのある部分は削除するとの考え」と記述されたほか、「佐川局長から国会答弁を踏まえた修正を行うよう指示(調書の開示により新しい情報を与えることがないよう)があった」と書かれていました。同時に「決裁済の調書を修正することは問題があり行うべきではない」「強く抗議した」「納得できず」とつづられ、理不尽な作業を執ように強要されたことへの怒りと苦渋の思いが表明されています。
しんぶん赤旗の複製可能範囲内において、投稿者によって一部割愛や
それに伴う接続文章等の修正・タイトル付けを行いました。
投稿者からのひと言/安倍首相(当時)、麻生財務大臣の度重なる嘘と隠蔽に反吐が出る。近畿財務局職員赤木俊夫さんの妻・雅子さんが損害賠償訴訟、「赤木ファイル」の提出要求などのご努力により、さらには世の中の厳しい声が届き6月23日に開かれる裁判に提出されることになった。恐らく多数の箇所が「黒塗り」されているだろうと推察するが、国がやっとファイルの存在を認めたことは大きい。知らぬ存ぜぬだった麻生財務相は、今になって「かなり前から存在は知っていた」とぬかしたことに腹が立つ。どれだけ赤木俊夫さんが苦しんだ上で命を絶ち、遺志を受け継いだ雅子さんの辛さは痛いように分かる。それを他人事のような物言いに、改めて血も涙もない低劣な人間だと思う。安倍・麻生・菅氏の言い訳・言い逃れ・責任回避は、見苦しいに尽きる。こんな政治ヤクザに、国を任せてはいけない。さて「赤木ファイル」の提出後、どういう展開になるか引き続き注視したい。
次号/14・赤木さん自殺の森友訴訟「認諾」による真相隠しの卑劣な幕引き許すな!妻の悲痛な願いを踏みにじる
前号/12・「森友改ざん事件忘れないで」赤木俊夫さんの死から3年、妻手記・毎日新聞に寄せる
6/23・国は「赤木ファイル」を裁判所に提出決定・自殺した近畿財務局職員が記した内容
鉄槌を!
■国は“海苔弁”(黒塗り)にせず「赤木ファイル」を全面的に開示すべきだ
投稿はしんぶん赤旗を活用しております/学校法人森友学園への国有地の異常な安値での払い下げをめぐり公文書の改ざんを強いられ、自死した近畿財務局職員、赤木俊夫さんが経緯を記したとされるファイルについて、国が存在を認めました。俊夫さんの妻、雅子さんが「真実が知りたい」と起こした訴訟の中で裁判所の求めを受け、国が6月23日の口頭弁論には提出すると回答しました。一部を「黒塗り」にするといいますが、真相解明が妨げられることになってはなりません。財務省は「赤木ファイル」を全面的に開示すべきです。「森友」疑惑は、大阪府豊中市内の国有地が、小学校開設のために森友学園に約8億円も値引きされて売却されたことが発覚し、大問題になったものです。安倍晋三首相(当時)の妻、昭恵氏が一時同校の名誉校長を務めていました。安倍首相は「私や妻が関与していれば首相も国会議員も辞める」と国会で答弁(2017年2月)し、直後から公文書の廃棄や改ざんが行われ、官僚の虚偽答弁が繰り返されました。
財務省は、18年6月に調査報告書をまとめ、当時の財務省理財局長だった佐川宣寿・元国税庁長官が改ざんの「方向性を決定づけた」ことなどを認めました。しかし、指示の具体的な内容や、背景については明らかにしていません。改ざんを強要された俊夫さんは、苦しみ抜き、18年3月に自ら命を絶ちました。雅子さんは20年3月、佐川元局長と国に損害賠償を求める訴訟を起こしました。20年10月には雅子さん側が、改ざんの経緯を記録したファイルの存在を俊夫さんの元上司が雅子さんに語った音声データを提出し、今年2月にはファイルの提出を命じるよう裁判所に求めました。大阪地裁は5月6日までにファイルの存否について文書で回答するよう、国に促していました。
■公文書は民主主義の根幹を支える国民の共有財産・ 財務省は全面公開の義務がある
財務省が存在を認めたのは、改ざんが時系列でまとめられた文書や理財局と近畿財務局との間でやりとりされたメールなどです。提訴から1年以上もファイルの有無さえ回答しなかった国の隠ぺい体質が厳しく問われます。国側は、「赤木ファイル」は個人的に作成したもので行政文書ではないと主張しています。しかし俊夫さんが職務上作成したものは、決して「個人的」なものではなく、公文書といえるものです。公文書は民主主義の根幹を支える国民の共有財産です。財務省は「黒塗り」の範囲は「できる限り狭いものとする」としていますが、国会での虚偽答弁や公文書の廃棄や改ざんを繰り返した経過から見ると、多くが非開示にされるのではないかとの不安は払しょくされません。財務省は国民に説明責任を果たすべきです。
森友問題では、安倍政権による国会での虚偽答弁は139回にも上ります。行政を監視する国会に対する重大な背信行為です。麻生太郎財務相は5月10日、「赤木ファイル」の存在はかなり前から知っていたと国会で述べました。それならなぜ、これまで野党が再三、国会への提出を求めたのにこたえなかったのか。裁判に提出されることが決まった以上、国会提出を拒む理由は全くありません。「赤木ファイル」を国会にも提出し、真相を解明すべきです。
6.24追記事/開示された500ページ超のファイル(一部黒塗り)には、時系列で改ざんの過程をまとめたものや、本省と財務局で交わされたメールなどが含まれています。「備忘記録」とされる文書では、本省の問題意識は「相手方(森友)に厚遇したと受け取られるおそれのある部分は削除するとの考え」と記述されたほか、「佐川局長から国会答弁を踏まえた修正を行うよう指示(調書の開示により新しい情報を与えることがないよう)があった」と書かれていました。同時に「決裁済の調書を修正することは問題があり行うべきではない」「強く抗議した」「納得できず」とつづられ、理不尽な作業を執ように強要されたことへの怒りと苦渋の思いが表明されています。
しんぶん赤旗の複製可能範囲内において、投稿者によって一部割愛や
それに伴う接続文章等の修正・タイトル付けを行いました。
投稿者からのひと言/安倍首相(当時)、麻生財務大臣の度重なる嘘と隠蔽に反吐が出る。近畿財務局職員赤木俊夫さんの妻・雅子さんが損害賠償訴訟、「赤木ファイル」の提出要求などのご努力により、さらには世の中の厳しい声が届き6月23日に開かれる裁判に提出されることになった。恐らく多数の箇所が「黒塗り」されているだろうと推察するが、国がやっとファイルの存在を認めたことは大きい。知らぬ存ぜぬだった麻生財務相は、今になって「かなり前から存在は知っていた」とぬかしたことに腹が立つ。どれだけ赤木俊夫さんが苦しんだ上で命を絶ち、遺志を受け継いだ雅子さんの辛さは痛いように分かる。それを他人事のような物言いに、改めて血も涙もない低劣な人間だと思う。安倍・麻生・菅氏の言い訳・言い逃れ・責任回避は、見苦しいに尽きる。こんな政治ヤクザに、国を任せてはいけない。さて「赤木ファイル」の提出後、どういう展開になるか引き続き注視したい。
次号/14・赤木さん自殺の森友訴訟「認諾」による真相隠しの卑劣な幕引き許すな!妻の悲痛な願いを踏みにじる
前号/12・「森友改ざん事件忘れないで」赤木俊夫さんの死から3年、妻手記・毎日新聞に寄せる