少数派シリーズ/政治情勢 森友・加計学園疑惑12
「森友改ざん事件忘れないで」赤木俊夫さんの死から3年、妻手記・毎日新聞に寄せる
■森友学園決裁文書の改ざんを苦に自殺した近畿財務局職員・赤木俊夫さん
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/bz/sign01.gif)
まず投稿者の文章/元近畿財務局職員・赤木俊夫さんの妻・雅子さんが毎日新聞に手記を寄せた記事は、命日の3月7日前日の6日に掲載されました。2018年、あれから3年経ったのですね。記事は前半が経緯、後半が雅子さんの手記全文です。安倍前首相、現麻生財務相の大嘘、それを阻む菅首相によって、未だ全貌が闇の中です。赤木さんの思いも虚しく、政治家・役人の倫理感は反省するどころか、ますます酷くなったと思います。役人は、「国家公務員倫理カード」に基づいて仕事をしなくちゃいけないんですよ。記事・手記を読んでいて、涙が浮かんできました。しかしそんな感傷的なことで終わらせることはできず、今後も投稿を続けたいと考えます。なお3月7日前に投稿できず、今日になったのをお詫び致します。
*この投稿のタイトル付けは、投稿者によるものです。
■「どうか夫のことを、改ざん事件のことを忘れないでください―」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/angry.gif)
ここから毎日新聞記事/学校法人「森友学園」への国有地売却を巡り、決裁文書の改ざんを苦に自殺した財務省近畿財務局職員、赤木俊夫さん(当時54歳)。「どうか夫のことを、改ざん事件のことを忘れないでください」――。妻雅子さん(49)が夫の死から3年となる3月7日を前に、毎日新聞に手記を寄せました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/angry.gif)
「夫は仕事に行く私を玄関まで送り、『ありがとう』って言葉をかけてくれました」。雅子さんは便箋2枚につづった手記で、最愛の夫を突然失った3年前を振り返った。学園に国有地が約8億円値引きして売却された問題が発覚し、国会が紛糾。赤木さんは連日、改ざん作業をさせられてうつ病を発症し、改ざんが表面化した直後の2018年3月7日、自宅で命を絶った。赤木さんは死の直前まで改ざんに苦悩し、自宅のパソコンで「関わった者としての責任をどう取るか、ずっと考えてきました」と書き残していた。雅子さんは「あの時の孤独と絶望に満ちた(夫の)つらい顔は一生忘れることができません」と記した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/angry.gif)
何も手に着かない失意の日々。そんな時思い出したのは、公務員の仕事を誇りにしていた夫の姿だった。「遺志を継ぎたい」。20年3月、国と改ざんを主導した佐川宣寿・元財務省理財局長に賠償を求めて大阪地裁に提訴した。赤木さんは、改ざんの経緯を詳しく記したファイルを残したとされるが、国はファイルの有無を含めて明らかにしていない。「夫が何を誰に指示され、どう抵抗し、何を改ざんし、何に苦しんでいたのかが書いているはずです」。雅子さんは国への開示命令を地裁に申し立てている。道のりは長く険しいが、「今はひとりじゃない」と感じる。「トッちゃん」と呼びかけると、夫が「おもしろいことやってるな」と背中を押してくれる気がする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/angry.gif)
自宅には今も、書道が趣味だった夫の書斎がある。夜、布団に入ると涙がこぼれることもある。そんな時は、心の中で夫に話しかける。「あの時は助けられなくてごめんね。これから裁判で頑張るからね」。命日の7日は、赤木さんの古里にある岡山県内の墓前で「見守っていてね」と語りかけるつもりだ。
![F340fb07a2f35810cb97a1163fdd03bd_sb120](https://okdkurashi.cocolog-nifty.com/blog/images/f340fb07a2f35810cb97a1163fdd03bd_sb120.jpg)
![321af2be01e02fd404555768e0672191_s120](https://okdkurashi.cocolog-nifty.com/blog/images/321af2be01e02fd404555768e0672191_s120.jpg)
鉄槌を!
■妻・赤木雅子さん手記 「公的な場所で話すのは、関わった人たちの責任です」
『
公的な場所で話すのは、次はあなたの番です』 3年前の3月7日、夫は仕事に行く私を玄関まで送り、「ありがとう」って言葉をかけてくれました。その日の夕方、決裁文書の改ざんをしたことを悔やみ、苦しみ、「この事実を知り、抵抗したとはいえ、関わった者としての責任をどうとるか、ずっと考えてきました。事実を公的な場所でしっかりと説明することができません」と手記に残し、自ら死を選びました。あの時の孤独と絶望に満ちたつらい顔は一生忘れることができません。
2年後、夫の悔しい気持ちをバネに、夫が近畿財務局の中でどのように改ざんをやってしまったのか知るため、そして今後、改ざんという不正行為が起きないために、国と佐川さんを相手に裁判を起こしました。裁判の中で今、『赤木ファイル』の提出を求めています。夫は改ざんの経緯を職場に残していると私に話してくれました。この夫の残した『赤木ファイル』には夫が何を誰に指示され、どう抵抗し、何を改ざんし、何に苦しんでいたのかが書いているはずです。
近畿財務局が改ざんしたのは本省の指示だったことは明白です。本省の誰の指示だったのか、本省に誰が指示をしたのか再調査が必要です。財務省、財務局の改ざんに関わった人たちが本当のことを話してほしい。そして夫のような悲しいことが二度と起きないようになってほしい。そのために私は闘います。そしてそれには国民の皆さんの厳しい目が必要です。どうか夫のことを忘れないでください。この改ざん事件のことを忘れないでください。公的な場所で説明することは、改ざんに関わった人たちの責任です。 赤木雅子(全文)
次号/13・6/23・国は「赤木ファイル」を裁判所に提出決定・自殺した近畿財務局職員が記した内容
前号/11・財務局自殺職員の妻による「再調査」を求めるネット署名が35万筆・安倍首相に提出